このスウェーデン編ではセルナセントラム,ストックホルム市庁舎,ストックホルム旧市街,ストックホルム新市街,地下鉄と空港の写真と記事を載せた.
セルナセントラムといっても何の名勝があるわけでなく,たまたまホテルのあった地名に過ぎない.ストックホルム中心部から近いが,行政上はストックホルム市の外らしい.
ウィンソルナセントラムホテルという名のホテルで,地下鉄セルナセントラム駅近くのショッピングセンターの一角にある.北欧らしく客室の窓は2重ガラスである.
手前は本ショッピングセンター,大きな通りの向こうにアパート群や緑地が見える.小雨に近くどんより曇っている.露店で花を選ぶ人もコートにスカーフと少し寒いようだ.
れっきとした客用エレベータであるが籠内のドアがないのに驚く.
メーラレン湖とバルト海が接するところに位置するストックホルムは無数の島と湖にかこまれており,“北欧のベニス”とも称されるそうだ.市内人口は約71万人とこの国最大であり,周辺部の中小都市を合わせた大ストックホルムの総人口はおよそ157万人に達するという.そしてその街の役所で,またノーベル賞授与の場として1年に1度ニュース画面に登場するのがストックホルム市庁舎.
対岸の旧市街ガムラスタンより市庁舎を望むとこんな風に見える.
平和賞を除くノーベル賞受賞授与の会場となる.当初,青い壁の計画であったが設計者の心変わりで普通のレンガ色の部屋となっている.しかしながら設計段階の呼称である「青の間」がそのまま継続して使用されているのだそうである.天井が高く,そこに窓も有している.
天井がバイキング伝統の船体を模したデザインとなっている.議員の名札が席に掲げてあるが,当方には男女名の区別は付かないものの女性議員の比率が極めて高いそうである.
金箔をサンドイッチしたガラスタイルで塗りこめられたゴージャスな大広間.ノーベル賞晩餐会の会場となるそうである.ほかにコイン展示の間,最短10分で式が完了するという非宗教式結婚式の間などがある.
市庁舎中庭のアーチをくぐり,ストックホルムの旧市街地(ストックホルム発祥の地)ガムラスタンを望む.
下は,ストックホルム市庁舎の写真いろいろ
ストックホルム発祥の地はガムラスタンと呼ばれるのだそうだ.街角の地図が示すように曲がり,細く,また坂の多い石畳の路地に中世の面影を残す.ガムラスタンはおよそ700年前から建設が始められたそうで,17世紀になると都市らしい形を,更に17世紀後半に入ると大都市としての発展を見せたそうである.
レンガ造りの建物群.広場に面して一階部分にはカフェやレストランが多くあり,また一角には.ノーベル記念館がある.ガムラスタンは中世のハンザ同盟の北の港として栄えたそうで,写真正面の建物はドイツ風である.
旧市街と新市街の境界にある石造りの建物は国会議事堂で,格調高い.生活協同組合の発祥の国だそうであるが,高福祉/高負担税金の政策はこの議事堂で審議されるのだろう.また,国会議事堂の隣接部分は議員会館となっているようである.
この辺りには遊園地や博物館等が見える.
下は,ストックホルム旧市街の写真あれこれ
下はガムラスタンのいろいろなお店.手工芸品のお店,服装品のお店,インテリア用品のお店などの小型店が並んでいる.ここを漫ろ歩きするのは楽しい.
この比較的華やかな先導隊に後続する地味な服装の兵隊が実務にあたる衛兵.スウェーデン軍から3日間ごとの交代で衛兵当番にあたるそうで,バッキンガム宮殿の衛兵等に比べるといかにも素人くさく,ピシッとした感じがまったく見られない.しかし名誉のために申し添えれば,本当の戦闘場面になったらこちらが遥かに強いであろう.
地味ではあるが観客は結構多い.
下は王宮衛兵交代の写真.
この辺までは古くて趣のある建物ばかりだ.この橋から,旧市街ガムラスタン側と新市街側とがそれぞれ見える.新市街にはデパート,ショッピングセンター,ホテル,会社や官庁オフィスが集まっているようだ.
歩行者天国になっている.いまや世界のピカチューはここにも出現.
新しいコンクリート建築だけのごく普通の街という印象.いわゆる行政上のストックホルム市は案内板のCityの範囲で,ガムラスタンと同じくらいの面積の新市街と合わせごく狭い範囲のようだ.この通りには地下鉄中央駅入り口があった.
下は新市街の光景
セルナセントラム駅の入り口から入り,エスカレータでホームに下ると,周りは全部が岩肌,つまり壁が岩をくり抜いたままとなっている.これには驚いた.ところでエスカレータはとてつもなく長く永田町の比ではない.しかも速い.また,車内は清潔で空いていた(日曜日だからか?)
ゲート前のなんということない光景.