巡礼5日目:シグエイロday 5:Sigueiro
この巡礼5日目:シグエイロ編では,2019年6月20日ブルマで朝を迎え,濃霧の中出発しオルデス,ブスカス,ポウロを経由し,シグエイロに至るときの写真を載せました.
シグエイロ付近のGoogleマップmap around Sigueiro
濃い赤線がこの日歩いたトラック.歩行距離25.72km,歩行時間5h52min.
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ブルマの朝Bruma

ブルマは濃霧の中
この日目覚め,窓を眺めると,濃霧でさっぱり見えない.いつもはさっさと出掛けるのだが,少し様子をみる.
う~ん若干霧は薄くなったかな~まあ,待ってても仕方がないので,カッパ上下を着て出掛けた.

ユーカリ林も霧の中
ユーカリ林も霧の中だ.ユーカリの木肌は白いので霧に隠れ易い.
それと手前のシダの明るさがなかなか冴えて見える.

巡礼路は南下を継続
巡礼路は舗装された広い道で,南下を継続した.先方には2組の巡礼者が歩いてる.
幾らか視界が良くなってきたかな.
オルデスOrdes

古い十字架が立つ
暫く歩くと道脇に石の十字架が立てられていた.多分オルデスのエリアに入ったのであろう.表面の苔など見ると相当昔に立てられたものでしょう.

サンペドロ教区教会
アルデミルのサンペドロ教区教会(Parroquial de San Pedro de Ardemil)でいいのだろうか.とにかく白い壁の教会があった.
オルデス市の含まれるサンペドロ教区の人口は1,000人余りということだ.教区にはこの教会以外にも別の教会があるようだ.

巨大なタンク
教会の先に巨大なポリタンクが置いてあった.家畜の飼料でも入っているのか,謎だ.

恐竜のオブジェなど
巨大ポリタンクの道路を挟んで反対側には非常に大きな恐竜模型,それと鉄骨アーチに載った本物トラクタ....など展示してある.こちらはさらに謎だ.
酔狂で建設したとかではなく,子どもたちにリアルサイズの恐竜を見せたかったのでしょうか.

薄型穀物倉庫オレオ
これも幾度か登場した薄型穀物倉庫オレオ.ここの建物は4面とも石造りの堅固なタイプで,通気性に関しては配慮されていないように見える.
十字架が付いているので,キリスト教の神事に関わる用具の収納などに供されるとか....

側面の草刈り
回転ブレードアームを装着したトラクタが路肩の草を刈っている.まあこの程度の草丈なら,別に刈らなくとも支障ないように見えるが.....

馬がポツンと一頭
馬がポツンと一頭だけ佇んでいる.全体が栗毛で鼻筋だけ白い.それと立派なたてがみだ.
そしていつも思うのだが,馬は座らないですね.必ず立っている.

さらに南下継続
さらに南下を継続した.当たり前だが継続しないとサンティアゴに行かない.この日の眺めは変化が少なく,写真も同じようになってしまった.
ブスカスBuscas

変わった巡礼路
ここの巡礼路は2本轍のように見えるが,左右で段差がある.そして左側だけ舗装されている.自転車巡礼の人たちのために整備したのであろう.
ただ,自転車巡礼の人たちはあまり見ないですね.フランス人のカミーノでは随分大勢いたのに....そして思い当たった.つまり自転車巡礼で,巡礼証明書を発行してもらうには200km以上の距離を要する.だがここは115kmなので,証明書が要らない人は構わないが,欲しい人は他を駆けるのでしょう.

ブスカスの村に入ってきた
ブスカス(Buscas)の村に入ってきたようだ.
巡礼者以外の姿が見えないのは,ここに限らないが,残念だ.多分買い物などは車で遠くに行くので,村の中で歩く機会が少ないのでしょう.

ブスカスのサンパイオ教会
村を行くとブスカスのサンパイオ教会(Igrexa de San Paio de Buscas)が建てられていた.
ロマネスク様式のこの教会は,建立年は不明だが,18世紀と19世紀に改装されたということだ.

サンパイオ教会のサンパイオ像
上写真,道路側壁にサンパイオ像が見える.
サンパイオの書き記された記録は無くなっているが,何でも14歳頃侵入したイスラム軍に誘拐され,セビリアに連れられ,最終的には切り刻まれ殉教し,グアダルキビール川に放り込まれたということだ.
この像は,正に首がナイフで切られた場面である.

教会を過ぎ村外れへ
巡礼路を進み,ブスカス村外れになった.そして次の村が始まる辺りだ.畑は収穫が終わり,耕され,これから何か植えられる段階のようだ.

巡礼路はユーカリ林に入る
巡礼路はいつもと同じようにまたユーカリ林に入っていった.取り敢えず雨の心配は今のところなさそうだ.雨がないときのこうした道はとても快適だ.
この辺りで前日「次のバーは10km先」のバー近くで会ったスペインご夫妻と再会した.ご夫妻はマドリード在住で,休暇で歩いているという.このカミーノ終了後は両親の金婚式祝で親族がコルドバに集結するのだそうだ.なるほどちょっと日本辺りと似た習わしのようですね.
私はこのカミーノが終わった後マドリード経由で帰国予定だが,マドリードで泊まるならどこが良いですかね,と訊いてみた.すると彼はマドリード中心部滞在がお勧めです,觀る所がいっぱいあって,交通の便がいいからとのことだ.参考にさせてもらいます.後日実際マドリードに行った時はもう疲れた,ゆったりしたいと思ったのか,郊外に滞在したのだった.折角アドバイス頂きましたのに済みませんでした.
ポウロPoulo

牛の放牧
牧草地には牛が放牧されていた.赤牛なので肉牛でしょうか.皆立派に育っているので,そろそろ出荷時期か.

