テヘラン空港に降り立った翌日と帰国便に乗る日にテヘランを回った.テヘランはイランの首都.人口1,100万人(東京と同じくらい).イラン高原北西部,標高1400 mほどの地点にある.北部にアルボルズ山脈がそびえ,その山麓に位置する.高原なので寒暖が激しいようだ.冬はときどき雪が降るそうだ.またあまり見かけることはできなかったがイランの鉄道網の中心であるそうだ.
テヘランの見物で,世界最大のダイアモンドなどの展示で超目玉の宝物博物館は残念ながら撮影禁止で写真は撮れなかった.
展示品の出土年を見ると,紀元前5,000年といったメソポタミア時代に遡るものなど驚くほど昔のものから,比較的最近(数世紀前)のものまで多数展示されている.
下は,バスタン博物館の写真あれこれ
旧パーレビ家の夏の離宮だそうだ.広大な庭園にいくつかの建物が点在する.37畳敷きのイラン最大という絨毯などがあり.大きな木々もすばらしい.
下は,サーダバード宮殿の写真あれこれ
そのパーレビ旧国王の像だったと思う.上記離宮に向かう途中で見かけた.イラクでのサダムフセイン像引き倒しのシーンが政権打倒の象徴として事ある度に映し出されるのと同じであろう.
紀元前4,000年頃からの陶磁器,紀元前2,000年頃からのガラス器が展示されている.NHKの「シルクロード」などで,このようなガラス器が日本に伝わった云々....と,何となく聞いたことがあるが,正倉院に収められたカットグラスの椀と同じ様式のものがここにもあるそうだ.
下は,アブギネ博物館の写真あれこれ
日本でも”ペルシャ絨毯”としてよく知られている.この博物館では15世紀頃からの古い絨毯が展示されている.イスラム圏はどこの国へ行っても絨毯は大事にされるが,偶像崇拝禁止の教義上概ね幾何学模様や所謂アラベスク模様である.ここももちろん多くはそうであるが,人物や動物模様の絨毯も結構多くあり驚いた.
下は,絨毯博物館の写真あれこれ
ガンバーリはガイドのムハマドさんの家のある新興住宅街の名称.皆でご自宅に招待してもらった.3階建ての大層立派な住宅で,2階をご自身の家族で使用し,3階は貸家,1階は未完成だった.部屋に入るとカットミラーで内装された広い居間は簡素で落ち着いた日本間の造りと対極を成すもので,まあイランの人々の嗜好の一端を垣間見ることができ,驚くとともに大変印象深かった.奥様は2人のお子さんの中の一人が熱を出し,医者に連れていったそうで不在だった.居間に置かれた結婚式の写真を見るとメチャ美人だ.母上殿が手伝いに訪れ,お茶やおやつを振舞ってくれた.口の悪い一人が,超美人も歳とるとこのように.....とも
下は,ガンバーリとムハンマド家の写真
宿泊したテヘランのコーサルホテルとその周辺の眺め
下は,テヘラン市内の写真あれこれ
さらに通りを行く人々
テヘランのスーパーマーケット,壺の中の骨の髄(?)を砕きながら食べるイラン料理,カラフルな化粧室用品のお店など並ぶ商店街など.
下は,観光バスの後ろに掲げてあったシーア派の開祖とも言えるアリの刺繍,郊外の様子,テヘラン空港など.