> アルプス2005 > グリンデルワルト →次へ
アイガー登山の基地，北面を望むグリンデルワルトに来た．
グリンデルワルトへはバスでインターラーケンを通り向かった
アイガー北面の街グリンデルワルトに着いた．ここもたくさんのハイキングコースがあり，多くのハイカーが集まってくる．もちろん登山の基地でもあって登山者も多い．
下は，グリンデルワルトの写真あれこれ
アイガー (Eiger：3,975m) はベルニーズアルプスの一峰．ユングフラウ，メンヒと並び，オーバーランド三山の一つ．アイガー北壁は高さ1,800mの岩壁で，グランドジョラスのウォーカー側稜（北壁），マッターホルン北壁とともに困難な三大ルートの一つ．1938年7月24日 ハインリッヒハラーが北壁初登頂に成功．ハインリヒハラーと聞けば，あの映画「セブンイヤーズ・イン・チベット」の主役だ．ブラットピットが演じたあの人物だ．チベットから７年振りに国に戻ったとき，元の奥さんは既に再婚し，初めて見る実の息子を遠くからそっと眺めるシーンは涙を誘う．
北壁に関しては，1935年～1958年までに25回の登頂が試され，死者は15名に及び，13回67名が登頂に成功しているそうである．北壁で遭難したクライマーの遺体回収は，手が岩場に凍り付いているため困難で，しばしば手を切断し，回収することになるそうだ．日本人では，1970年1月27日森田勝，岡部勝，羽鳥祐治，小宮山哲夫が北壁冬季日本人初登頂，1977年3月9日長谷川恒男 が北壁冬季単独初登頂，の記録があるようだ．
なお，1921年槙有恒が初登頂し，地元グリンデルワルトの市民が登頂を祝い花火を上げてくれたというルートは，アイガーミッテルレギ稜（東山稜）と呼ばれるそうである．長大な稜線のようだ．槙有恒が感謝の意で稜線上に建設した山小屋 は役割を終えて，アイガーグレッチャー駅（だったと思う）の近くに移設，保存されているようだ．なお同氏は，1956年ヒマラヤ山脈の未踏峰の一つであったマナスル遠征隊の隊長となり，同年5月同氏の指揮する日本隊がマナスル登頂に成功したことでも良く知られる．
下の写真はホテル向かいの広場で撮ったアイガー北面．快晴でないためもあろうがイマイチの印象に終わった．
