天門山Tenmenshan

この天門山編では,2017年10/16(木)朝,張家界市の天子大酒店からバスでロープウェイ駅に行き,天門山ロープウェイに乗り,天門山山頂に至り,鬼谷桟道,ガラス桟道など歩き,長いエスカレーターで下り,天門洞広場を歩き,天門洞階段下まで再びエスカレーターで下り,そこからバスで通天大通のいろは坂を下り,出発点近くのレストランで食事するときの写真を載せました.


天門山付近のGoogleマップ

天門山はマーカー8辺りに位置している.

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ロープウェイ駅go to the ropeway station

張家界市は雨の朝

張家界市は雨の朝

天子大酒店2夜目が明け10/16(木)朝になった.そして雨の中バスに乗り込み,天門山ロープウェイ駅に向かった.

途中写真の張家界市朝市の辺りを通過したが,雨にも拘らず営業していた.尤もこの地方は今時分概ねこうした天気だそうで,いちいち拘ってはいられないのだろうが.


ロープウェイ駅に到着

ロープウェイ駅に到着

程なくロープウェイ駅駐車場に到着した.まだ早い時間なのに既にたくさんのバスが停車している.こりゃ例によって混みそうだ.

私はここで大ドジを踏んでしまった.バスに残しだバッグにパスポートを入れたままだった.天門山入場にはパスポートが要るのだ.降りて少しして気付き,ガイドZuさんの労力で持ってきてもらった.ほんとにすみませんでした.


ロープウェイ搭乗ゲート

ロープウェイ搭乗ゲート

予想通り人でいっぱいだ.先ずセキュリティチェックまでが長蛇の列で,そこを通過すると今度は写真の搭乗ゲートの列に並ぶ.世界でこんなに並ぶ観光地は他になかろう.....

なお天門山の入場券を見ると258元(4700円くらい)と記されているが,これはこのロープウェイを含んだ料金と思われる(武陵源ではロープウェイなど別料金)また裏面を見ると,自分のパスポートナンバーとフルネームが記されている.なかなか手強い.昨日の武陵源はカードだったので磁気記憶だったのかも知れない.


ロープウェイは張家界市の街の上を通る

ロープウェイは張家界市の街の上を通る

搭乗ゲートを越えたところで,また乗り口への列が待っている.ここで窓を見るとロープウェイが張家界市の街の上を通り,山の方に向かう様子が見て取れる.ただ行き先方面は雲や雨で覆われ見ることができない.


天門山ロープウェイget on the Tenmenshan ropeway

天門山ロープウェイに搭乗

天門山ロープウェイに搭乗

さてようやく天門山ロープウェイに搭乗する番になった.ゴンドラ前面に篆書体『山』をベースにデザインしたロゴが素敵だ.シートは4人掛け対面式だったと思う.

天門山ロープウェイは全長7,455m,高低差1,279mで,片道約28分という.全長7,455mは世界一の長さという.仏製と書いてあるサイトがあったが,未確認.


天門山ロープウェイは張家界市街の上を通過

張家界市街の上を通過

ロープウェイは先ず張家界市街を通過する.雨で窓がクリアでないが,中ほどに見えるのは高架鉄道路線であろうか.

街を過ぎると,緑豊かで所々にカルスト地形的淡赤色岩肌を見せる.そしてたまに眼下に山間の農家が疎らに見える場所を通過した.


天門山ロープウェイ中間駅を駅を通過

中間駅を駅を通過

中間に一箇所だけ駅があり,ここでスピードを落とし,乗降できるようになっている.私たちは標高1,519m天門山頂上近く,終点まで行くので,間違って降りないよう注意した.

なおこの辺りは真っ白で殆ど視界ゼロ,何も見えない.


天門山ロープウェイは天門山山頂駅に到着

天門山山頂駅に到着

スペック通りの搭乗時間で山頂駅に到着した.標高差通り気温は7,8℃低下したようで,肌寒い.ただカッパを着ているので丁度いいくらいか.


翼装飛行グランプリのポスター

翼装飛行グランプリのポスター

山頂駅の到着ロビーにこんなポスターが貼ってあった.絵を見ると,どうやらムササビの膜のような膜付きワンピースを纏い,天門山山頂からダイブするようだ.いや高尾山のムササビでも胴体に対する膜面積はこれより広い....ぶったまげた,生きて着地できる人がいるのだろうか.....


