上海Shanghai

江南の地図

上海は中国最大の商業,金融,工業都市で人口1860万人.一人当たりGDPは香港以外では国内最高水準.現在の中国経済の成長により,将来的に上海経済がニューヨークやロンドン,東京と共に世界経済を引っ張る重要な位置を占めるであろうし,現に2007年3月の上海株式市場の暴落は,ダウ,日経はじめ世界の株価を急落させた.上海発暴落は初めてのことで,影響力の増大が明かになったとも言えよう.

上海の地は唐代にはまだ上海浦という村程度で,宋代に上海鎮となり,1292年に上海県となった.アヘン戦争を終結させた1842年の南京条約により上海は条約港として開港し,1848年以降英国,フランス等の租界が形成された.1920年代~1930年代にかけては極東最大の都市として発展し,アジア金融の中心となった.1932年の上海事変で,日本軍の爆撃を受け,1937年に勃発した日華事変で日本軍に占領された.1949年の中華人民共和国成立により外国資本は撤収したが,1950年代~1960年代にかけて中国の工業都市として大きく発展した.近年は江沢民,朱鎔基など上海系大物政治家がさらに成長を促したようだ.

そんな巨大都市のほんの一部を見物することになった.

上海郊外Suburbs of Shanghai

江南の内陸部から上海へ近づくと新しい住宅群がどんどん目に入ってくる.従来,国営企業が企業単位で丸抱えで住宅から託児所まで供給してきたようであるが,所謂社会主義自由経済で稼ぐ人が多出し,マンションがどんどん売れ,さらに建設される,と言うことだ.面積は普通100平方m以上はあるそうで,日本の一般的サイズよりは大分広そうだ.さらに余裕のある人は個建てもあるし,何よりも投資用に購入されるのがとても多いそうだ.現に,それで大儲けし,それをさらに再投資に廻し,格差の広がりは日本の比ではないそうで,差の少ない日本の方が何ぼか社会主義社会に近い,と以前言われたことを思い出した.まあ一種のバブルで,いつ弾けるやら....

上海郊外上海郊外

豫園(よえん)Yuyuan Gardens

豫園

豫園の成り立ち

豫園は明時代の庭園.「豫」は愉と同じで,「楽しい園」の意だそうだ.広さが約2万平方mあり,もとは四川省の役人,潘允端という人が,かつて法務大臣であった父親,潘恩のために贈った庭園で,1559年から1577年の18年の歳月を費やし造営されたそうである.それだけの歳月と,当然そのコストを費やしたであろうだけに立派で,観光客で入り口付近は身動きも制限されるほど混み合っている.


豫園の龍壁

龍壁

大きく反った屋根や庭石,この写真の壁上の龍の造形など,徹底的に中華様式である.龍は玉が大好きで,玉をくわえた龍はよだれを垂らしてしまうのだそうだ.またそのよだれを喉元の蛙が待ち受けているようである.ただ龍は皇帝の象徴であり,一般人はもちろん高位の臣下も龍のデザインを用いることは禁じられていたそうだ.本当の龍は,爪が5本,これにに対しここの龍は4本だそうだ.豫園オーナーの潘允端氏または潘恩氏は,いざ咎められた際に「これは4本爪で,龍ではない」と予防線を張ったのだそうだ.


下は,豫園の写真あれこれ

豫園の写真
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豫園商場Yuyuan Market

豫園商城の門

豫園商城の門

豫園商城は前述の豫園周辺に広がる一大ショッピングゾーン.この門がそうであるように,豫園内の建築物と同じように明清時代の建物風格を模した商業ビルが建ち並んでいる.どの建物も反ったとんがり屋根で,横浜中華街の関帝廟がたくさん並んでいる雰囲気だ.ただし関帝廟より色彩はシックでかなり落ち着いた感じを受ける.


