ウルギーUlgii

このウルギー編ではソゴン川畔キャンプサイトを発って,ソゴンダバ(峠),クークタル,ソゴン村,およびウランホスの北を通過し,ウルギーに行き,ここで泊まるまでの写真と記事を掲載した.

ハイキングマップ/Hiking Map Day 9

ソゴン川畔CS(2,370m)を発つleave the campsite by Sogoog gol

ソゴン川畔キャンプサイト草の丈

草の丈

ソゴン川畔キャンプサイトで夜が明けた.今回のテントは広くて快適だ.このキャンプサイトはとても緑豊かだが,テント前室に置いた靴と比べると,その丈は幾らでもない.このような草を大きな口の馬や,ヤクや,ラクダまでが唇でむしり取るようにして一所懸命食んでいる.そんな光景は思い出す度につい感心してしまう.


ソゴン川畔キャンプサイト小川には薄氷

小川には薄氷

テントを出て小川を眺めると薄氷が張っていた.昨晩は風もなく穏やかであったが,気温は下がったようだ.自然ともろに接するテント生活がこれで終わりになるのがちょっと寂しい.


下は,ソゴン川畔キャンプサイトを発つときの写真.この辺りではコロコロしたタルバガンがたくさん穴から這い出てくる(右から2枚目).可愛いし美味しそうだ(変かな?)

ソゴン川畔キャンプサイトを発つときの写真
ソゴン川畔キャンプサイトを発つときの写真 ソゴン川畔キャンプサイトを発つときの写真 ソゴン川畔キャンプサイトを発つときの写真 ソゴン川畔キャンプサイトを発つときの写真 ソゴン川畔キャンプサイトを発つときの写真

ソゴンダバ(ソゴン峠)Sogoog Davaa

ソゴン川畔キャンプサイトを発って少しすると登りに入り,やがてソゴンダバ(ソゴン峠)を通過した.広い丘陵の先に,アルタイや北のロシア国境の山脈がよく見える.

ソゴンダバ(ソゴン峠)の眺めソゴンダバ(ソゴン峠)の眺め
ソゴンダバ(ソゴン峠)の眺めソゴンダバ(ソゴン峠)の眺め

クークタルKhu Kutul

クークタルの村

クークタルの村

ソゴン峠を越え暫く走るとクークタルの村があった.かなりの戸数の家が分散して建てられている.大きな建物もあって,前ページで述べたと同じようにそれらの多くは学校,たまにモスクのようである.ただ人影や家畜は疎らだ.夏は家畜と共に,更なる高地に移動し,ゲルで過ごしているそうである.


下は,クークタル辺りまでの眺め

クークタル村手前までの眺め
クークタル村手前までの眺め クークタル村手前までの眺め クークタル村手前までの眺め クークタル村手前までの眺め クークタル村手前までの眺め

ソゴン村Sogoog Village

ツインガルハイルハン(Tsengel Khairhan)

ツインガルハイルハン(Tsengel Khairhan)

クークタルの村辺りからはソゴン川が形作ったであろう広い峡谷というか回廊というか....両側に山を持つ平地の地形が長く(ウランホスまで)続くようになる.

やがて進行方向右手,南側にツインガルハイルハン(Tsengel KhairhanまたはHairhan:3,943m)が見えてきた.これもハイルハンと呼称されるので聖山である.白くどっしりした山容はそんな感を抱かせるに十分だ.モンゴルでは山や川に神が宿り,就中天に近い山に住まう神様は最高神として崇められているそうだ.最近薄れてきているであろうが,日本古来の信心ともかなり共通するものがあるように感じられる.


ソゴン村

ソゴン村

やがてソゴン村を通過した.離散的であるがここもかなりの戸数の定住住宅が見られる.この辺りになるとソゴン川と広い平原の恵みで住宅密度はこれまでより若干高くなったように目に映る.多いといっても点在ではあるが.


ソゴン村でゲルの準備

ゲルの準備

道端にゲルの部材一式を立てかけた2軒の定住住宅があった.定住住宅はこれまで同様,ログハウスで土壁で目張りした形式だ.立てかけたゲルのパーツはここより標高の高い草地へ行くための準備のようである.

ところで,ここのお宅の娘さんがケータイで通話していた.どうやらウランホスやウルギーに近いこの辺りからは電波が届くようである.


