市の広報で案内のあった2023/2/24夜バスツアーを楽しんだ.日本の製造業は残念ながら衰退の趨勢にあったと思う.川崎の海浜工業群も,一部最先端生命科学分野など加わりつつあるも全体的には減少傾向と思う,
そんな中で近年工場夜景見物が結構注目されているそうだ.特に写真撮影が人気で,広大な島と運河沿いに密集する各種プラントの景観が魅力的で,私もミーハー的に加わってみたのだ.なおツアーには工場夜景プロカメラマンK氏同行で,折りに触れレクチャーを受ける.
まず最初はJFEスチールだ.
JFEスチール工場夜景
JFEスチールは以前,多分NKK(日本鋼管)時代熱間圧延工場の工程を間近に見せてもらい感動したことがあった.そんなJFEも今秋9月にここ川崎の高炉を停止するのだそうだ.寂しい限りだ.ただ残る千葉の高炉は操業継続というからまだいいかな.上写真は扇島の2/3ほどを所有するJFEのゲートを潜り敷地に入り,撮影許可区域に入るゲートを通過先で見せてもらった光景だ.これが停止予定の100m余りあるという高炉だったと思うが,別のタワーと取り違えたかな....太いパイプが絡みつく造形が力強く美しい.
次はサンケミカル周辺の眺めだ.サンケミカル社は各種アルキレンオキサイド付加物(界面活性能を示し,繊維,農薬,金属,紙パルプ等の乳化剤,分散剤,湿潤剤,懸濁剤,防錆剤添加剤,界面活性剤原料となるそうだ)を製造しているそうだ,
サンケミカル周辺の工場
サンケミカル社は川崎市と提携し,屋上を観光客に開放しており,雨の屋上に上った.屋上周囲はいろいろな会社工場や羽田空港離陸の航空機が見える.上写真は当サンケミカル社プラントの一部だ.水蒸気煙突や多数のパイプが張り付いている.殆どのパイプ屈曲部がRなし直角なところがおもしろい.
終わりは浮島処理センターだ.川崎市のごみ処理場で発電所も備えるようだ.ここも観光客に屋上を開放し周囲の工場夜景を見せてくれた.ただしごみ処理工場自体は開放していない.
浮島処理センター周辺の工場群
さてバス内で講師Aさんのレクチャーを聴きながら浮島処理センターに着き,まだ雨の屋上に出た.周囲を見渡すとやはり工場だらけだ.上写真の辺りは水銀燈であろうかグリーンがかったランプや煙突がばかに目立つ工場だ.全然分からない(覚えてない)が化学プラントであろうか.それにレンズ表面に付いた水玉のせいかボケてもいるかな.
さてこれで3箇所の見物は済んでしまった.講師Kさんは工場夜景のパイオニアであるそうだが,今後は動画重視の方向になること.YouTubeに工場夜景動画が多く載っているが,例えば「ISO感度を100に設定すべし」などおかしい,オートで大丈夫だ(私もそう思う).さらに市内クッキー銘店や一流デザイナー,川崎市とコラボで工場夜景クッキーを開発中で春頃販売開始ということだ.頼もしいですね.頑張ってください.おしまい
(皮肉にも晴れた翌日2023/2/25記)