伝統建築様式の商店

伝統建築様式の商店

お土産物,骨董品店,百貨店から,茶館,マクドナルド,上海料理などのレストランが並んでいる.建物の風格に見合う多分老舗であろう格調高いお店も多い.


豫園商城の人出

人出

地元上海っ子だけでなく,中国のあちこちから,また外国からも観光客が押し寄せるそうで,すごい数だ.写真は土曜日で,人出が多かったであろうが,特に日曜日の午後などは真っ直ぐに歩けない程の人混みとなるそうである.


豫園百貨姐女児童用品主題店

豫園百貨姐女児童用品主題店

ばかに立派な店構え,店名が難しい漢字で読めないが,その下に「豫園百貨姐女児童用品主題店」と書いてある.な~んだどうってことないお店だったんだ~
その左は中信銀行の24時間対応ATMのようである.


下は,豫園商場の写真あれこれ

豫園商場の写真
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外灘(バンド)The Bund

ライトアップされた外灘(バンド)

ライトアップ

黄浦江西岸沿いのエリアで,元々この一帯は租界地区であったことから,外国人の河岸(Bund)=外灘,が名前の由来であるそうだ.租界時代の洋風建築が並び,当時からそうであったらしいが,現在もゴージャスなライトアップがされ上海随一の観光エリアとなっているようだ.とくに銀行など金融業が軒を並べているようで,租界区の面影が色濃く残っている.


外灘(バンド)対岸のテレビ塔

対岸のテレビ塔

NHKニュースなんかでリポーターが話す背景でよく見かける塔がこのテレビ塔.意匠は筆者的には必ずしもしっくり来ないが,目立つのは確かだ.東方明珠テレビ塔の名称で,高さ468mはアジアで一番,世界で三番目だそうだ.ここから発信される電波は上海地区すべてをカバーし,ラジオとテレビの受信品質が大幅に改善された,と書いてあるサイトがあったが.....別のページに書いたけど,江南では住宅の屋根にテレビアンテナを見ない.どう云うことか?もっと調べてみなくては.....
上下2つの球形部分は展望台などの施設になっており,多くの入場者があるそうだ.また塔の周囲には公園や水族館などがあり,全体で総合娯楽施設を形成しているようだ.


下は,外灘の写真あれこれ

外灘(バンド)の写真
外灘(バンド)の写真 外灘(バンド)の写真 外灘(バンド)の写真 外灘(バンド)の写真 外灘(バンド)の写真 外灘(バンド)の写真 外灘(バンド)の写真

上海市街City of Shanghai

上海新市街

新市街

正式な街の名称は不明なれど,高い建物が密集しているから新市街の1つであろうと想像する.上海はあちこちにたくさんの高層建築があるので大きな街だな~と感じる.高速道路の橋脚などは驚くほど細いが,地震がないのだそうで,そのため高層ビルも多いのかも知れない.これなら経済成長も止まらない,,,,,ようにも見える.


上海旧市街

旧市街

町名は覚えてないが,旧市街と説明を受けたエリア.説明がなくても,1階が小さな店舗,2階が洗濯物が架かる居住階,プラタナスと電柱が続く通り....どう見ても旧市街であろう.ただ,ここは何処にでもある旧市街ではなく,由緒ある街で,う~ん,何だっけ....?


春節の準備

春節の準備

この写真は2月7日撮影.今年の春節,つまり旧正月は2月20日から始まるそうで,街は正月用品でいっぱいだ.今年は亥年,日本では猪であるが,中国では豚だそうで,赤い飾り物に豚の顔が混じっていたり,豚飾りが大量に並べられていたりする.猪に比べて豚だと何となく絞まらない印象だし,まして龍など大迫力を好む中国人民にしては変なような....訊いて見たら,「いや~猪と豚は同じようなものです,さしたる違いはありません」ということだった.まあ,十二支の本家は中国だから,こちらがこれ以上差し出がましいことは言えないけど.

