インレー湖  Inle Lake

このインレー湖編ではヘーホーに行くまで,インダー族の魚捕り(イラスト付き),織物工房,ファウンドーウーパゴダ,インダー族水上集落,シャン族の紙漉き工房,首長族の娘さん,ガーペー僧院の写真を載せました.

ヘーホーへ

マンダレーからヘーホーに飛ぶ

マンダレーからヘーホーに飛ぶ

マンダレー09:05発W9-011はこれまでと同じエアバガンだったがシート配列2-3のFokker100(オランダの100人乗り双発ターボジェット)だった.乗客の数に合わせて機体を変えるそうで,なかなか合理的だ.ただし機材に余裕がないとできないが.自由席で入り口直ぐのところに座ったら隣は二人のお坊さんだった.何やら経典のようなものを開いて,熱心に話し合っている.ビルマらしい機内風景だ.

マンダレーからインレー湖に行くには一旦最寄りのヘーホー(Heho)空港まで飛び,そこからバスで湖に走ることになっている.もちろんマンダレーからヘーホーへの道路はあるのだが路面が悪くバスではかなりの時間が掛かるということだ.

ヘーホーへの航路略図

ヘーホーへの航路略図


ヘーホー空港に到着

ヘーホー空港に到着

実質僅か20分程度のフライトでヘーホー空港に到着した.ヘーホーは標高1,176mとシャン高原の高い場所に位置しているようだ.

滑走路の脇に降り立つと,先ず写真のような周囲の丘陵の彩りが目に入る.丘陵だけに区画の形状が不揃いで,赤,黄色,緑,水色....と植物の種類は判らないながらその豊富さを知ることとなる.気温や雨量が バラエティに富む植生を助けるのだろう.

ヘーホー空港出口では国際空港でないのにイミグレーションカウンターがあった.Tさんに訳を訊くと,国内線でも外国人は必ずここで登録する必要があるそうで,私たちはTさんが既にまとめて処理してくれたということだった.

空港のポーターは皆ミャンマービールのロゴ入り作業衣を着用している.マンダレー空港の港内バスといい,ここの作業衣といいかなり宣伝に力を入れている.数回飲んだがなかなか美味しいビールだ.


人力で米の脱穀

人力で米の脱穀

ヘーホー空港からはバスでインレー湖に向かった.この辺りはバガンやマンダレーと違って雨量が豊富で米が,しかも二期作でできるという.途中収穫で,脱穀作業をしている場面に出合った.田んぼに広げたシートに稲わらを叩きつけてモミを落とすという,甚だプリミティブな方法だ.ネパール辺りと違って田んぼは十分広く,コンバインなど大型機械も入れると思うが,まだ資金的に無理なようである.それと人手も十分,下手に導入すれば失業者が溢れるということだろう.


下は,ヘーホーへ行くとき,及びへーホー近辺の写真

ヘーホーへ行くとき,及びへーホー近辺での眺め
ヘーホーへ行くとき,及びへーホー近辺での眺め ヘーホーへ行くとき,及びへーホー近辺での眺め ヘーホーへ行くとき,及びへーホー近辺での眺め ヘーホーへ行くとき,及びへーホー近辺での眺め ヘーホーへ行くとき,及びへーホー近辺での眺め

ヘーホーからインレー湖に向かう街道

ヘーホーからインレー湖に向かう街道

さてこうして西武バス(そのままの中古車)でインレー湖へと走った.インレー湖は標高800mと聞くので徐々に高度を下げているのだと思う.街道の交通量は多くないので快適に走る.街道沿いには民家が点在し,バガンとかと違ってちゃんと電気もきている.雨量が豊富なだけに豊かな森もあり,そこを走る鉄道も見える.

鉄道の旅を好む人は多く,Tさんのエージェントで昨年この鉄道に乗る旅を実施したことがあったそうだ.ただ生憎雨で土砂崩れが発生,スケジュールが完全に狂って往生したことがあったそうだ.以来これに懲りて止めたそうだ.

街道の東側には山脈が走り,タイとラオスに接しているが,インレー湖を含め,この辺一帯は主にシャン族が暮らしているそうだ.地理的に,また言語的にもタイ語に近いそうで,同国との交易が盛んであるという.

インレー湖

インレー湖岸北側の集落ニャウンシュエ(Nyaung Shwe)

インレー湖岸北側の集落ニャウンシュエ

ヘーホーからバスは1時間ほど走り,インレー湖(Inle Lake)岸北側の集落ニャウンシュエ(Nyaung Shwe)に到着した.インレー湖に注ぎ込む川の水を利用したものであろうか沼が作られている.魚の養殖が行われているのか?ちょっと確かめなかった.