ポウロの村辺りになる
ポウロ(Poulo)の村辺りになったようだ.
先方には結構な数の巡礼者が歩いている.とても少ないと聞いたことがあったので,ちょっと以外だ.

ポウロのカフェ
カフェがあったので入る.
オレンジジュースは普通だが,菓子パンのようなものは甘かった.まあ,おやつだから甘いのが普通かな.

ポウロの教区教会
カフェから程なくポウロの教区教会(Igrexa parroquial de Poulo)が見えた.少なくとも外見は傷み方が激しく,気の毒なくらいだ.
20世紀初頭に最後の修復が成された,つまり100年くらい手が掛けられずにきたわけで,ちょっと厳しいですね.

トウモロコシ畑
教会を過ぎてどんどん進む.そして畑地帯になる.この辺りは植えられたばかりのトウモロコシ畑が多いようだ.順調に育っているようだ.

次は緑のトンネル
次は緑のトンネルに入った.ワンパターンだが,緑のトンネルは最高に気持ちよく歩ける.
シグエイロSigueiro

またトウモロコシ畑
またまたトウモロコシ畑になった.2つ上の場所より若干成長が進んでいる程度の差で,殆ど同じだ.多分この辺りはトウモロコシが一番適した作物なのでしょう.
トウモロコシは,普通の食料以外に,家畜の飼料用栽培もあるかも知れませんね.牛が多いですから.

おもちゃバイクの子
前を行くのは普通の巡礼者.黄色いおもちゃバイクの子は近所の子で,後ろからお父さんが追っている.とにかく子供の姿を見ることは殆どないだけに,こうして遊ぶ子を見るのは嬉しい.電動のようだが,気を付けて楽しんでね.

車道脇並行巡礼路は長く続く
先ほどのバイク男の子の辺りから始まるのであるが,巡礼路は車道脇に並行して走るようになっている.それが相当長い距離続くのだ.こうした巡礼路をわざわざ作ったスペイン政府若しくはガリシア州政府か,とにかくすごい政策をまとめたものだ.

少し林に入る
車道並行路は少し林に入った.巡礼路と大きな車道の間はそう離れてないのに,ここに植林したのは大したもんですね.とても快適に歩けます.

シグエイロ郊外に入る
やがて車道脇並行巡礼路は終わり,シグエイロ郊外に入ってきた.そして早速企業の大きな建物の建つ脇を歩く.Telvesのロゴが見えるが,これはTVアンテナなど通信機器メーカーのようだ.

シグエイロの公園通過
やがてシグエイロの街に入ってきた.最初は緑地公園で,なかなか良く整備された公園だ.

シグエイロ市街地に入る
緑地を過ぎるとシグエイロ市街地に入ってきた.石柱にH2Oと記されているので水場であろう.
その背後パラソルのあるところはレストランのように見えるので訪ねた.だがこの時間は料理は提供できないということでがっかり.まあスペインはシェスタを守るレストランが多いのでやむを得ない.

昨夜予約してもらったアルベルゲに到着
昨夜バーでポルトガルのGbさん,Faさんに予約してもらったアルベルゲ(Albergue Camino Real (Sigueiro - Oroso))に到着した.
昨夜のブルマほど宿事情がシビアではないかも知れないが,こうして予め決まっていれば実に気軽に歩けて言うことなしだ.
公営アルベルゲは予約できないと聞いているので,ここは私営ということだろう.

アルベルゲにチェックイン
警視庁でもないのに台形建物の左側に入口があり,目の前が写真のダイニングキッチンで,手前にレセプションが設けてある.で,そこでチェックイン.16ユーロだがシャンプーやバスタオルが付いている.とても感じのいいおじさんで,諸事説明を聞き部屋に行く.

アルベルゲのベッドルーム
この通り2段ベッドドーミトリーのベッドルームで,ちょっと恐ろしげに写っているが,まあ一般的アルベルゲだと思う.私はもちろん下段で問題ない.
幾らか遅れて,宿を予約してくれたGbさん,Faさんたちも到着した.彼らにポルトガル人のパーテイをやるので,来てみるかと誘われる.ありがとう,でも時間が遅いのだ.爺は既に寝ている頃に始まるのだ.でもお心遣いには感謝でいっぱいです.

アルベルゲのダイニングルームで食べる
私は開いているレストランがないかとシグエイロの街(アルベルゲ界隈限定で)を歩いた.しかし皆開いてない.そこで食料を買って帰ろう,と方針変更しスーパーのようなお店に入った.でもそこは日本で言うホームセンターのようなお店で食品は扱ってないそうだ.そしてなぜか中国人男性がレジ近くに居られ,レストランに案内してくれるというので付いて行く.中華料理なら最高だ.でもやはりその時間は閉店していた.仕方ないのでスーパーの場所を教えてもらいそこに行く.中国男性はスマホアタッチメントなど電子部品会社のセールスマンなのだそうだ.こんな小さな街までセールスに来るとはやはり只者ではないですね.
そして大きなスーパーに行った.そこでビールとピザ,フルーツを買って帰り,レンジでチンして食べた.とっても安いが結構美味しかった.