この昆明へ編では,先ず電車で羽田空港へ行き,中国東方航空で上海浦東へ飛び,上海市内で昼食後虹橋空港へ移動し,そこから昆明空港へと飛び,昆明飯店に到着したときの写真にキャプションを添えて載せました.
Googleマップのスクリーンショットに加筆したマップ(静止画).
雲南省昆明は羽田ー上海間の2倍強の距離に位置し,乗継便で行った.
今回のツアーは中国東方航空便で羽田発着だ.8:40発という早い時間だが,成田と違って近いのでJRと京急で楽々たどり着ける.
着くと直ぐに旅行会社の指定場所に往き,添乗Iさんから搭乗券(既に決められていた)や資料,僅かな燃油サーチャージの返金(事前徴収額より下がったので)など受け取る.今回のツアー客は19人,皆さんよろしく.
中国東方航空カウンタで荷物のチェックインする.一旦上海までは浦東空港,そしてそこで国内線の上海虹橋空港へのバス移動が入るので,荷物は上海までとなる.
なおこのMU-576便はJALとのコードシェア便で,一応何がしかのマイレージが付くというのでチャージしてもらう.
今日は2月21日,桃の節句がもう直ぐだ.エスカレータ脇や江戸小路にはお雛さまが飾られている.
外国から来て目に触れるときっと『異国』を感じるであろう.私にも何となく平安時代の趣き,いや当時の貴族のファッションは行動するには大変そうだな~と感じられる.なお手前左右2体は比較的最近の装いのようであるが.
せっかく早く来たのにMU-576便は出発が数十分遅れた.尤も上海で乗り換え時間が,十分,いや持て余し気味なのでここで遅れる分には影響がない.なおIさんの経験では中国東方航空は遅れることが多いそうだ.
上海浦東へ向かうMU-576便はA300機で,エコノミークラスのシートマップは2-4-2だった.たしかほぼ満席であったか.
MU-576便には,日本人客が多いためか和食の朝食が用意されており,これを頂く.煮付けた白身魚が美味しかった.
定刻より少し遅れてMU-576便は上海浦東(プードン)国際空港に到着した.この日の上海の気温は東京と同程度か.
空はどんよりしている.気象状況がそうなのか,或いはスモッグに因るものなのか.....北京程ではないにしてもやはり巨大都市の冬だけに暖房等の影響が大きいようだ.
ググってみると1月中旬,PM2.5の値が281,大気汚染指数(AQI)が「危険」とみなされるレベル300を超えたそうである.
同行者スーツケースのキャスターが脱落した事故があり,中国東方航空オフィスにちょっと立ち寄った.入り口にはまだ明けていない春節(旧正月)の飾りが掲げられていた.ところで旧正月で祝うのは中国や台湾だけでなく,韓国や北朝鮮,ベトナム,シンガポール,マレーシア,インドネシア,ブルネイ,モンゴルもそうらしい.マレーシア,インドネシア,ブルネイといったイスラム圏もそうであるところが興味深い.
上海浦東国際空港の案内板であるが,地下鉄やバス乗り場の案内はごく普通だが,磁気浮上車(マグレブ)の案内があるのがやはり目を引く.
2007年訪れたとき,龍陽路駅からこの浦東国際空港の間(尤も駅はこの2つのみだ)に乗り,431km/hrの速度表示に感動したものだ.ここは常伝導だが,JR東海の超伝導浮上にもぜひ乗ってみたいものだ.
上海浦東国際空港の外に出ると,ガイドTさんとバスが待っていてくれた.私たちが乗り込むと海岸近くの空港から内陸に向けて走りだした.
この写真右側高架橋が前述のマグレブ軌道だと思う.
バスは先ず空港近辺,上海郊外を通った.戸建て住宅が多く驚く.Tさんのお話では,この辺りは(元)農家でお金持ちが多いそうだ.つまり農家は土地を持っており(所有はできないので,国からのリース権であろう)その売却でお金があるという.まあ判り易い話だ.
上海で殆どの人はこうした集合住宅(マンション)に住むようだ.最も高価なエリアでは20万元/m2(400万円/m2くらい)で,仮に100m2のマンションだと4億円と,とても高価.ちょっとやそっとでは手が出ないであろう.なお中国ではエレベータなどの共有エリアも個別エリアに比例してカウントされるそうで,部屋は100m2より実際は少し狭くなるそうだ.
まあそれにしても上海(や他の中国の都市)の高層,超高層建築は東京とかとは比較にならないほど多い.また公式人口も巨大だが,実際の人口はさらに多いそうだ.
右側,上部に空洞窓があるのが環球金融中心で,101階建て/492m,森ビルの建設とか.