鬼谷桟道Guigu Path

絶壁脇の鬼谷桟道を歩き始める

絶壁脇の鬼谷桟道を歩き始める

この日は殆ど肉眼では見えないが,写真で見ると天門山はカルスト地形のためか,テーブルマウンテンの形態で,縁は垂直な断崖になっている.

そしてその断崖の上縁に沿って鬼谷桟道が設けられている.桟道の幅は狭く一方通行が無難であろう.鬼谷とは崖下の名称であろうか,とにかくこの日は殆ど視界ゼロであるため,怖くない.晴れていればびくびくしながら渡るはずだ.


鬼谷桟道は断崖に貼り付く

鬼谷桟道は断崖に貼り付く

カーブしたところで鬼谷桟道を眺めると,桟道は断崖にオーバーハングして貼り付けられている.この建設工事は大変だったでしょうね.

それにしても晴れないな~


トンネルから頂上に戻る

トンネルから頂上に戻る

鬼谷桟道を離れトンネルに入った.普通トンネルは何も見えないのでつまらないだけだが,ここは一時雨が凌げてホッとできる.トンネルの先は頂上の台地である.


天門仙山のプレート

天門仙山のプレート

篆書で天門仙山のプレートが置かれていた.天門山は古くから地元民から神山,聖山と崇められてきたそうで,そのため仙山と称されることもあるのでしょうか.


ガイドZuさんが解説

ガイドZuさんが解説

天門山標識を前にガイドZuさんが解説してくれた.山は完全に台地状で,例えば似たようなギアナ高地のテーブルマウンテンと比べると縦に長い(高い).これをもっと細長くすると前日訪れた武陵源に林立する岩峰のようになるのでしょう,きっと.


台地頂部を歩く

台地頂部を歩く

さて晴れていればいろいろな植生が楽しめるであろう台地頂部であるが,雨を押して一応歩いてみた....が,やはり余裕がない.

まあこれこそが大自然というか,天門山国家森林公園のありのままの姿というか,味わえたと云うことにしておこう.


ガラス桟道glass Path

ガラス桟道に下る

ガラス桟道に下る

さてお次はガラス桟道,正しくは玻璃(中国語のガラス相当)栈道に下った.歩く面やフェンスがガラスでできているそうで,底面や側面がそのまま望めるという.楽しみだ(←強がりです,ほんとは怖い)


ガラス桟道に入る

ガラス桟道に入る

ガラス桟道入り口で,先ず用意されている赤い布のオーバーシューズを履いた.何ぶんにも歩道面がガラスなので,靴ソウルで万が一割れるのを避けるためだ.稀にスパイク付き登山靴的なものを履いている人がいるかも知れないし,そうなると車の緊急脱出用ハンマーでガラス路面をたたくようなものだから.

と,準備周到でガラス桟道を歩く.でも肝心の視界がさっぱりなので,怖くも何でもないのだ....晴れていれば空中散歩,いや浮遊か,の気分が味わえる筈だったが....


いくらか岩壁が見えるか

いくらか岩壁が見えるか

ガスが流れると,先方に僅か絶壁の岩肌が見える.でも殆ど何も見えないな~


ガラス桟道終わる

ガラス桟道終わる

ということで,何の心配もなくガラス桟道は終わり,普通の不透明桟道になった.そしてこの辺りに仏教系であろうか小さな祠が祀られていた.大層混み合っているのでちゃんと眺める時間はないが,日本とかではこうした桟道設置工事で亡くなった犠牲者を弔う社とかよく見られるであろう.


エスカレーター下りescalator

桟道巡りを終え,エスカレータに向かう

桟道巡りを終え,エスカレータに向かう

殆ど収穫無く次の天門洞を見物すべく,そこにいくエスカレーター乗り場に向かった.

ところでこんな雨模様なのに桟道は大変繁盛し混み合っていた.桟道よりかなり広い台地のトレイルでさえ結構往来があり,なかなか大変なところだ.


エスカレーターに乗る

エスカレーターに乗る

天門洞に降りるエスカレーターに乗った.エスカレーターは昇り降り専用で各一基備えている.周りの景色が見えないので,各種写真が貼られている.