上海のレストラン

上海のレストラン

元々中華料理は好きであるし,上海料理も特に美味しい中華の1つであろう.中国の都会のレストランは概して大きな部屋にどっさり客が入っているところが多い気がする.この季節はやはり名物上海蟹であろう.上海蟹といっても大都会の上海で捕れる訳ではなく,これまで廻った江南の他都市,幸い皆水郷の里である,で養殖されているのだ.でもこの蟹そのものは小さいので食べるところが少なく,牛飲馬食を旨とする筆者にとって,名前ほどには....と,思ってしまうのだ.


上海の住宅街

住宅街

宿泊した海逸和龍柏飯店の窓から眺めた夕暮れの光景だが,集合住宅に夕陽が輝いていた.しかし空気の透明感はやはりイマイチ足りないようだ.さらに陽が傾く頃になると,30分ほど先には動物園もあるという木立ちが多いこの辺りはネオンも少なく,やがて闇に包まれていくのであった.


下は,上海市街のあちこち写真

上海市街のあちこち写真
上海市街のあちこち写真 上海市街のあちこち写真 上海市街のあちこち写真 上海市街のあちこち写真 上海市街のあちこち写真 上海市街のあちこち写真 上海市街のあちこち写真
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上海磁浮列車Shanghai Maglev Train

リニアモーターカー龍陽路(Longyang Load)駅

龍陽路(Longyang Load)駅

2006年から本格的商用運転に入った上海のリニアモーターカーはドイツからの技術導入で建設された.超伝導式マグレブに比べて常伝導なので浮上量が小さく安定性や安全性が劣るとされる(筆者もそう思う)が431km/hrの商用運転は世界最初であり,乗るのが楽しみだ.地下鉄駅に連絡するこの龍陽路駅から乗り込み,浦東国際空港まで行くことになった.切符は窓口販売で藩さんがまとめて買ってくれた.片道エコノミーで50元(1000円弱),また航空券があれば2割引らしい,だから割と安い気がする.

磁浮列車プラットホーム

プラットホーム

駅はこの龍陽路駅と浦東国際空港の2つのみで,その距離は30km.8分間で結ぶという.スーッと入車してきたプラットホームは降車ホームと乗車ホームは互いに反対側で,完全に分離されている.車体形状はJRののぞみのように長いノーズを持っているのではなく,シンプルな三角形だ.編成は4両だったか?なお線路は複線である.


磁浮列車車内と速度表示

車内と速度表示

エコノミークラスのシートは3列-3列で,全席自由席.連結通路の上に速度表示が出ている.地元のお客さんは何時も乗っているせいか新聞から目を離さないが,筆者は431km/hrの最高速度に達するのをわくわくして眺めた.高速なので振動はかなり大きく,地上風景は正に飛ぶようであり,中ほどで対向車両とすれ違ったときは「ほんの一瞬」であった.


下は,磁浮列車の写真あれこれ

磁浮列車の写真
磁浮列車の写真 磁浮列車の写真 磁浮列車の写真 磁浮列車の写真 磁浮列車の写真 磁浮列車の写真 磁浮列車の写真

ガイド藩さんの話に依れば,上海のマグレブは建設コストが非常に高価で,上海/北京間のマグレブも検討されていたが,とても採算が見込めそうもなく建設は断念されたそうである.しかし最近になって,前日訪れた杭州と上海の間なら,双方近接した大産業圏で十分経済効果が見込めそうであり,建設される方向に傾いているそうである.


浦東国際空港

浦東国際空港(Pudong International Airport)

マグレブで到着したこの空港は,1999年開港の4,000m滑走路2本を有する24時間全天候型国際空港.工事車両など見かけるので,さらに拡張されるのかも知れない.ここから中国東方航空MU-521便で成田に向けて飛び立ち,あっと言う間に物見遊山は終わってしまった.なお上海のもう1つの空港,虹橋空港は国内線専用空港として利用されているそうだ.



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