周りはいろいろな野菜の畑も多く,それに比例して農家の戸数も相当有りそうだ.


ボートでインレー湖を進む

ボートでインレー湖を進む

バスを降り,船着場に着いた.一艘3~4人ずつ乗り込むとエンジンは轟音を立てながら南へと進み始めた.最初の頃は山から流れ込む水のせいか,或いは生活排水のためか濁っている.800mの高地をかなりのスピードで走るため寒いですよ,と予め聞いていたのでそれまでのTシャツ一枚(に草履)の上にシャツ一枚とウインドブレーカーを着込んでいて正解だった.


インレー湖の魚捕り

やがて写真で見たことがある印象的な足漕ぎボートの光景を目の当たりにするエリアに至った.特に片手でオールの頭を支え,片足立ちのもう一方の足でオール下部を押して漕ぎながら,もう一方手で網やモリを操る魚捕りは感動的だ.手順通り写真を並べると以下のようになる.

↓お!あそこに魚がいる↓よし,網投下↓モリ投入
お!あそこに魚がいるよし,網投下モリ投入
かき混ぜ,網紐を落下手応えあり,網上げるぞ一匹捕ったぞ!
↑かき混ぜ,網紐を落下↑手応えあり,網上げるぞ↑一匹捕ったぞ!

これだけではどのように魚が掛かるのかまだよく解らない.捕まえる手順と魚網の構造をガイドTさんに詳しく伝授してもらったので,イラストと手順を記してみた.

  1. 漁師は湖の中を眺めて魚の泳いでいるところを見つける.
  2. 底の開いた網システムを魚の上から投げ入れる.
  3. モリを網上部開口部から入れてかき回し魚を撹乱する.このとき直接モリに刺さってそのまま獲物となるケースもあるそうだ(たまに)
  4. 魚が右往左往するので,透かさず網紐を放ち,網をスライドし,落下させる.
  5. 魚は慌てて逃げようとダッシュするがエラが網目に引っかかる.
  6. 漁師はおもむろに網システムを引き上げ,引っかかった魚を見てニンマリする.
インレー湖の魚捕りの図解

インレー湖の魚捕りの図解


とまあこんな風に魚を捕まえる.だがこれを小舟を操りながら一人でこなす訳で,日本であれば正に無形文化財,特に優れた技を有する漁師は人間国宝級とも言えよう.いや~実に見事なものだ.

上記は投げ網による捕り方であるが,他にも刺し網漁や,投網漁も見られた.刺し網漁では網巻きリールを片手に持ち,その親指で回転させながら器用に網投下するワザなども実に見事だった.なお釣りはあまり見かけないが,湖の底は藻や水草の類がいっぱいで,針が絡まるため適さないという.

インレー湖の水上住宅

インレー湖の水上住宅

漁師や浮島農業(水耕栽培),或いは水運など生業とする人が多いと思われるが,主にインダー族の住まいだそうだ.湖は基本的には国有地で,区画毎にリース契約して家を建てるそうだ.家の周りに竹竿を打ち込み少しずつ広げるとかの(ホントは不正な)作戦もあるようだ.

木材で湖底から柱を立ち上げ,床は雨季の満水時にも湖面が届かない高さに設けられ,壁は竹編み,屋根はヤシ葉など陸上のものと似ている.


インレー湖上レストランでランチ

湖上レストランでランチ

モーターボートで湖上レストランにやって来た.観光客が多いのでレストランもいろいろあるようだ.私たちの店はイタリアンでなかなか美味しかった.特に掛けたチーズは良かったように思うし,トルココーヒーのように濾過しないで飲むコーヒーはぬるいが,ここ独自の味わい方なのでまあいいことにしようとなった.


インレー湖得度式のお披露目

得度式のお披露目

食事をしていると大音量で音楽を流し(船首に大スピーカー見える)ながら進んでいくモーターボートがあった.傘の下の少年が得度式を執り行うので,そのお披露目のためにこうして湖面の集落を巡るのだそうだ.少年はまだ黒い髪なので,得度式を終えたのではなく,これから式を執り行う所定のお寺に向かうようだ.

ビルマ87%の仏教徒の男の子(女の子の一部も)は上座部仏教であるのでだれしもが幼少時に一度,成人する頃にもう一度仏門に入り,修行するそうだ.修行期間に制限はなく,短い人は1週間程度から,長い人は数ヶ月,中には一生お坊さんとして続ける人(1%の人)もいる訳だ.得度は両親にとっては大変誇らしいこと,当人には生涯一番の晴れ舞台であるそうだ.

