サンパウロからイグアスに飛び,あの有名な滝を見物した.
イグアスの滝はブラジルとアルゼンチン国境にまたがり,パラグアイも間近だ.写真はブラジル側から眺めた風景.ナイアガラ滝,ヴィクトリア滝と並んで世界三大瀑布の一つだそうだ.滝はイグアス川の下流にかかり,最大落差80m,幅4km.なかなか迫力がある.
下は,ブラジル側イグアスの滝の眺め
最初サンパウロから到着したとき,その晩宿泊し,翌日アルゼンチン側を訪ね,再びここイグアスに戻って来た.
イグアスの空港に到着すると,周りは森林が多く,実にのどかなところだ,宿泊したホテル(トロピカルダスカタラタス)もイグアスの滝の直ぐ脇の便利な場所であるが,周りがホテルだらけといったことはなく,たった1軒このホテルがあるだけだ.世界的に知られた地なので,観光客は多かろうが土地が広いので混み合うことがないのだろう.
ブラジルに来て十数年というガイド斎藤さんの話によれば,郊外や田舎であれば,土地を得るより車を得ることが大変で,若者は皆車を入手するために躍起だそうである.因みに斎藤さんはこちらで成功し,バスやオフィスなどの賃貸不動産を所有し,また観光会社のガイド兼社長をやっておられるそうである.
ところで,ブラジルのこの辺り,つまりアルゼンチンに近い南の地方は基本的に農業が主要産業で,大豆や麦がメインだそうである.ちなみに北の方はコーヒーなどが多いそうである.前年,大豆が豊作で大当たりし,事業拡大のため土地と農業機械の設備投資に大々的に資金をつぎ込んだそうである.それが長雨に見舞われ,殆ど収穫できなかったそうで,この地方で8人もの自殺者が出たそうである.うち,日系人が5人を占め,国民の8割がカトリックのこの国で,非クリスチャンであるが故の悲しい話も目立っているという.
下は,イグアスの町の花や鳥の写真
滝から流れ込み,ブラジルとアルゼンチン間を流れるイグアス川,およびアルゼンチン間を流れるパラグアイパラナ川がT字型に合流するところが三国合流地点になっている.写真で,左側がアルゼンチン,右がパラグアイだ.ガイド斎藤さんの話に依れば,パラグアイは何もない国だそうである.経済的には貧しく,ブラジルとパラグアイの共同プロジェクトとして建てられた「イタイプー発電所」によるブラジルへの電力供給などで何とか凌いでいる状況とか.....
これらの川の魚はとても大きいそうで,なまずは最大で150kg,トラウトは30kgにも達する大物がいるそうだ.斎藤さんも数ヶ月前40kgもあるなまずを釣り上げたそうである.
さて,イグアスの観光を終えて再びサンパウロに戻ることになった.ちょうどいいフライトが無かったためか,イグアスから一旦クリチバに飛び,そこからサンパウロ行きに乗った.クリチバまでは1時間ほどのフライトであったが強烈な雷雨で,特に間断なくピカピカ稲妻が窓を走るのであった.こんなすごいのはとにかく初めてだった.クリチバ,サンパウロ間は問題なかった.