サンパウロからリマ,アンデスから戻ってリマ,ナスカから戻ってリマ,と短いながら3回来ることになる.
サンパウロから空路リマに飛ぶ.太平洋に面したリマ上空にさしかかると,意外にも茶色一色の砂漠状で,比較的緑の多いサンパウロとは著しく異なることに驚いた.リマは海岸砂漠地帯に属し,年間降水量は僅か20mm程度であって,5月にインカの涙と呼ばれる霧雨がある程度なのだそうだ.まあ,北アメリカでも太平洋側のカリフォルニアなどでも砂漠状の大地は多いので驚くにあたらないのかもしれないが.....
雨が少ないと言っても,冬(7月ころ)の天候不順と高湿度は半端ではないそうで,日の出ることはなく,乾いた洋服をベランダに掛けておけば勿論,室内でもベトベトになる始末だそうである.アンデスとリマとで,訪れるのにちょうどいい時期が異なり,どっちつかずの4月にしたのであるが,少なくともリマではカラっと晴れてくれてよかった.アンデスでも概ね良かったと思う.
バスで都心の旧市街へと向かった.旧市街の眺めは歴史あるヨーロッパの街並みと同じように感じる.インカ帝国を征服したスペイン人によって築かれたのでそういった雰囲気の街になったのであろう.サンパウロのように超高層建築があまりないのは地震のためか?
下は,リマの空港から都心部へ向かう途中の風景あれこれ
マヨール広場はリマ旧市街中心にあって,大勢の市民で賑わっていた.
下は,マヨール広場の眺めあれこれ
1階の広いスペースに武器,地下にプレインカ/インカ時代の金,銀,銅,宝石入りの装飾品,食器,儀式用品等が陳列されている.黄金博物館とは言っても,金はあまりないような印象を受けた.やはりスペインに殆ど持ち去られたためであろう.撮影禁止なので,表のお土産店の写真くらいだ.
下は,リマの市街を巡ったとき眺めた風景.
さらにリマ市街の写真.最初の写真は銃弾跡の残る旧日本大使館の門扉.
都心から少し走ると綺麗な海岸地帯に出る.この辺りはリマの富裕層の住宅や別荘が多いようである.リマの人種構成は,混血(メスティーソ):40% ,インディオ(先住民):29% ヨーロッパ系(主にスペイン系,以下イタリア系,ドイツ系,他):25%,アジア系(主に日系人と華僑):3% ,黒人:3% であるそうである.そして実質的に支配階級であり,また富裕層でもあるのはやはり白人だそうで,貧富の差はとても多いそうだ.
下は,リマの海岸の写真あれこれ.ナスカの線画を模した芝生模様など見える.