ギルギットからフンザに向かう.
ギルギットを過ぎ,インダスと別れギルギット川に沿って進む.程なくカラコルムハイウェイの工事の記念碑のある場所に到達する.カラコルムハイウェイは完成された今でも崖くずれでしばしば事故が起こっており,最初から作る工事では相当の犠牲者がでたようである.なおバスで通るとき,片側は所々に落ちて来そうな切り立った岩肌,反対側は深い谷,スリルいっぱいの通りだ.
また暫く進むとユーラシア大陸にインド大陸がぶつかって合体した証拠と言われる場所に降り立った.周りの山の斜面は普通の岩肌に見えるが,触ると簡単に砕けて,灰のように崩れ落ちてしまう.衝突の際の高温で燃えてしまったからと言うが.....どうもよく理解はできなかったが.....
ギルギット川の川原を羊と山羊を引き連れた年配の酪農家が行く.川の向こう側,対岸には往時のシルクロードが見える.急な斜面に作られた小道である.地元の人は今も使っているようだ.狭いので往来は僅かであろうが.
看板からするとナガー渓谷(Nagar Valley)のようだ.ラカポシ(Rakaposhi:7,788m)がよく見える場所として知られているそうだ.残念ながら雲が厚く麓しか見えない.ガイドのフェイサルさん(中東だとファイサルに近い発音)が絵を掲げて,「晴れていれば....」と説明してくれた.山の天気だけは世界のどこも晴れることは少ないので仕方ないことだ.それでも川原にはピクニックの地元の家族なども見えた.
下は,ナガー渓谷辺りの写真