このリーロンに下山編では,7/19朝老牛園子のベースキャンプを発ち,往きと同一ルートで石板熱まで下り,ここからは往きのルートの少し北のトレイルを辿りリーロンに下ってトレッキング完了.リーロンで昼食後,バスで往きでも通過した八美の街に至り,ここのホテルで一泊し,これら行程の写真を載せました.
7/19朝,老牛園子のベースキャンプで一夜が明けた.生憎雨模様だ.馬に乗せるバッグを整理し,朝食を頂く.
ここのキャンプサイトは今シーズン私たちが最後の客だそうで,私たちが出かけると,サイト運営の皆さんも全てのテントを畳んで引き上げるそうだ.まだ7月なのに意外と早いように思えるが,花の季節が過ぎると客足が途絶えるのであろう.
老牛園子からは往きと全く同じ道を辿り,下り始めた.時々雨が降り,時々上がる.時に強くなる時もある.やはり雨はいやだな~
トレイルは時々林に入る.馬道は泥んこで,その直ぐ上をバイパスして歩ける場所もある.すかさずそちらを選ぶのは当然であろう.で,石稍台辺りであったであろうか,そこを歩いていると,馬は幅のある馬道(本来のトレイル)を追い越していった.ただちょうどここで荷物がバラけて,馬方さんが直している.私たちの荷かな~?ご苦労さまです.
そのうち広々した石板熱に至った.石板熱の語感からすると写真の広い石はアッチッチと云うのがピッタリの筈だが雨でそれとは程遠い.それでも,たかがほんの少し前通った記憶が思い起こされる.昔のことは思い出せるが,少し前のことは思い出せないとヤバイ....とか聞いたので,まあ大丈夫なのかな?とするか.
下は,石板熱に下るときの写真
石板熱では樹林帯を抜け,これからは草原になる.ヤクや牛が草を食むのを見ながら緩やかな斜面を下っていった.雨も幾らか和らいでいるようだ.
暫く歩くとチョルテンの丘に出た.ここで暫し休憩となった.チョルテンは周りを石で囲った素朴な造りで,上にタルチョーが掲げられ,脇にルンタが風に舞っていた.
チョルテンの段には寄贈の紙幣が置かれているが,やはり持ち去ったりする不心得者は居ないと見えて雨に濡れ,ちゃんと回収されるのを待っていた.
チョルテンの丘からさらに下るとまた別のチョルテンが見えてきた.近くまで行くとちゃんと案内板が立てられていた.ただこの漢字がX庄坪なのだが...難しい.....読めない.英語ではGuozhuang Terraceとなっている.まあ,ガオズアン坪,といった感じであろう....とお茶を濁そう.
上のチョルテンを過ぎて,往きよりも急な近道を下った.登りであれば結構急であると感じるかも知れない.途中,トレッカーではない伝統衣装の地元民にも出会った.う~ん,これは地元民にとっては生活道路なのであろう.
坂を下ると川が流れ,その先に宿泊の日月山荘(写真左端)があった.川で靴の泥を落とし,日月山荘の前庭(道路前)にダッフルバッグとリュックサックを広げ,着替えて荷物を整理した.
一応整理すると,山荘レストランに落ち着き,先ずはビールを頂いた.料理もこれまでよりかなり美味しく用意してもらったようで,なかなか良かった.
さてこれでタークーニャントレックは無事終了した.ここでお別れとなる山荘オーナーで山ガイドAさん,山サブガイドCさんにお礼を言い,お暇を告げお別れした.
下は,リーロンに下るときの写真
当初計画ではリーロンで一泊の予定であったのが,豪雨の道路決壊で行程が長くなり,この日のうちに途中まで行くことになったのだ.その場所は八美(Bamei/バメイ)だという.で,昼食後早速バスで出発となった.
日月山荘を出て直ぐ,リーロン土産を扱うという写真のショップに少しだけ立ち寄った.四川省でもわんさか客の多い黄龍とか,九寨溝とかと違って,観光客はまだ多くないし,お土産品もさほど揃っているようではなかった.
バスは順調に進んだ.山や川を越え,小金の街を越え,ここは丹巴の街であったか.看板には漢字にチベット文字が併記されていたり,チベット模様が描かれていたりするので,多分チベット族の街であろう.
であるが,全般的には漢人の街といった雰囲気が色濃いのは間違いない.
街を抜けるとまた高原/山岳地帯になる.写真は布製の円錐であるが,チョルテンの一つの形式であろうか.ここだけでなく,この辺り一帯では数カ所で見ることができた.布の色はタルチョーに用いられる五色,つまり白:空,赤:火,黄:大地,緑:風,青:水と同じであるし,多分チョルテンであろう.
バスはやがて八美に入った.街には大きなチベット仏教のゴンパがあるようだ.街の中程に進み,四方緑酒店に到着した.そして,時間も遅かったため部屋に入る前に先ずはレストランに直行となった.
大変美味しかった.正直言ってこれまでとはダンチだ.ビールも結構冷えて(これが中国では必ずしも普通ではない)いて良かった.
腹がくちくなると部屋に入った.シャワーだが十分熱い湯が出て,広い部屋でゆっくり休むことができた.
下は,八美までへの写真