撫順Fushun

この撫順編では,2018年5月19日撫順を訪れ,露天掘り炭鉱を見物したときの写真を載せました.

撫順付近のGoogleマップ

撫順は瀋陽に対して,東のこの辺りに位置している.


瀋陽都心を離れる

瀋陽都心を離れる

瀋陽で大帥府を見て,次は撫順市を訪れることになった.ひとまずバスは都心から郊外方向に向かう.車窓から植え込みの美しい公園のような空間が見えるのだが,何よりも『骨』と書かれたシェラトンホテルロゴのように刈り込まれた植木が気になる....何だろう?


高速道路で撫順に入る

高速道路で撫順に入る

都心を抜け高速道路に入ると東の撫順に進んだ,そして高々2,30分で撫順のトールゲートに到着した.近い.

だが撫順の一般道に入ると,目指す炭鉱までは結構長かったように思う.

さてその撫順市であるが,瀋陽と同じ遼寧省で,人口207万人.かつて明より昔は女真族が殆どであったが,漢族がここに築城した後は徐々に増え,今は漢族が3/4を占め,他に満族,朝鮮族,回族など暮らすようだ.

ただ漢族が一方的に勢力を増してきたのではなく,ヌルハチは1616年ここ撫順市で後金建国を宣言し,1619年攻め込んできた明の大軍に勝利したという.なお1622年ヌルハチは瀋陽に遷都した.


撫順銀行

撫順銀行

撫順の街を通過していると撫順銀行の看板が見えた.お~撫順に来たな~と,微かながらも旅情を感じさせる一コマだ.日本でいうと地方銀行のくくりになると思うが,中国でも同じなのではなかろうか.


渾河(こんが)流れる

渾河(こんが)流れる

撫順市内を走っていると渾河(こんが)を横切った.渾河は泥の河の意と云うことだが....そんなにドロドロしているように見えないような....

なお渾河は上のマップのように瀋陽に流れ,最終的には渤海遼東湾に注ぎ込むようだ.ところで渾河の旧名は瀋水で,瀋陽の名は,瀋水の北に位置することから瀋水の陽→瀋陽になったと読んだ.でも瀋水の陽はちょっと難解だな~


石炭を運ぶ貨車が通る

石炭を運ぶ貨車が通る

撫順市街地を過ぎ,郊外にくると石炭を運ぶ貨車がゆっくりした速度で走っていた.炭鉱は近そうだ.


撫順の露天掘り炭鉱

撫順の露天掘り炭鉱

バスは撫順の露天掘り炭鉱の上に来た.ひゃ~大きいな~深いな~,と皆一様に歓声を上げる.

ただ私は石炭なのでもっと真っ黒だと思い込んでいたので,そうではないことに驚いた.土砂などの成分が混じっているのでしょうか.

撫順炭鉱は700年ほど前から採掘され,陶器製造燃料などに使われたようだ.その後清朝は当初採掘禁止としたが,1901年清国民族資本により採掘が再開されたという.その後ロシア資本が進出し,鉄道が敷設され採掘が増えていったようだ.

日露戦争後の1905年,炭鉱と鉄道は日本の手に渡り,その後南満洲鉄道(満鉄)の管理下に移り,駅や新市街が建設され,露天掘りによる大規模な石炭採掘が行われた.これは満鉄の重要財源となり,またこの石炭と鞍山の鉄鉱石を原料とする鞍山製鉄所を稼動したということだ.


露天掘り炭鉱のズームアップ

露天掘り炭鉱のズームアップ

いくらでもないがズームアップしてみた.黄色いのが斜面と路面を削り取るブルドーザーで,それがまた後部にクレーンを備えているように見える.その後ろにいる車は外に運び出すトラックであろう.

採掘現場に行ったり,またそこから上に戻るルートは急峻な斜面をいろは坂状にトラバースしながら進むようで,こりゃまた怖そうだ.

さて満鉄に渡った炭鉱であるが,抗日ゲリラの襲撃が激化して行き,1932年,炭鉱側職員の惨殺,施設焼き討ちなどで操業停止に至ったそうだ.

1945年ソ連の参戦で満州国は崩壊,日本は敗戦.撫順監獄(戦犯管理所)には関東軍捕虜や満洲国官僚,さらに満洲国皇帝愛新覚羅溥儀,その弟溥傑など1000人以上が集められたそうだ.入所者は共産主義の思想学習と戦争犯罪行為の自白プログラムを科されたそうだ.

撫順の露天掘り炭鉱はほぼ掘りつくされた状態だそうで,同市は産業転換を迫られ,現在の主産業は石油化学工業などであるそうだ.


サービスエリアに寄る

サービスエリアに寄る

露天掘り炭鉱を見て,また瀋陽に戻ることになった.途中サービスエリアに寄り,おやつなど買う.


高速道脇は緑豊か

高速道脇は緑豊か

瀋陽までの間は低い丘の地形で,槇には緑が茂っている.なかなか爽やかだ.


瀋陽に戻りコリアン料理の夕食

瀋陽に戻りコリアン料理の夕食

瀋陽に戻り,夕食のコリアン料理店に入った.個室で静かで,また清潔だと思ったが,ビビンバなど全然美味しいとは感じなかった(=不味かった).私はいつも殆ど美味しいと感じ,そのように書くのだが,ここだけは違った.

食事を終えると瀋陽珀麗酒店に戻り,2泊目の晩を過ごした.



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