温陽(オニャン)  Onyang

この温陽(オニャン)編では成田からソウルへのフライト,バスで温陽へ行くときの様子,温陽の街での写真にキャプションを添えて載せました.

ソウルへ  fly to Seoul

京成アクセス特急で成田へ

京成アクセス特急で成田へ

今回は十分時間があるので押上で京成アクセス特急に乗り換えて成田空港へと向かった.押上~成田空港間のアクセス特急は通勤や通学には逆方向に向かう人が多いのであろうか,あまり混んでおらず,快適だ.ただ途中スカイライナーに線路を明け渡すために,長~い通過待ち停車時間があるのが少しじれったいときがある.そうは言っても特段特急料金も要らず,押上~成田空港間は1時間足らずでかつてと比べれば十分早い.


アシアナ航空B747でソウルへ

アシアナ航空B747でソウルへ

成田に到着し,ツアー会社のカウンターに行った.搭乗券は既に取っていてくれて,それを受け取って荷物を預けにアシアナ航空カウンタに行く.普通個人個人がチェックインしないとならないケースが多いと思うが,アシアナは団体で受け付けてくれるようだ.アシアナはスターアライアンスなのでANAのマイレージカードが使えると思ったが,やはりというか持ってくるのを忘れてカードが手元になかった.

出国審査で,審査官が「新しいページにスタンプを押さないようにしましょうか?」とわざわざ親切に訊ねてくれた.新しいページは温存したいので,大変有り難かった.成田の審査官がこうも親切にしてくれたのに,ソウルの入国時はいいとして,出国の際新しいページに押してくれた.入国時と同じページに押せばいいものを....と,これにはかなりカチッときてしまった.

アシアナ航空OZ101便は最近めっきり少なくなったB747ジャンボだ.でも成田-ソウル(インチョン)便は需要があるのであろう,これでも満席だ.羽田-ソウル(キンポ)便はもっとアクセスがいいので,さらに需要があると思う.


アシアナ航空OZ101便はオンデマンド映画あるも時間切れ

OZ101便はオンデマンド映画あるも時間切れ

ソウルに向けOZ101便は定刻に飛び立った.少しして,食事を出してくれた.ソバとご飯が付いいていたが,箸が見当たらず,已む無くステンレスフォークでソバを掬って食べる.そばつゆに浸されたソバはスパゲティと違ってフォークからつるりと落ちて,実に食べづらい.う~ん,確かに韓国の箸は普通ステンレスのようだし,つるりつるりには慣れているのでしょうけど.....こればっかりはちょっとと思った.ソバ以外味そのものは韓国風に辛味の効いたものであるがまあ美味しかった.

食べてからMIP(ミッションインポッシブル)ゴーストプロトコルをかけてみる.某一味の核爆弾ミサイルを発射せんとする企てをトムクルーズ側が殆どインポッシブルなアクションで爆破阻止に取り掛かるのだが.....ソウルはあまりに近く,結末を待たずに到着してしまった.途中機長や乗務員のアナウンスで中断がなければいいものを....と恨めしく思った.


ソウルインチョン空港に到着

ソウルインチョン空港に到着

インチョン空港に到着し,入国審査を済ませゲートを出ると,韓国で最も多い姓のガイドキムさんが待っていていてくれた.どうぞよろしく願います.そしてツアーメンバー全員が揃うと表に出て,バスに乗り込んだ.道路標識や看板が英語併記はあるものの悉くハングルで,漢字は殆ど見かけない.漢字を止めた先般のベトナムと似ているが,ベトナムはアルファベットでまだ幾らか判るケースがあるが,ハングルは全く見当も付かない.もちろん読めないのが悪いのだが.....でも韓国は完全に漢字を廃した訳でなく,同音異義度の区別はハングルでは不可能,漢字では可能などの理由で,小学校3年生から漢字も学ぶそうで,国民は皆漢字も理解するそうである.ただ市中であまり見かけないのは確かだ.

