この武漢編では,2017年10/13(月)成田へ行き,ここから武漢(ウーハン)に飛び,バスで同市内帝盛酒店へ行き,一泊,翌朝次の観光地に向かうため武漢駅へ行ったときの様子,及び10/18(土)懐化駅から武漢駅に高鉄で移動し,初日と同じ帝盛酒店に入り,夕食とその後の武漢夜店街を見物して宿に戻り,翌10/19(日)武漢空港からANAで成田に帰国するときの写真を載せました.
湖北省の武漢はマーカー2に位置しており,10/13(月)成田1からここに飛ぶ.4時間半のフライトだ.
別窓で大きなGoogleマップを開くさてツアー出発日10/13(月)になった.関東地方はぐっと冷え込み,そして雨も続いている.ただ今回ツアーの出発フライトは19:10発なのでゆっくり成田空港へ行くことができる.ということでいつものように押上(スカイツリー前)から京成のアクセス特急に乗る.少し立っている人もいるが,2,3駅先では降りる人がおり,空席も見えるようになった.
京成さん自身も,『早い,安い,乗換え簡単!特急料金も不要』と述べているように,確かにその通り,ありがたい.
京成で成田空港に着き,主催旅行社指定集合場所に行く.ここで添乗Eさんよりeチケットなど頂戴し,ANAのチェックカウンタ場所やツアーメンバー構成など伺う.
今回のツアーは20人で,4人が60代,残りは私も加担する70代以上,平均年齢が添乗Eさんも初めて経験する高齢ということだ.まあ,トレッキングとかではない普通の観光旅行なのでこんなもんであろう.
全日空は24時間前からシート予約可能で,前日ネットから15Cのシートをとり,搭乗券をプリントしてあった.そしてこれを持ち,ANAのカウンタで荷物をチェックインし,NH937便の35番ゲートに行く.
定刻に全日空NH937便に搭乗し,離陸した.機材はB767-300ERで,水平飛行に入ると夕食を出してくれた.15C席はエコノミークラス最前席で,一番早く配ってくれた.食いしん坊カナジーの狙い通りだったわけで,メインは海鮮丼のような感じか.
NH937便は中国国際航空CA6674とのコードシェア便であるので,幾らか中華料理風味も加えてあろうか.....いや,それはあまりなさそうだ.でもワインもありますし,普通に美味しくいただきました.
ところで武漢(ウーハン)は,本ページ湖南省ではなく,湖北省に位置している.そして人口1,000万人以上のメガシティで,北京,上海,広州,成都,重慶など中国主要都市の中央に位置し,中国有数の工業都市,文教都市及び交通要衝であるそうだ.
日本からの直行便はこの成田便,関空便,中部国際空港便,富士山静岡空港便,福岡空港(上海経由)便などあり,ビジネスでのつながりが多いようだ.
NH937便には福岡から日本海に抜けると上海辺りに上陸し,南京を通過し,程なく武漢への着陸態勢に入った.
機長の案内によれば,武漢の気温は14℃で小雨ということだ.この日の東京と似たような天気のようだ.
ほぼ定刻22:25武漢空港(武漢天河国際空港)に到着した.入国審査は自国民と外国人とで別の列で行うのは成田とかと同じ.ここで私は一悶着あった.パスポートにパキスタンビザや入出国記録があるためで,やれパキには個人で訪れたか,それともグループでか,行った目的は何だ,訪れた場所は....といろいろ訊かれ,私(審査官)では判断できないので,上司を呼んでくる.....ようやく上司が来て,入国許可をくれた.やれやれ.
私以外にもう一人,カンボジア入出国記録に擦ったような痕跡があり,改竄ではないかとしばし揉めた人もいた.これまで中国には仕事も含めて何度か入国したが,こうした経験は初めてた.最近日本人がスパイ容疑で捕らえられるニュースが目立つし,とてもナーバスになっているのは確かなようだ.
パスポートコントロールでは時間を要したが,税関はほぼフリーパスだった.
税関を過ぎ,広いロビーに出ると,日本語ガイドZuさん(男性)が待っていてくれた.Zuさんの自己紹介によれば,トゥチャ族(土家族)25歳でトゥチャ語も話すが,漢語はもちろん普通に使うそうだ.大学は教育学部で,卒業後1,2年教員を務めたが,それはそれは退屈な仕事で肌が合わず,独学で日本語を学び,ガイド試験を受け,パスしたそうだ.一般にレベルの高い中国人日本語ガイドに比べると日本語はまだあまり上手いとは言えないかな.でもとても親切で熱心だ.ありがとうございます.
空港到着ロビーから表通りに出て専用バスを待つ.通りには凄く高そうなスポーツカーが停まっている.これが現代の中国ですね.
