巡礼6日目:サンティアゴday 6:Santiago
この巡礼6日目:サンティアゴ編では,2019年6月21日シグエイロの朝出発し,ラメイラ,サンティアゴ市街と通り,サンティアゴデコンポステーラカテドラルに到着し巡礼完了.そして午後サンティアゴの街を歩いたときの写真を載せました.
サンティアゴ付近のGoogleマップmap around Santiago
濃い赤線がこの日歩いたトラック.歩行距離17.16km,歩行時間4h7min.
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シグエイロの朝in the morning at Sigueiro

シグエイロのアルベルゲで朝食
6月21日朝になった.シグエイロのアルベルゲ(Albergue Camino Real)で目覚め,ダイニングルームに行く.ここのアルベルゲは朝食を用意してくれているのがありがたい.特に各種フルーツが並んでいるのは嬉しい.
テーブルでは,前日午後も少し話した豪陸軍の男性と食べながら話す.今回の休暇は4週間で,この巡礼後英の友達に会いに行くのだそうだ.彼は英国育ちなのだが,オーストラリアに移住したのだそうで,そのため多くの友人は今も英国在住なのだそうだ.奥さんはコリアンだそうで,今回は自宅待機のようだ.
ということで,食後出掛ける.ブエンカミーノ.

シグエイロの街を歩く
アルベルゲをチェックアウトし,シグエイロの街を歩く.幸い今日の天気は良さそうに見える.これまで天気に関してはとっても悪い印象が強い.

タンブレ川
少し歩くと川に交差した.タンブレ川(Rio Tambre)のようである.大きな川ではないが,結構水量豊かに見える.

農村地帯になる
この辺りは前日までの山間の農業と違って,かなり広い平原状の畑作栽培が多いようだ.そして農家は集落として纏まらず,分散して居を構えている.
さてこの野菜は何だろう.ジャガイモでしょうか....

こちらはトウモロコシ畑
昨日までも頻繁に見かけたが,こちらはトウモロコシ畑であろう.今この丈だと収穫するのは夏の終りまでは無理で,暮れのころか?私には,トウモロコシのイメージは夏なのだが.....
ラメイラLameira

ラメイラ辺りになる
巡礼路はラメイラ辺りになったようだ.まだ陽の位置は低く,道路西側の建物だけを照らし出している.照らされた面はとてもきれいだ.

ユーカリ林に入る
巡礼路は非舗装になりユーカリ林に入って行く.ただ路端にはユーカリ以外の葉の密な木が植えられ,トンネルを形成している.好きな道だ.

苔むした樹木の林
ユーカリの次は苔むした樹木の林になった.びっしりと苔が覆っているが,これでよく大丈夫なものですね.サルオガセなどの寄生だと,元の木は乗っ取られ,枯れると聞くが.

カフェの案内
カフェの案内があったので,左側の坂を上り,ホテルのカフェに行った.

普通のコーヒー
ホテルレセプションの奥にカフェがあり,普通のコーヒー(エスプレッソグランデ)を飲む.普通の味で,美味しい.
サンティアゴ市街city of Santiago

サンティアゴ郊外になる
サンティアゴ郊外に入ってきた.いろいろな企業の建物が並んでいる.この辺りは中世的香りは一切ない.

サンティアゴの外れになる
郊外ではなく昔からあると思われるサンティアゴの縁.半ば壊れた塀や建物から中世的趣きを漂わせている.

古い十字架が立つ
三叉路手前に古い十字架が立っていた.石の肌を見るに古いように感じられる.
この三叉路で右が正規の巡礼路だったようだが,私は矢印の見落としであろう,左を上って行った.今回のカミーノでは大体毎日一度は道間違いを起こしているようだ.

余計な道を歩き丘の上になる
上三叉路で間違えたので,余計な道を歩き丘の上にきた.丘からはサンティアゴの,主に住宅街であろうが,建物がよく見えた.白い壁に赤い瓦でまとまっているようだ.
そしてこの辺りで下る道を探して,正しい巡礼路に合流した.

緑地公園
丘から下ると間もなく緑地公園になった.大きな樹木と芝生で素晴らしい.
パブロ・イグレシアス・エ・ブランコ・アモール公園とマップに記されており,パブロ・イグレシアスは政治家の名前のようだ.

サンカエターノ教区教会
広々した公園の一画に,サンカエターノ教区教会(Parroquia de San Caetano)と呼ばれる教会に立ち寄った.担当の方が居られ,一通り説明して頂いたのだが....理解できず申し訳ありません.

サンカエターノ教区教会主祭壇
主祭壇逆U型背面いっぱいに装飾されているのはなかなかユニークだ.

羊飼いのチャペル
羊飼いのチャペル(Capilla de Pastoriza)ということだ.ただそれ以上のことは解らなかった.
まあ,羊飼いはイエスキリストのことでしょうが.

カルメリタスデスカルザス
カルメリタスデスカルザス(Carmelitas Descalzas)と言う修道院があった.直訳すると褐色の裸足のような意味合いらしいが.....
裸足のカルメル会勲章がガリシアにあった最初の修道院で,18世紀半ば設立されたそうだ.花崗岩の石積み構造で,シンプルで堅実な外観を提している.写真中央はエルカルメンの聖母像ということだ.

