このボターニン氷河編では,タバンボグドBCに滞在しボターニン氷河とサイドモレーンを廻ったときの写真と記事を掲載した.
昨夜は風が強く吹き荒れ,ダイニングテントが倒された.雪も降り,テント場は既に融けたが,マルティン峰南面はまだ白いままだ.
さてタバンボグドBCに滞在する6月23日朝,先ずボターニン氷河に沿うサイドモレーンの縁を西に向かった.
花など眺めながら暫く歩き,サイドモレーン上を継続して進んだ.サイドモレーンの斜面は石が崩れ易く注意して歩いた.天気は不安定で雹や小雪が舞ったりしていた.
最も西まで歩いたところでボターニン氷河に降りた.この氷河はあまり堆石岩がない,いや殆ど白くきれいだ.表面が雪で覆われているのも理由の一つであろうか?先月のインド/ガンゴトリ氷河が殆ど岩で覆われていたのと好対照だ.
雪で覆われているので逆にクレバスが判らない怖さもあると思う.ガイドTさんを先頭に足跡を辿って進んだ.たまに深く脚が入り込むところがあったが,大半はさほど深くならずに歩けて快適だった.
チベットのオボと同じように石を積み上げ,五色の旗が飾られている.ただチベット仏教のオボと違って,古来からのシャーマニズムのものだそうで,五色の旗に経文は記されず,色の意味合いも異なるそうである.モンゴルでの意味合いは
だそうだ.
下は,ボターニン氷河を歩いたときの写真.キャンプサイトに戻ると隣の氷河観測隊員が薪割りをしていた.
サイドモレーンは岩だらけであるが,僅かに土と水もあり,すかさず草が生え,花を咲かせている.いや~がんばってます.
我々も目を凝らしながら歩いていくと,一つ二つと新しい花が見つかったりする.名を知らなくとも新しいのを見ると嬉しいものだ.
下は,この日サイドモレーンで見かけた花.
さて明日は下る.登りのルートから見ると北側にあるトレイルを歩き,北ゲートまで出て,ハイキング終了.そこからはさらに4WDでウルギー方向に少し進む予定だ.