インチョン空港はソウルの西側に位置し,温陽に向かうためバスは一旦ソウルの中心方向に走った.程なくアジアで一番長い(といっていた?)有料橋を渡った.橋の料金所は有人であるが,高速道路も含めて女性の職場であり,これを奪わないようにするため自動化を避けているそうだ.通行料そのものはかなり安価だそうである.キムさんの話では韓国は何でも一番でないと,価値は急落するそうで,一番を目指すという.特に日本に対して対抗心を燃やすのは私達もよく知るところだ.


下は,ソウルに行くまでの写真いろいろ

ソウル行くまでの写真
ソウル行くまでの写真 ソウル行くまでの写真 ソウル行くまでの写真 ソウル行くまでの写真 ソウル行くまでの写真 ソウル行くまでの写真 ソウル行くまでの写真

バスで温陽へ  go to Onyang by bus

温陽(オニャン)へ行く高速道路サービスエリアの歌手

温陽へ行く高速道路サービスエリアの歌手

インチョン空港から温陽(オニャン)へと高速道路で走った.韓国の高速道路は数代前の大統領の独アウトバーン視察以降強力に推進されたそうだ.郊外は2~3レーンのようであるが,都心近くは6レーンくらい備えるようだ.それでも人口の1/4が集中するソウルのトラフィックには不足で,渋滞もよく起こるそうだ.

さて暫く走ってサービスエリアでちょっと休憩することになった.大音響で聞かせていたのは脇にCD販売のオバさんを従えた女性で,日本の演歌風のメロディーである.しかし衣装はご覧のとおり普通の洋装だ.日本のテレビで女性の演歌は和服が多いが,ここのテレビの場合チマチョゴリを着るのだろうか....?

なおチマチョゴリのチマは下側,チョゴリは上側で,女性は大体一着は持っており,お葬式などで着るそうだ.またかなり高価で,和服と似た面があるようだ.

演歌は韓国もそうだが台湾辺りでも聞く.そして発祥は韓国....と韓国では言われているようだ.....


温陽(オニャン)へ行く高速サービスエリアの戦車

高速サービスエリアの戦車

サービスエリアの一画には戦車が展示されていた.案内板はハングルのみで理解できないのが残念.朝鮮戦争(キムさんによると最近は韓国戦争と呼ばれるそうだ)のときの戦車であろうか?何れにしても,のほほんとした日本とはエラい違いだ.


温陽(オニャン)近く,桜は満開

温陽近く,桜は満開

高速道路を下りて,温陽にアプローチした.ちょうど桜は満開だ.ここには見えないが黄色いレンギョウや白い雪柳も盛りだ.韓国の人も酒好きだが,日本のように桜の下で呑んだくれる習慣はないらしい.折角桜が多いのにちょっと惜しいのでは....


下は,温陽(オニャン)へ行くときの写真

温陽(オニャン)へ行くときの眺め
温陽(オニャン)へ行くときの眺め 温陽(オニャン)へ行くときの眺め 温陽(オニャン)へ行くときの眺め 温陽(オニャン)へ行くときの眺め 温陽(オニャン)へ行くときの眺め

サービスエリアの一画には漢字でモットーとなるような言葉を書いて販売している人がいた.いざというとき(?)はやはり漢字も使うのだ.

またこうした場所にアウトドアショップがあるのも興味深い.ここで専門店が成り立つのも,きっと愛好者が多いのであろう.

温陽(オニャン)  Onyang

温陽(オニャン)に到着

温陽に到着

バスは温陽に入っていった.街並みはまあ,日本の一地方都市と似たようなものか.温陽はその名が示唆するように,三国時代この地を治めた百済の時代から知られる温泉地だそうだ.韓国は日本のように温泉は多くないので,庶民もさることながら李氏朝鮮時代の世宗大王始め諸王族の保養や治療の場として供されてきたようだ.中国での長安(西安)とその近くの華清池と似たような位置付けであろうか.

現在は韓国の誇る高速鉄道や高速道路でソウルから数十分,在来線でも1時間ほどで来れる近場なので,訪問客は多いそうだ.