そして私たちのバスが到着し,乗り込む.空港から少し行くと高速道路に入り,合わせて40分ほど走り,街の中心に入っていった.
バスはこの日宿泊の帝盛酒店に到着した.バスを降り,周りを見渡すと漢字で記されたレストランの看板が賑やかだ.これぞ中国情緒だ.焼烤(シャオカオ)とは串焼きのことらしいが,その右のお店は鍋料理でしょうか?美味しそうですね.
既に深夜,日付の変わる頃,荷物を持ち帝盛酒店にチェックインした.ホテル側もこんな遅くまで仕事で大変だ,すみません.
部屋のキーをもらい,エレベーターで上り部屋に入る.広々し,バスタブ付き,wifiも備えたいい部屋だ.フリーのミネラルウォーターなどもある.
既に遅い時間なので,急ぎお風呂に入り,横になった.zzz...
帝盛酒店で明けて10/14(火)朝になった.窓を見ると一応雨は止んでいるようだが...う~ん,わからないな.
ちょうど中間階なのであろうか8階のレストランに行く.早く出掛ける客のために早い時間から開けてくれている.中国のホテルも随分親切に変わったのではなかろうか.
バフェで食べ物を装う.一般的洋食に加え,中華饅頭(写真右側)などもあってなかなか美味しい.ただヨーグルト(習慣なので)は無かったように思う.
私たちは武漢駅に向かうためホテルからバスに乗り込んだ.このホテルは観光客が多いようでバスが何台も集まっていた.多分武漢は大きな街であるし,揚子江(長江)も流れ,いろいろ観光地を備えているのではなかろうか.
帝盛酒店斜向いにローソン便利店があった.日本のローソンの出店であろうが,便利店の漢字表記がいい.
また集合住宅や一階部分には店舗,それにホテルが多い繁華街だ.
帝盛酒店で朝食後,高速鉄道(新幹線)武漢駅に行くため,バスに乗った.そして少し行くと,南北に走る解放大通辺りを越えた.
中国の都市には,おおよそこのような『解放大通』が通っているのではないでしょうか.毛沢東像が殆ど無くなったという現在,通りに人民共和国成立縁りの名を記すのはぴったりであろう.自由経済圏でも例えばアメリカなどでは比較的最近のマーチンルーサーキング師の名を冠した通りはよくあることだし.
そして通りは長江(揚子江)に架かる長大な吊橋になった.長江は既にこの辺りでは川幅が相当大きく,対岸の高層建築が雨模様も加勢し霞んで見えるほどだ.
なお私の場合川の標準がどうしても多摩川,隅田川,鶴見川....とかになり,これらと比べるとべらぼうに大きい.
なお武漢には,見ていないのだがもう一つ別の漢江なる川が流れ来ていて,長江に注いでいるそうだ.
吊橋を越え,長江の南側(右岸)に出た.中国の都市一般の光景同様,武漢も超高層ビルが林立している.道路脇のブースは交番で,ビルの一,二階階部分は日本や諸外国同様お店やオフィスで,上階の多くは集合住宅であろう.
大分武漢駅近くになった.在来線の駅は多くあろうが高速鉄道(高鉄:新幹線)は多分武漢市では一つであろう.バスドライバーさんは幹線道路から幾度か曲がりながら駅に向かった.
バスはとても広~い武漢駅(武漢站)駐車場に到着した.駐車場の上には多数の高架軌道が渡されている.つまり武漢駅からはいろいろな路線が出ているのであろう.
そして私たちは右へ左へ,また上に下にと何回か方向を変えて歩いた.実はガイドZuさんはこの駅に案内した経験がなく,今回が初めてなのだそうだ.そ,そりゃ右往左往しますよね~
と云うことでようやく武漢駅(武漢站)の出発ロビーに至り,あたふたとセキュリティチェックに進む.中国鉄道のセキュリティチェックは日本の空港並み,若しくはそれ以上にシビアだ.例えばハンドキャリーの果物ナイフは不可だ(預け入れはOKだったと思う).これは高速鉄道に限らず在来線でも同様で,X線スキャナーは普通の駅でも備えている.
迫る発車時間に慌てながら何とか全員セキュリティを通過し,高鉄プラットホームに降りた.高鉄のホームは複数あり,幾つかの車両が停車している.私たちは長沙行き車両に乗り,事前に渡された2等指定席に座った.2等車は日本の普通車相当で,シートマップは3-2でこれも同様であろう(MAX車両2階は3-3だが)
--------------- ここから日付が飛び10/18(土) ---------------
10/18(土)午後,南方長城見物を終えた私たちはバスで高鉄懐化南駅に至り,ここから武漢行きに乗った.