左側はそれを凌ぐ127階建て/632mの上海中心ビルということだ.高尾山より高い!驚きだ.
この他にも超高層ビルは数多く,中国経済の伸び,さらなる狙いを象徴しているようだ.
昼食のレストラン前で耳当てのついたパンダ帽子など売るおばさんが売り込んできた.ちょっとジェネレーションが合わないのと,寒さが足りないようだ.次は若い方が通りかかると思います.
ここのレストランで昼食となった.総合楼/complex buildingと掲げられており,なるほどと思った.やはり漢字表記は短くていい.
これが頂いた昼食の中華料理.大分食べた後だが,いろいろな種類があって美味しかった.私は中華料理大好きなので,これから毎食中華は楽しみだ.
昼食後,再びバスに乗り虹橋空港へ向かった.不思議なことに通りには,しばしばナンバープレートの付いてない車が走っている.大気汚染をこれ以上進めないためか,当局はナンバープレートの発行を制限しているのだそうだ.本来プレートは80元であるが,申し込みが多いため暫く競売性を敷いていたが,どんどん値が上がるので,最近抽選制に切り替わったそうである.
それにしてもナンバープレートなしでも走れるところがやはり不思議ですな~
バスは虹橋(ホンチャオ)空港に到着した.大昔の1907年,軍用空港として建設されたという歴史ある空港.1963年民間利用が始まり,また市中心から15kmの好立地だが,1999年浦東(プードン)国際空港が開港し,主に国内線空港,羽田や金浦空港間の国際線に供されているようだ.
1907年とは日清戦争(1903年/明治36年)のほんの少し後だそうで,びっくりする.
虹橋空港に着くと中国東方航空カウンタに行き,昆明行きMU-5810便にチェックインした.さて定刻に出るかな?定刻に出るにしても,ちょっと待ち時間がタップリすぎるのだが.
乗り換え時間が長いということで,中国東方航空から各自ミールクーポンをもらう.80元で複数のレストランが指定されている.私はラーメン店に入り,写真の牛肉麺とビールを試してみた.麺は麦ではなく米の麺(フォーとかビーフンのタイプ)のようだった.ビールそのものは普通だが,紙コップはどうも....だ.何れにしてもお腹いっぱい,食べ過ぎのようだ.
MU-5810便はB737-800(シートは3-3)で,虹橋(ホンチャオ)空港を飛び立った.夜の上海もやはり大気がかすみ,クリアではない.
MU-5810便は夕食を出してくれた.でもさすがにさっき牛肉麺を食べたばかりで今度は食べることはできない.でもビールがあればいいな~と思ったが,中国の国内線エコノミークラスは酒類を出さないそうだ.まあいいか.
概ね定刻22:50に昆明空港,正確には昆明長水国際空港に到着した.羽田からは近い距離なのに乗り継ぎ時間が長いため随分遅くなった.
大きな波型構造部材が特徴的だ.以前別の場所にあった空港が手狭になったため,2012年ここに新たに開港したそうだ.現在滑走路2本で,更に2本の増設計画があり,中国4番目のハブ空港の位置付けだそうだ.
昆明空港の外に出た.意外なことに全然南国的大気ではなく,普通に寒い.
出たところに大きなディスプレイが見える,プラズマであろうか?中国ではこうした大型ディスプレイをよく見かける.
そして少しして,ガイドMさんが現れ,ドライバSさんのバスに案内してもらう.Mさん,Sさんにはこの後通しでず~っとお世話になる.どうぞよろしく.
バスは暫く走り,昆明中心部にある昆明飯店玄関に到着した.玄関ドア両脇の巨大な木彫象が目に入る.よくもこんな大きな材木を見つけて彫ったものだ.
雲南省の温かい南の地方には象が棲息しているそうだが,昆明は標高約1900mと高地なのでいないようだ.なお隣はベトナムやミャンマーである.
時刻はちょうど午前0時になった.添乗Iさんがまとめてチェックインしてくれるのをロビーで待った.ここも春節の飾り付けはそのまま維持されている.赤い色が中国的祝い事気分をよく醸している.
昆明飯店は昆明ではいいロケーションで,歴史あるホテルだそうだ.だがその分設備が旧式になっているとガイドMさんに言われた.でもちゃんと暖房も効くし,バスタブもあるし,十分いい部屋だと思う.
また薄いながらスリッパや,バスローブも備えてあった.ただ有線のイーサネット端子はあるがwifiはないようだ.これも伝統あるホテル的ではあるかもしれない.
既に深夜であるが窓を覗いてみた.さすが今の時間灯りは疎らだ.尤もこの辺りは早い時間も然程煌々と輝いているのではないかもしれない.
さて一風呂を浴びて横になるとするか.