下は,ソゴン村辺りの眺め

ソゴン村辺りの準備
ソゴン村辺りの準備 ソゴン村辺りの準備 ソゴン村辺りの準備 ソゴン村辺りの準備 ソゴン村辺りの準備 ソゴン村辺りの準備 ソゴン村辺りの準備

ウランホスの北North of ulaankhus

ウランホス北でランチの準備

ウランホスの北に至る

ソゴン村からさらに下り塩湖の脇を通過した.ガイドTさんが塩湖の遥か先に見える白いゲルを指差し「1つ,2つ,...いっぱい,あっSalt Lake Cityだ!」と冗談を飛ばす.そして程なくウランホスの集落を南に望む広い(どこでも広いが)場所に至った.

キッチンスタッフの皆さんはランチの準備,ドライバの皆さんは車の整備に取り掛かり忙しい.日本の民謡のようなメロディの鼻歌を歌いながら仕事のシェフBさんは,ウルギーではなく隣のホブド(Khovd)在住のモンゴル系部族で,ガイドTさんとはモンゴル語と英語で意思疎通が難なく行えるようだ.同様にドライバの皆さんもモンゴル系のようである.まあ,こういったツアーでは同じ部族系でチームを組むのは,可能であれば自然な成り行きであろう.


ウランホス北で最後のピクニックランチ

最後のピクニックランチ

テーブルを広げてもらい用意してもらったスープ,サラダなどのランチを頂戴する.こうして屋外で食べるのはこれが最後になる.

食事後,これで間もなくお別れだからと記念写真をパチリ.いろいろお世話になりました.ありがとうございました.


下は,ウランホス北までに眺めた風景

ウランホス北までに眺めた風景
ウランホス北までに眺めた風景 ウランホス北までに眺めた風景 ウランホス北までに眺めた風景 ウランホス北までに眺めた風景 ウランホス北までに眺めた風景 ウランホス北までに眺めた風景 ウランホス北までに眺めた風景

ウルギー(1,750m)に到着get to Ulgii

ウルギー手前の峠からツァンバガラブ山群を望む

峠からツァンバガラブ山群を望む

ウランホスの北をさらに東進するとウルギー手前の峠(2,150m)に来た.先方にはウランホスの町が広がり,その上にツァンバガラブ山(Tsanbagarav:4,208m)が高く聳えている.地図で見ると,この山群はバヤンウルギー県とホブド県のちょうど県境に位置しているようだ.


ウルギーに到着

ウルギーに到着

久しぶりに舗装道路に入るとそこはウルギーの町だった.映画で観る西部劇の町のような雰囲気で懐かしいような気になるから不思議だ.


入場料の要るウルギー市場(ザハ)

入場料の要る市場

皆で市場(ザハ)見物に立ち寄った.入るのに入場料が要るのに少し驚いた.世界のいろいろな市場であまり例を見ないことでは?スリなどが徘徊するのを抑止する効果があるとか.....??

雑貨から野菜,肉類....等々普通の市場の趣だが,相対的にやはり肉屋さんの店舗が多いように感じられた.写真のようにスカーフの女性もいるが,着けていない人も多い.必ずしもカザフ族ではないのかも知れない.


ウルギー一番のドゥマンホテル

ウルギー一番のドゥマンホテル

県庁所在地ウルギーと言えども人口は3万人程度(なおバヤンウルギー県で10万人くらい)で,モンゴル最果ての小さな町だ.鉱山開発が進むとかすれば別であろうが,多分今のところホテルに対して大きな需要がないのであろう,ちょっとみすぼらしいドゥマンホテルに到着した.

夕食はここのレストランで頂戴したが,マトン料理など美味しかった.レストランの横にはディスコ&バーが設けてあったのに驚く.さすがこの日はイスラムにとって最も大事な金曜礼拝の日で静かだが,前日はドンチャン騒ぎだったそうだ.なお,ガイドTさんの「今日は金曜日だからビールを出してくれないかも知れません」とのアドバイスで,途中くスーパーマーケット(そんな風に見えない)で仕入れていたが,ちゃんと出してくれた.なおスーパーでビール中ビンは80円くらいと激安で,その割りに結構いける味だった.


下は,ウルギーの写真あれこれ

ウルギーでに眺め
ウルギーでに眺め ウルギーでに眺め ウルギーでに眺め ウルギーでに眺め ウルギーでに眺め
ウルギーでに眺め ウルギーでに眺め ウルギーでに眺め ウルギーでに眺め ウルギーでに眺め

これで今回旅行のメインイベントは消化した.さて明日はウルギーからウランバートルに飛び,おまけを楽しむとするか.



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