このページでは今年の富士山ハイキングの写真を載せました.
(新宿からバス→)河口湖口5合目→富士山頂→剣ヶ峰→御殿場口下山道→御殿場口5合目(→バスでJR御殿場駅)
天気:晴れ,大砂走下部では曇り.
歩行+休止時間:12時間25分くらい.
今年は暑い.新宿まで行くのにびしょびしょになる.バスは満席だが適温だ.富士山5合目の登山口に着き,降りると『寒~い!』の声がたくさん聞こえた.
バスは中央高速を走った.途中バスドライバから「工事中のため30分ほど渋滞区間があります」との案内があった.それでも完全に止まることなく,ゆっくりながら進み,やがて午後10時富士山五合目ターミナルに到着した.いつもより若干遅い程度か.
5合目から歩き始めた.少しして4~5人の外国人グループに『これは正しいルートですか?』と訊かれる.多分最初下り坂であるので,心配になったのであろう.以前は救護所に至るトンネル前にもスピーカーが大音響でがなりたてていたが,今回は救護所だけになっていた.改善されたと思う.
河口湖口ルート7合目,8合目の小屋は増減なしで営業している.明かりが煌々と照っている.もう少し光量を落としてもいいような気がするが.....でも以前より,発電機の騒音と排気の臭いは幾らか少なくなったように感じる.
例年よりトレイルの渋滞は少なかったが,はあはあ言いながらやっと登った.そして久須志神社の前に到着し,ご来光を待った.5時頃陽が昇ってきた.雲がなくきれいに見えている.ただ,ピントが合ってない.撮っているとき既に合わないな~と思い,焦って『山モード』を探したのだが,陽はどんどん高くなり間に合わず.
いつもの光景であるが久須志神社前はびっしりだ.ご来光に間に合わず登ってくる人も多い.9合5勺目先辺りから,『2列で登っていいですよ~元気な人は右側からどんどん歩いてくださ~い』と発破を掛ける係員が叫んでいるのだが,ご苦労さまです.
剣ヶ峰方向へ向かう北側にもカメラを構えるハイカーが詰めかけている.赤く染まっていい光景だ.
日の出の後,剣ヶ峰へと向かった.剣ヶ峰手前,お鉢の淵に立つと富士山の自画像シルエットがすそ野にくっきりと写っていた.改めて富士山の大きさを知るときでもあった.
手前2本の黒い影は自分の脚の影だ.陽が上るに連れ,影富士と共にこちらもあっと言う間に縮んでいく.
剣ヶ峰の碑と並んでの写真は富士山定番の一つで,上る階段は順番待ちの大繁盛だ.今のうちなら影富士にも間に合いそうだし,あまり風もなくポカポカで,列に居ても気持ちがいい.でも自分自身は途中で離脱したが.
富士山自体をご神体として祀る浅間神社の一番高いところにある奥宮がここだ.お参りの人が多数だ.
神職の方は7,8月にのみ滞在し,従って他の期間が閉じられるというのは周囲の山小屋と同じだ.国家安泰,氏子,登拝者の安全を祈念,お札やお守りの授与,金剛杖等の授与など行うそうである.金剛杖以外は他神社と大差なかろうか.
お鉢で一休みの人.背の文字を見ると仏教系信徒であろう.装束自体とても特徴的なので目立つが,仏教徒でも神道もまた信仰するのは日本では別に変わったことではなく普通,でしょう.
この日は御殿場口に下ることにした.早朝から激しく大砲や高射砲(多分)などの音が聞こえてくる.下る御殿場方面を眺めると,陸上自衛隊東富士演習場で白煙や土煙(写真中央)が上がっている.ご苦労さまです.
東富士演習場は明治時代から陸軍演習場として利用されてきたそうだが,御殿場など周辺居住者への大音響対策などやはり大事であろう.
御殿場口に下るため大砂走りを歩いた,部分的には年甲斐もなく走った.特に宝永山以南からは石がなくなりよく走る.また不思議なことに,上では快晴だったのに,この辺りから下,バス乗り場までは雲,しかも黒い雲が架り,降るかな?と思われた.あと30分といった辺りで,ゴロゴロきたが.....しばらくして大砲の音と気付いた.空模様次第で,私には大砲と雷の区別はできないようだ.
バス時間は曜日によって異なり,この日は平日で2時間待ちとなった.バス停は標高があるのでTシャツだけでは涼しく,1枚羽織る.バスは概ねハイカーでいっぱいで,一部の人にはシートがなかった.
バスはJR御殿場駅に下ると,再び暑い御殿場線,小田急,東急と乗り継いで帰宅した.登りはきつかったが何とか行けて良かった.