サンタクララ修道院
美しいファサードの大きな建物があった.サンタクララ修道院(Convento de Santa Clara)と呼ばれるそうだ.
1260年アルフォンソ10世の妻の持参金で設立され,後に孫娘の修道院の寄付により拡大されたそうだ.現在の建物は17世紀~18世紀に花崗岩の石積みで建設されたということだ.

細い通りになる
さてカテドラルに連なる細い通りに入ってきた.周囲の建物も中世風でいよいよカテドラルに近づく.
カテドラルget to the Cathedral of Santiago de Compostela

サンティアゴカテドラルが見えてきた
いよいよ正面にサンティアゴデコンポステーラカテドラルが見えてきた.こちら側だと下側が見えないが,順光で尖塔がきれいに見える.
このまま進み,トンネルを抜けると,カテドラル前の広場,オブラドイロ広場(Praza do Obradoiro)に出る筈だ.

サンティアゴデコンポステーラカテドラルに到着
そして無事サンティアゴデコンポステーラカテドラルに到着した.巡礼完了.
いろいろ教えてもらったり,助けてもらいここに辿り着いたことに感謝します.ありがとうございました.

オブラドイロ広場に着いた巡礼者
到着した巡礼者は,座って休んだり,あるいは寝転んで喜びを表現している.まあいろいろなスタイルがある.

巡礼事務所に行く
巡礼の報告,証明書発行願いのためカテドラルから右に行った巡礼事務所を訪れた.並んでいる人の数は前回仏人カミーノのときより少ない.半分くらいか.そのため40分くらいであったか,で順番が回ってきて,クレデンシャル,パスポート,巡礼意図伺い書を提出し,巡礼証明書2通(片方は113kmの距離入り)を発行してもらった.ありがとうございます.
サンティアゴの午後afternoon at Santiago

セミナリオアルベルゲの丘に行く
巡礼証明書を発行してもらい,これで全て終わった.巡礼者ミサは明日の昼からなので,今日は宿を確保して一休みすることにしよう.
ということで,巡礼開始点フェロールに行く前に3泊したセミナリオアルベルゲを訪れることにした.そして丘に出て旧市街を眺めると陽光を浴びた街がきれいに見えた.

アルベルゲにチェックイン
アルベルゲ(Albergue Seminario Menor La Asuncion)のレセプションでシングルルーム2泊でお願いしOKだった.2泊した翌朝マドリードに向かうつもりだった.
そして部屋のキーやシーツセットをもらい,エレベータで3階に上がった.以前のときの部屋とは若干異なる作りだが,問題ない.

谷筋を行ってみる
旧市街の丘と,セミナリオアルベルゲの丘の間は谷になっている.そこを左(西側)に行ってみた.そしてバーやレストランが集まったエリアがあったので,食事が可能なことを確かめてから一つのバーレストランに入ってみた.

アジの塩焼きを食べてみる
魚のコース料理があったので,よく解らないながら注文してみた.そしたらつみれのディープフライのようなものに続いて,写真のアジの塩焼きが出てきた.写真では大ジャガのため小さく見えるが,シマアジのように大きかった.ゼイゴがそのまま付いていたが,手抜きではなく,スペインの流儀なのであろう.
味はアジそのもので美味しい.お箸にヤマサとかキッコーマンがあればより良かった.(醤油は訊けば有ったのかも)

サンティアゴ駅に行く
アルベルゲで2泊後マドリード行きの切符を買うつもりでサンティアゴ駅に行った.駅に着くと先ずインフォメーションに行き,明後日のマドリード行きが欲しいのだが,と言うと,な,何と明日(土),明後日(日)の切符は完売で無いという.これには驚愕した,盆や暮れでもないのに終日切符がないなんて.....でも実際そのようだ.
一番それに近いのが翌月曜,未明の朝一列車になるそうだ.止むを得ない,それを買おう.
そして切符売り場に行った.明日,明後日売り切れはインフォメーションと同じだが,翌月曜日は未明の朝一ではなく,7時台のがあると言うので,それを買う.ただしスペイン語でべらべら何かいっぱい言われて,そのまま了承したと見なされたようで,2人分の切符を買ってしまった.その時は解らなかったのだが,後で2枚分,つまり2倍の料金を支払ったのでエラく損して,悔しかった.

サンティアゴ駅のホーム風景
サンティアゴ駅のホームを覗いてみた.まあ普通の駅風景ではなかろうか.

戻りは近道を通ってみる
駅からの戻り道は線路沿いの道,多分近道を通ってみた.住宅街で集合住宅が多いようだ.
アルベルゲに戻ると宿泊日数を追加してもらい,3泊にしてもらった.これで列車に乗る月曜日朝まで滞在できる.
そしてスマホのbooking.comアプリを開き,マドリード空港に近そうなホテルを探し,Don Luisホテルを6/24~25の2泊分ブッキングした.
アルベルゲに戻りダイニングルームに行くと偶然フレンチカミーノで時々一緒になったKtさんにお会いした.彼女はフレンチカミーノの後,スペイン西端フィステーラを往復してきたそうだ.そして明日はお友達のいる北方面に向かい,その後アフリカに渡るそうだ.どうぞお気を付けて.