得度式は財力が十分な人は立派なお寺で大々的に,お披露目もパレードや周囲の人に一日中食事を振舞うなどするようだ.あまり豊かでない家では,他家と共同で得度式を挙げ,またパーティも内輪で済ますそうだ.

私が驚いたのは,ビルマの上座部仏教のお坊さんは音楽はまずいものと思っていたが,自分で演奏したり,唄ったりするのはいけないが,他の人の演奏を聴くのは差し支えないのだそうだ.納得しました.


下は,インレー湖のいろいろな写真

インレー湖での眺め
インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め
インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め インレー湖での眺め

織物工房

織物工房で蓮の繊維を採る

蓮の繊維を採る

この一帯では織物の手工業(textile Studio)が営まれている.シルクがメインであるが,それ以外に蓮の繊維も使われているのが珍しい.繊維は蓮の葉の根元の茎を折り,両側に引っ張ると出てくる.予め茎は短く切断し,それを2つに折る訳だが引っ張ったとき出てくる繊維の長さは元の茎よりず~っと長いのが不思議に思えた.茎の内部にあるときは液体とかゲル状で,空気に触れたときに固体状になるのだろうか?(今も不思議だが不明)

出てくる繊維はかなり丈夫で,一回の引きで出くるの繊維を両手で引っ張ってもちょっと切れないくらいの強さだった.ただ詳しい人の感触ではシルクの強さには及ばないということだ.


蓮の繊維を織る

蓮の繊維を織る

茎から取り出した蓮繊維は紡がれ,紡がれた糸は束ねられて,織物のデザインに従って領域毎に染色される.そして染色された縦糸はデザイン通り織り機横方向に並べて張架され,横糸はシャトルに巻かれ,デザイン図を見て配置される.

そして織り子さんはシャトルをデザイン通り差し替えながら横糸に織り込むことで生地ができていく.全部蓮繊維とか,シルクとの混紡とか幾種類かが織られているそうだ.蓮繊維はなかなか風合いが良いようが,蓮という素材の性格からお坊さんの袈裟として先ず採用されたようだ.比較的高価なことも関連しているかも知れない.


下は,織物工房と界隈の写真

織物工房界隈での眺め
インレー湖織物工房界隈での眺め インレー湖織物工房界隈での眺め インレー湖織物工房界隈での眺め インレー湖織物工房界隈での眺め インレー湖織物工房界隈での眺め インレー湖織物工房界隈での眺め

女性はオールを普通に漕ぐ

女性はオールを普通に漕ぐ

織物工房界隈は住宅も多く,小舟が水路を生活道路のように行き交っている.インダー族と言えども女性の櫂捌きはごく一般的な方法だ.男性でもしばしばこのように漕いでいる.片足立ち足漕ぎの芸は両手両足全部動員してやる以外手のない魚捕りでは已むを得ないが,相当の技が要り,体力も消耗するからであろう.

ここは結構水上住宅或いはそれに準ずる岸辺の住宅にも電気が引かれているかな?いやそうでもないところが多いかな~?

ファウンドーウーパゴダ

インレー湖上から眺めたファウンドーウーパゴダ

インレー湖上から眺めたファウンドーウーパゴダ

インレー湖界隈で最大のパゴダ(Phaungdawoo Pagoda)で中に入ってお参りした.5体の仏像が祀られているが,貼り付けられた金箔で原型が失われ,お正月の2段重ねお供え餅のようになっている.つまり目鼻口,腕,....全てが識別できず,ダルマさん状態だ.なおその仏像は本堂中央の段上に安置され,男性は近寄って触ることが可能だが,女性は近づけない.


ファウンドーウーパゴダでカラウェイ船の祭り

カラウェイ船の祭り

ファウンドーウーパゴダでは10月最初の満月の日前後より,毎年お祭りが開催され,全国から,海外からも見物客が集まるそうだ.写真は伝説の鳥カラウェイ(船首のセサミストリートみたいな鳥.ちょっと違うか?)を象ったものだそうで,5体中4体の仏像を載せ,最初本ファウンドーウーパゴダに3日間留まった後,インレー湖の主要17集落を巡回するそうだ.次の村に行くときは,その村の4艘足漕ぎボートが迎えに来て,ロープをカラウェイ船に繋げて村まで牽引するそうである.

