11月16日から,下図のコースで2泊3日のミニトレッキングに出かけた.
車でルムレの集落に行き,ここから歩き始めた.
山の上の雲がなかなかとれないが,たまに雲の隙間からマチャプチャレの一部が見えることがある.そんな風景を眺めながら歩いていたら,あっという間にチャンドラコットに到着した.スタッフの皆さんが手際よくテントを張ってくれて,そこに荷物を置いて周囲を散歩してみる.また近所の子もテントの近くに遊びに来てくれた.夕方になり皆でダイニングテントに集まり夕食だ.この日は筆者の特別の日で,柴さんにはワインを用意していただき,コックさんがケーキを作ってくれた.どうもありがとう.夕食が始まると外は土砂降りになった.11月は好天の確率が高い時期であるのだが,やはり山の天気は判らないものだ.食事が終わる頃には比較的小降りになったので,とりあえずほっとした.さて明日はどうなるか?
下は,チャンドラコットでの眺め
翌朝目覚めると幸い雨が上がっていた.シェルパのお兄さんが,「グッドモーニング」と言いながら,テント入り口にたらいを置き,お湯を注いでくれる.雲が切れると朝日の当たるマチャプチャレが大きく見えた.この辺りからだと,マチャプチャレ=フィッシュテイルの名のように頂上が魚の尾形に見える.
チャンドラコットを出発し,段々畑が下まで続く谷を眺め歩き始める.途中,近くの住民に出会ったり,トレッカーと行き会ったりすることもあるが概して静かな通りだ.
少し歩くとタンチョックの集落を通過する.グループトレッカーが通ることが少なく,珍しいのか,子どもも大人も集まって出迎えてくれた.口々に「薬がないか?」と訪ねられるが,あいにくあまり持ち合わせがない.ごめんなさい
タンチョックを過ぎるとまた静かな道になる.家畜の落し物に気を付けて歩く.アップダウンも少なく楽な道だ.
下は,タンチョックの写真
さてポタナに到着した.ここはロッジやショップが多い.トレッカーやポーター,荷役の牛(またはゾッキョ)もたくさん通り過ぎていく.我々一行のスタッフが,ロッジの庭を借りてテーブルを広げ,昼食を用意してくれた.秋空の下美味しくいただいた.
下は,ポタナ辺りの写真
あいにく雲が出て山は見えない.キャンプ地の周りには2~3の農家があり,広い牧場になっている.
さて今夜の宿泊地オーストリアンキャンプに到着した.ダイニングテントで夕食の後,キャンプファイヤーを焚いてくれた.有名な曲,レッサムフェリリ(若しくはレッサムピリリ)を歌いながら,ダンスを披露してくれた.この曲はどうやら10番くらいまでの歌詞があるようで,延々と続く.ポーターで,5人の子持ちで比較的年配の一人は,荷を運ぶ仕事以外の時はいつも腰を下ろしてうずくまっているのに,この時ばかりはダンスに熱中していた.
キャンプファイヤーの翌朝,スタッフメンバーからたらいにお湯をもらってテントから這い出す.少しすると雲と山が輝きだした.これはアンナプルナⅣ峰(7,525m)かな?雲の切れ間から朝日で金色に輝くヒマラヤの峰が美しい.
左の写真で,最左の峰がアンナプルナサウス(7,219m),中央の少し低く見えるが実際は高いアンナプルナⅠ峰(8,091m),右の峰はヒウンチェリ(6,440m).中央の写真はマチャプチャレ(6,993m).右の写真で,左の峰はアンナプルナⅣ峰(7,525m),中央の高く見えているのはアンナプルナⅡ峰(7,937m),その右はラムジュンヒマール(6,966m)かな?
下は,オーストリアンキャンプの写真
かなりの戸数が見られるダンプスの集落に至る.殆どは畑と家畜で生計を立てているようだ.トレッカー相手のロッジやレストランの看板も幾つか見える.北側に谷が広がっており,マチャプチャレを中央にアンナプルナ山系が望める.
左端がマチャプチャレ(6,993m),中から少し右寄りの峰はアンナプルナⅣ峰(7,525m),その右の少し高く見えているのはアンナプルナⅡ峰(7,937m),その右はラムジュンヒマール(6,966m),さらにその右はマナスル(8,157m),一番右はピーク29(7,835m)か?並びはこれでいいのだが,個々の峰の特定にはあまり自信がない.....
下は,ダンプスに至るまでの眺め
ダンプスからは急な下り坂となる.林を抜けると段々畑の合間を縫う狭い道を進む.やがて車道に出て,今回のトレッキングは終わりとなる.通りに出て暫くすると,やがて年代物のバスが現れ,それに乗り込む.程なくバスは出発し,ポカラに至る.
ポカラのレストランに到着し,スルーガイドのラクパシェルパさんより,トレッキングスタッフを代表し,サーダーのミングマギルゼンシェルパさんに感謝の挨拶を述べてもらった.続いて皆で記念写真を撮って,無事完了.ありがとうございました!
昼食後ポカラ空港からカトマンドゥに飛んだ.