温陽(オニャン)のパレスホテルに到着

温陽のパレスホテルに到着

夕方パレスホテルに到着し,部屋に入った.窓は二重ガラスで下側少しが開くようになっていた.全館暖房で,部屋ごとに調節できない.暑い時は開けるよう聞いている窓はさてこれのことだなと思う.幸い適温でその必要は無かったが.


温陽(オニャン)橋の下の露店

橋の下の露店

夕食のため近くのレストランに向かった.途中立体交差道路橋下で八百屋さんが野菜を並べていた.並んでいる野菜は一部知らないものもあった(自分だけ?)が,多くはイトーヨーカドーとかと同じようだ.韓国は日本と時差がなく,西に位置しているので遅くまで日が暮れないが,それにしてもずいぶん遅くまで店を開いているものだと思う.やはりガッツが感じられる.


温陽(オニャン)の『153レストラン』

温陽の『153レストラン』

暫く歩き『153レストラン』にやって来た.典型的韓国料理店で,オンドル暖房の床に座布団を敷いて座る.以降こうした座敷タイプが多く,椅子のレストランは少なかった.

この日のメニューは豚カルビだった.すき焼きよりさらに甘目で,少し砂糖(みりんか?)を減らした方がもっと良くなるのではと思った.もちろんキムチや,それとノリなども添えられていたし,薄めのビールもそれなりに美味しかった.

ガスが使われたが,キムさんによると『豚はガス,ビーフは炭火』がいいのだそうだ.どうしてなのでしょう?まあ,『炭火焼』と称し,高級ヤキトリを売りとするお店はよく見かけるので分かり易いが,『豚はガス』はさて?火力が強いためか?


温陽(オニャン)パレスホテルの浴場

温陽パレスホテルの浴場

ここは脱衣所,まさか中は撮影できないので....随分ロッカーが並んでいるが,入っている人は僅かだった.この日は金曜の夜だったので,或いは翌土曜は客が多いのかも知れない.

湯船は地下に設けられ,露天風呂といったものはなく,あまり大きくはない四角いものだ.またサウナの温度計は61℃を指していたが,常時水蒸気が室内に放出され,乾燥させないようになっているようだった.

ガイドキムさんによれば,韓国の人々の温泉の主目的は,中には温泉成分に因る湯治といった人もいるものの,多くはアカスリだそうだ.つまり湯船やサウナはアカスリの準備のため,十分に肌をふやかすために入るという.中には数年分の垢を一気に剥がす人もいるとか....浴室内部には専門家にアカスリを行なってもらっている人も見えるし,私は直接気付かなかったが,父親の背中のアカスリをこなす十二,三歳の息子さんの姿もあったそうだ.この話を聞いて,今の日本では考えられないですね~と,皆一様に感心することしきりであった.


温陽(オニャン)で『おふくろの味』(多分)の店

『おふくろの味』(多分)の店

朝起きると残念ながら雨だった.でももちろん予定通りホテルを出て,朝食のレストランに出かけた.日本の飲み屋さんでも『おふくろの味』を売りにしたお店がある.玄関にこの絵を掲げたレストランはパレスホテルで一泊し,翌朝朝食のために訪れたお店の玄関の絵だが,どう見てもおふくろの味,家庭料理を看板にしていると思われる.実際出してもらった朝食にはワカメの味噌汁に焼き魚(サンマ)が付いていて,いかにもおふくろの味的雰囲気だった.普段トースト程度の私は朝から大好きなサンマがあってハッピーだった.


下は,温陽(オニャン)の写真

温陽(オニャン)での眺め
温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め
温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め 温陽(オニャン)での眺め

おふくろの味の店辺りは古い戸建住宅もかなりあり,新幹線の駅も設けられていた.新幹線の料金は安く,かなり人気があるという.ソウルから釜山を日帰り可能だそうだ.キムさんによれば,当初JRの技術導入も検討されたが,技術移転の金額が高く,結局仏から導入されることになったそうだ.まあ,供与する側もリスクが高い訳で,JRも天秤に架けた結論であったのであろう.



Cannergy'sホームへ