昔は5体とも村を巡回したのだそうだが,湖が大荒れに荒れ,一体が湖に落ち,探しても見つからない.だが翌朝その仏像はファウンドーウーパゴダの岸辺にずぶ濡れで戻っていたそうだ.以降,この仏さまは船が嫌い,乗せると天気が荒れて危険,と云う訳で常にファウンドーウーパゴダに留まることになったとさ.

なおこの祭りでは村対抗足漕ぎボート大会も開催されるそうで,見物もなかなか楽しそうだ.


下は,ファウンドーウーパゴダの写真

ファウンドーウーパゴダの写真
インレー湖ファウンドーウーパゴダの写真 インレー湖ファウンドーウーパゴダの写真 インレー湖ファウンドーウーパゴダの写真 インレー湖ファウンドーウーパゴダの写真 インレー湖ファウンドーウーパゴダの写真

シャン族娘はシャンだ

シャン族娘はシャンだ

ファウンドーウーパゴダを後にして,別の寺院の近く,紙漉き工房やショップのあるエリアに立ち寄った.寺では誰かの得度式のパーティが催され,音楽がかかり,着飾った人たちも見える.

写真はシャン族の娘さんたちだそうだ.紙の漉き方は,先ず写真のように材料(三叉か?)を木槌で良く叩いて,水の上に置いたメッシュに載せて漉く方法で,和紙の作り方と同じだと思う.出来上がった紙も和紙と似た風合いで味わいがある.

二階では竹を骨とし,この紙を張った傘を作っていた.番傘のように油を引いていないので専ら日傘,若しくは民芸インテリア品として使われそうだ.

インレー湖周辺にかなり多く住むというシャン族(Shan)の女性はシャン(死語か?独語schoen/oはウムラウト付き)だ,と思った.実際ビルマで美人が大勢いることで有名だそうだ.上でも書いたがこの辺はシャン高原と呼ばれ,タイ系諸族の一つシャン族がエリアの主要部族となろう.


首長族娘も可愛い

首長族娘も可愛い

この子は10歳,首長族(カヤン族:Kayan)だそうだ.首長族の村はインレー湖の南端近くにあるそうで,この場所には首長族の観光プロモーションのためおばあさんと一緒に来て滞在しているそうだ.

首輪は宗教的理由とファッションだそうで,男性は着けないそうだ.この女の子は10歳で,普通9歳くらいで短いリング(この子のもの)装着開始,15歳くらいで中サイズリング,20歳くらいで最終長いリングにするそうだ.寝るときも外さない(外せない)が,最終長いリングは2段に分かれ,寝るときはオフセットして少し高さを低くすることができるようになっていた.

傍らにスパイラル状リングのサンプルが置いてあったがその重さに驚いてしまった.ソリッドな黄銅(真鍮)で尋常ではない重さだ.また装着は専門家が熱して柔らかくした金属を,タオルを巻いた生身の首にスパイラルに巻きつけるのだそうで,想像しただけで恐ろしい.こうして大変難儀して装着したリングは死後墓場まで一緒に行ったものだが,最近は高価なので外して子孫に形見として受け継ぐようになってきているそうだ.

ファッションとは言え,長い首にはいささかドキッとさせられ,ろくろ首のように感じられる.なお首が長くなるのではなく,鎖骨が陥没するのだそうで,健康上支障が出ることもあり,近年装着が減る傾向にあるそうだ.個人的にはその方がほっとできる.

なおインレー湖の南の実際の首長族集落は反政府活動が激しく,ガイドTさんが訪れたときは空に向けてだが発砲されたそうだ.話している言葉も全く解らないためやはり相当危険を感じたそうである.


インダー族おばさんはタフ

インダー族おばさんはタフ

紙漉き工房から出るとき,私たちのボート脇にインダー族(Intha)おばさんが小さな手漕ぎボートを寄せて宝石(ビルマはダイヤモンド以外全て産出するそうだ)を売り込みに来た.私達のボートは男だけでこうした商品には全く無関心なのだがかなり食い下がる.これまでの遺跡の絵葉書売りの少女とは違ってプロのセールスウーマンという感じだ.エンジン全開で進行したが怯むことなくボートの縁を掴んだまま暫く伴走してきた.でもすみません,やっぱり要りません.


下は,紙漉き工房などの写真

紙漉き工房などの写真
インレー湖紙漉き工房などの写真 インレー湖紙漉き工房などの写真 インレー湖紙漉き工房などの写真 インレー湖紙漉き工房などの写真 インレー湖紙漉き工房などの写真 インレー湖紙漉き工房などの写真 インレー湖紙漉き工房などの写真

インダー族水上集落

インダー族の浮島運び

インダー族の浮島運び

浮島は竹で編んだ筏の上に,目張りと養分補給を兼ねる藻や水草類で覆い,その上に土を被せて作るそうだ.そしてそれを暫く寝かせると適度に水草が腐り,土に馴染んで野菜栽培に適するようになるそうだ.

