富士山2013年

このページでは2013年夏の富士山ハイキングの写真を載せました.

2013年8月20日(火)-21日(水)

河口湖口5合目→富士山頂→剣ヶ峰→御殿場口下山道→御殿場口5合目のルート地図

この日のコース

(新宿からバス→)河口湖口5合目→富士山頂→剣ヶ峰→御殿場口下山道→御殿場口5合目(→タクシーでJR御殿場駅)
天気:曇りところにより晴れ,大砂走下部では曇り(霧).
歩行+休止時間:12時間くらい.
歩行距離:17.22km

去年も暑かったが今年も暑い.新宿7:30PM発富士山5合目行きバスは1台だけだった.これまでは2台くらいが普通で,世界遺産登録効果で例年よりハイカーが増えているとニュースで報じられていたのでちょっと意外な感じだ.バスは順調に進み,10:00PM直前,5合目登山口に着いた.降りると気温は新宿より相当低く,懸念された空模様も大丈夫なようで,満月に近いのか月が明るく輝いていた.


7合目トモエ館辺り

7合目トモエ館辺り

午後10時頃5合目登山口に到着し,ヘッドランプを灯し歩き始めた.最初の下り坂を過ぎ,登りに入った.この辺りは何故かトレイルが白く反射して,とても見え難い.また目が悪化したかな~と思いつつ,トンネルに入る.例年このトンネルでは大音量スピーカーで注意喚起放送がなされていたが,今年は静かで結構だ.そして程なく6合目救護所に至る.人影は例年程度であろうか.

富士山は出だしを除くと,後はず~っと登りだ.歩いていると汗が吹き出てくるが,休むと冷えてくる.高度を上げるに従い冷え具合が増してくる.カッパを一枚羽織ることにした.さて,その6合目からのつづら折りトレイルを暫く行くと,7合目に着いた.早くもお腹が空いてきたので,煌々と明かりの灯るトモエ館(支店?)のベンチに腰掛け,リュックのおにぎり1つを食べる.ベンチの周りから聞こえてくる言葉は,あまり耳にしたことのない風変わりなものも響いてくる.まあ富士山はやはり日本の代表的観光地の一つなのであろう.


本8合目を過ぎる

本8合目を過ぎる

7合目辺りの岩場辺りを慎重に歩き,やがて8合目に至った.xx合目の振り方規則は不明だが,とにかく8合目の区間は長い.写真はその長い8合目区間の終わり辺り,本8合目と称されるところだ.この付近の小屋に宿泊し,ご来光目指し,未明に出発するハイカーが多い.

それなので,写真の江戸屋とトモエ館(本店?)の先辺りからは例年何時も混みあう.でも今年はあまり混んでいない.9合目鳥居前後で幾らか渋滞が見られたが大した区間ではなかった.その辺りの公式交通整理ガイドさん(スターウオーズの光る剣のようなライトで案内している)の案内では,この日は8月では最も混み合っておりません,でも2列になってどんどん進んで下さい,とのことだった.


剣ヶ峰に行くもご来光は見えず

剣ヶ峰に行くもご来光は見えず

そんな訳で順調に久須志神社前に到着した.到着すると風は強いし,鼻水がひどいし,厚いフリースを着込む.東の空は雲が厚く,ちょっと日の出は見えないかな~

まだ暗くて分かり難いが,剣ヶ峰まで歩くことにした.風は強く,目に入らないよう注意しながら進んだ.そしてそのうち剣が峰に到着したが,相変わらず雲が厚く,ご来光は望めなさそうだ.それでもその方向にレンズを向けシャッターを押す光景にはよく出合った.陽こそ見えないが,裾野の広がりをこうして上から眺めるのはやはり富士山ならではの楽しみだ.

なお測候所跡裏手,以前は行けた展望台への階段は閉じられて入れなくなっていた.何時からだったのかな~?


剣ヶ峰から浅間大社に向かう

剣ヶ峰から浅間大社に向かう

剣ヶ峰はツアーの皆さんが多い.剣ヶ峰の標識前で記念写真の後,一斉に浅間大社方向に向かって下っていった.私も同じ方向に下った.この下り道はとても滑り易い.結構転げている人が見えるし,私も転げてしまった.


御殿場ルートで下りにかかる

御殿場ルートで下りにかかる

浅間大社奥宮前で一休みした.富士山は先般ユネスコ世界遺産登録されたが,浅間大社は登録に際しての重要要素であったであろう.奥宮ではそれら伝統ある習わしであろう御朱印や金剛杖の印などのサービスが継続されている.

浅間大社奥宮のちょっと先,御殿場口へのルートで下ることにした.この頃になると太平洋方面はまだ雲が架かるが上方は雲が取れ,陽が射すようになってきた.またこの日は自衛隊の演習がないようで,大砲などの轟音はなくとても静かだ.



溶岩礫の花

御殿場ルートを下り始めて8合目近くなると暗褐色の溶岩礫の上に白い花を付けた鮮やかな緑の株が見えてくる.他のサイトを参照させてもらうと,イワツメクサ(岩爪草)とオンタデ(御蓼)と呼ばれるようだ.まあ,こんな土のない岩だらけの地面でよく頑張っているものだ.

イワツメクサ(岩爪草)オンタデ(御蓼)
↑イワツメクサ(岩爪草)↑オンタデ(御蓼)

ここから大砂走り

ここから大砂走り

さてこの辺りからは大砂走りが始まる.宝永山脇近くまではまだ小石混じりだが,その先辺りからは石も無くなり快適だ.同時にその辺からはガスが掛かり,強い陽射しがなくなる.下山専用道をどんどん下る.少し離れた登山専用道を登っていくハイカーの姿も見える.私たちは楽チンだが登るのは大変であろう.1時間半少し要したであろうか,10時に無事御殿場口に到着した.

バスの時間を見ると,次は12時(正午)の出発だ.2時間は長いな~.相乗りでタクシーが良さそうで,傍に見えたグループの人に声を掛けたら,自分たちの車で来ていて,駐車場に行くところだという.で,その隣にいた外国人女性2人連れに声を掛けたら,『来るとき既に帰りのバス切符も買ってあったので』と断られる.もう一組今度は白人男性2人連れが居たので,誘ってみた.今度は,いいですね,ということで御殿場駅まで行くことができた.バスより少し高いくらいで済んだ.2人は米国人で,うち一人は沖縄の海兵隊に属しており,休暇で御殿場に来ているという.いろいろ反対意見もあろうが,日本の防衛のためにも力を注いでいてくれてありがとうと礼を言い,お別れした.

御殿場からはJR御殿場線,小田急,東急と乗り継いで帰宅した.帰宅してから鼻水とクシャミが2~3日続いた.歳取るといろいろ大変だ.



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