エスカレーターの乗り継ぎ

エスカレーターの乗り継ぎ

天門洞まではとても距離があり,エスカレーターも一本で行けるわけでない.確か7回ほど乗り継いたように思う.ただ一本の運行距離は結構長いので,全距離は相当あると思われる.

乗り継ぎ場には必ず係官がいて,安全管理している.乗る人が多いので万が一事故が起きたらその対策に備えるのは肝要でしょうね.


天門洞Tianmen Cave

天門洞広場に到着

天門洞広場に到着

さてエスカレーターは天門洞広場に到着した.ここから天門洞の真下に立ち,洞(大きな穴,空間)が見える筈だ.でもう~ん,周りはガスでいっぱいだな~


これが天門洞だ

これが天門洞だ

エスカレーター下り場から歩き,天門洞歩道直前に来た.そして見上げた写真がこれだ.真下だと安全ネットが邪魔するので少し手前とした.全部写れば洞は逆U字形の筈だがちょっとガスに邪魔されている.

さて本天門洞ができたのは三国期年間(紀元263年ころ)に遡るという(そりゃカナジー的には意外と最近のように響くが).その時代強い地震が起こり,2つの山峰が倒れ掛かったかどうかして,この大きな洞窟が形成されたそうだ.そして呉の第3代皇帝が,これは吉祥の兆しと思い,天門洞と命名したとか....きっとプラス思考の皇帝だったのですね.

ところでガイドZuさんのお話で,天門洞を有名にしたのは,2006年3月ロシア空軍のsu-27およびsu-30ジェット戦闘機がこの天門洞を飛び抜けるアクロバット飛行を見せてからだそうだ.そりゃ確かにインパクトがありますね.


天門洞広場周辺を歩いてみる

天門洞広場周辺を歩いてみる

殆ど何も見えないのだが,一応天門洞広場周辺を歩いてみる.いや~やはり水は落ちてくるし,ガスが濃すぎて周りが見えない.残念だ.


お寺があるという辺りもガスで覆われている

お寺があるという辺りもガスで覆われている

確かあの辺りにお寺があるという方向....もガスで覆われている.まあ仕方ないですね.


天門洞階段下cave Base

999段の階段が見える

999段の階段が見える

天門洞から下を望むと,谷筋に長い階段が見える.中程に見える麓の駐車場まで999段(9は中国人好みの数字らしい)の階段だそうだ.雨でもあるし下るのはちょっと大変そうだ.


私たちはエスカレーターで下る

私たちはエスカレーターで下る

軟弱な私たちは端から歩いて下る予定はなく,ここまで下ったエスカレーターの続きのエスカレーターで下る.4,5回乗り継いだか....全然楽ちんだ,もちろん.


エスカレーターを降り,出口へ

エスカレーターを降り,出口へ

エスカレーターを降り,天門洞階段下出口へ出た.雨はまだ当然の如く続いている.歩いて下る人たちは大変そうだな~


天門洞階段下から見上げて見る

天門洞階段下から見上げて見る

天門洞階段下から見上げて見た.やはりガスが濃く,天門洞が開いた空間として見えないな~


通天大通下りHeaven Link Ave

シャトルバスに乗る

シャトルバスに乗る

天門洞から階段下,駐車場に戻った私たちは天門山ゲートまで戻るシャトルバスに乗った.これで下ると天門山見物は終わりになる.


通天大通下り

通天大通を下る

シャトルバスはいろは坂下りに入った.雨が激しく,撮せない.で,行きのロープウェイから撮ったものを探してみたのがこれ.このような急カーブの坂が幾つもあり,そこを下った.バスドライバーさんご苦労さまです.


天門山ゲートに下る

天門山ゲートに下る

バスは無事いろは坂を下り,天門山ゲートに到着した.雨に祟られた一日だったが,ある意味印象深いかも知れない.


天門山ゲート近くのレストランで昼食

天門山ゲート近くのレストランで昼食

天門山ゲートに戻った私たちは,その近くのレストラン(当然中華)で昼食を頂いた.玄関に提供自助とあるがカフェテリアとかではなく普通の中華料理スタイル,つまり回転テーブルに大皿を置くタイプで,印象は薄いが普通に美味しかったと思う.



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