筏の竹には種類があり,また形は幅広の四角形から細長いものまで色々作られるという.作るのはそれ専門の人達で,栽培者はそれを買ってきて使うのが一般的だそうだ.買った後で切断し,分割することもよくあるという.

写真は中くらいの幅で長めの浮島であろうか,二人がかりで運搬中の光景だ.浮島の利点はこうして簡単に運搬できるのと,雨季も乾季も自動的に上下し,下から水分が補給されるので上手く水耕栽培が可能になるということだ.


インダー族水上集落の子供たち

インダー族の子供たち

浮島農業を生業としている人達は水辺に暮らしている.子供たちの遊び場は浮島だ.私達がボートで通ると手を振ってくれた.ありがとう.落ちないように気を付けてね!


インダー族水上集落トマトの栽培と作業小屋

トマトの栽培と作業小屋

細長い畦のような浮島にはトマトが栽培されている.左側の小屋は畑仕事の小屋で,休憩したり農具が収められているのであろう.浮島の短い棒はトマトの支柱,長いのは竹竿で浮島を貫通,湖底に差し込んだ流れ止めだそうだ.

ところで浮島で栽培される野菜の養分は水からだけではとても不十分で,被せた土,その下の堆肥化した水草などからも多く補給されるのだそうだ.トマトの場合,年3回栽培/収穫可能なのだが,土が痩せるため,2回の栽培で土を入れ替えるという.また浮島全体は筏の竹の種類毎の耐久性に依存するが,まあ3年くらいは持つという話だ.


インダー族トマト収穫運搬船

トマト収穫運搬船

インレー湖のトマトは青トマトタイプが主流だ.青いが美味しい.そして全国トマト生産量の80%を占めるというからやはり評判がいいのであろう.そのトマトが竹のバスケットに詰められ,それが船に満載され陸へと向かって運ばれていた.

浮島の野菜はトマトが圧倒的に多いが,キャベツ菜っ葉,ナス...といった野菜,タバコなどいろいろ栽培されている.水はもちろん豊富で,高原性気候が都合いいそうだ.


下は,インダー族水上集落の写真

インダー族水上集落での眺め
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ガーペー僧院

シャン様式のガーペー僧院

シャン様式のガーペー僧院

ガーペー僧院(Nga Phe Kyaung Monastery)本堂中央の大きな仏壇に,小さく区画された仏壇があり,そこに仏像が納められている.仏壇の装飾や仏像の光背はチーク材で,とても細やかに入り組んだ彫刻が施されている.金箔が貼られているがはげ落ちかけているところもある.これらの細やかさはこれまで見てきた中では抜きん出ており,かなり異なる.ガーペー僧院は250年前シャン族建立の僧院で,シャン様式と呼ばれるそうだ.

シャン族はシャンだと書いたが,シャン様式の仏像はかなり柔和で,かなり心安らぐような印象を受ける.


ガーペー僧院猫の輪くぐり

ガーペー僧院猫の輪くぐり

ジャンピングキャットとして輪をくぐる猫が有名だそうだ.私達がお堂右側の一画に集まると,写真のおばさんが登場して猫の目の前に輪を翳してくれた.猫はフニャーとかいう素振りであっちを向いたりするのだが,そこを何とかなだめて3,4回くぐらせてくれた.拍手!

猫は犬と違ってすんなりとは言うことを聞かなさそうだし,トレーニングは大変でしたでしょうね.


下は,ガーペー僧院辺りの写真

ガーペー僧院の写真
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水上コテージParamount Inle Hotel

水上コテージParamount Inle Hotel

ガーペー僧院の観光後,ボートでこの日宿泊のParamount Inle Hotelに落ち着いた.到着すると陽が落ち始め,冷えてきた.夕食ではご当地産のトマトに確か魚もあったか?を含むシャン料理だった.

食事を終えて部屋に戻ると蚊帳が吊ってあった.確かに湖の上なので蚊は棲息し易いであろうが,こんな寒いくらいのシーズンに蚊はいないであろう.もう一方の蚊帳無しベッドに入り,殆ど無音の静か過ぎるほどの夜,眠りに就いた.


下は,水上コテージParamount Inle Hotel辺りの写真

水上コテージParamount Inle Hotel辺りの写真
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