乗ったのは2等指定席で,切符にはパスポート#(下2桁は*)や名前,2次元コード,318.5元(5800円くらい)という料金などが記されている.
武漢までは690kmで3時間10分の予定だ.
懐化南からはスピード表示を見ていたところ200km/h台の比較的遅い速度で進行していた.多分この路線は山間のカーブが多く,スピードが出せないのだと思われた.
まあ,遅目ではあるが見覚えある波型屋根の長沙南駅に到着した.懐化南駅からの路線は杭州や上海に行く線で,私たちの車両はここ長沙南駅で,往路で通った武漢路線に切り替えられたようだ.
長沙南駅からはスピードが300km/h余りに上がり,定刻に武漢駅に到着した.武漢駅は東京駅などと比べると随分広々しており,国際空港並みだ.
さて老漢口は武漢駅の出口だったか.....いや横に同じような色合いで熱干面とか拝骨面とあるから,ラーメン店の入り口のようである.
で,駅の出口はこのラーメン店左側の方だったか.そしてそこを出るとバカに広い駐車場に降り,待っていてくれたバスに乗り込んだ.
バスは一路武漢市内へと向かった.そして高いビルの林立するエリアに入っていった.
そして往きでも通った長江を,今度は逆方向から越えた.長江の流れは濁っているが,この辺りでも既に川幅は相当ある.
日が落ちてからバスは武漢帝盛酒店に到着した.初日と同じホテルだ.
帝盛酒店でチェックインし,カードをもらい客室に入る.初日と同じような部屋で,居室からバスルームがガラス壁で双方から見渡せるという,中国特有の造りだ.尤もブラインドで仕切ることも可能だ.
他は特段変わったことはなく,いいホテルだ.
夜の街を歩き夕食のレストランへと向かった.この辺り,車道は狭いが歩道はかなり広く取ってある.バイクやチャリはそれなりに駐輪しているが.
レストラン手前に無印良品のお店もあった.やはり日本ブランドなので直ぐ目に入る.
ホテルからあまり距離なく夕食のレストラン入り口になった.何とか旧餐庁の店名が見えるが,その何とかと云う漢字が読めないorz
入ると大きなレストランでお客さんもいっぱいだ.期待できるかな.
出してもらったのは肉料理などで,美味しかったが直ぐ無くなった.平均年齢70歳以上という食べ盛りのせいか....この量的不満感は多くのメンバーが感じたようで,多分これで旅行アンケートの評価が相当下がったと思われる(書くと言ってた人が何人もいた)
さてレストランの後,ホテル間近の武漢夜店街に立ち寄った.横丁の商店街は道路中ほどまで庇を長く繰り出し,商品を陳列している.日本の催し事の夜店,台湾や東南アジアの夜店街というと主に食べ物屋さんが多い.ここではもちろんそうしたお店もあるが,普通の多種商店が並ぶ商店街で実に多様だ.何よりその規模が大きく,どこまで歩いても終わりにならない.
テントだが普通の洋服屋さんと,典型的夜店タイプのサトウキビジュース露店が並んでいた.テント店舗は夜店の雰囲気を増していると思う.
iphoneのケースなど関連商品を並べた専門店.テントと煌々としたスポット照明が夜店の雰囲気を盛り上げている.
こちらは普通の恒久店舗をメインに少し道路に張り出した商品を展示している.夜店的店舗の続く中で,少し高級雰囲気で呼び込む作戦か.
とまあ,いろいろな店舗が限りなく並んでいる.そして帝盛酒店に戻り,休んだ.
帝盛酒店で10/19(日)朝を迎えた.そしてお弁当を携え,バスで武漢天河国際空港に運んでもらった.ガイドZuさん,ドライバーさんどうもありがとうございました.
武漢9:15発 ANA NH954便のチェックインが済み,329番搭乗ゲートで待った.
329番ゲート前では八路軍がどうのこうのといった抗日(いや反日か)ドラマが放映されている.中国では毎日こうした番組が流れるが,なにも成田行き便ゲートまでやらなくとも......と,思うが,まあこれが実情である...
NH954便機材は往きと同じB767-300ERだった.ANAは一日一便で,往きの機材がそのまま引き返すのかな.
フライト時間は往きより若干短く4時間弱の予定だ.
NH954便ではこんなランチを出してくれた.ワインも付いてます.
武漢から上海,東シナ海,九州,四国,太平洋を通過し,間もなく成田着陸だ.
無事成田に到着した.今回の旅行では,往きの武漢到着から滞在中一度も太陽を見ることがなかった.徹底的に雨に見舞われた.そして成田もまた雨か....でも京成など電車で帰宅するだけだから全然問題ない.
ということで,ツアーは完了した.添乗Eさんはじめ皆さんにはいろいろお世話になりました.ありがとうございました.