1日目trek day 1

1日目はキボホテルからマラングゲートまで車で行き,ここからマンダラハットまで登った.

マラングの村Marang Village

キボホテルの朝

キボホテルの朝

さて殆どジャングルの中のキボホテルの朝は所々に青空も覗かせ,まずまずの天気のように見えた.山の天気はどうなるか判らないが.....


マラングの村を行く

マラングの村を行く

4WDでマラングの村を通り,マラングゲートまで向かう.15分程度の乗車であっただろうか.この辺りは水量が十分なのであろう,大きな木が生い茂り,バナナやマンゴーが実っている.女性も男性も荷は頭の上で運ぶのが一般的なようである.


下は,キボホテルからマラング村の写真あれこれ

キボホテルからマラング村の写真
キボホテルからマラング村の写真 キボホテルからマラング村の写真 キボホテルからマラング村の写真 キボホテルからマラング村の写真 キボホテルからマラング村の写真

マラングゲートから歩き始めるstart walking at Marang gate

マラングゲートの登録事務所

マラングゲートの登録事務所

さて車でマラングゲートに到着した.ここでは登録事務所(Booking Office)があって,ガイドが入山料を払って(多分),トレッカーの登録をするようである.かなりの時間を要したが,きっといろいろなドキュメントがあるのであろう....これも多分.

マラングゲートから登るルートは,幾つかあるルートの中では一番簡単で,コカコーラルートと称されるそうだ.日本のツアー会社は概ねこのルートを使うことが多いようだ.ただ基本的にこのルートは,小屋(ハット)の定員から70人/1日に制限されているそうだ.他には,もっときつい,ウィスキールートの暗号名を持つマチャメルートとかがあり,テント泊のため定員はなく,多いときは200人/1日くらい登るという.

登山道入り口

登山道入り口

脇を眺めると,案内板やら先駆者の記念碑などが建てられている.朝のこの時間帯は我々同様出発準備の人がたむろしている.数は客より圧倒的にポーターの数が多い.


カッパを着て,ポーターと顔合わせ

カッパを着て,ポーターと顔合わせ

そのうち雨が降り出してきた.最初,上着だけでいいかと思っていたが,ガイドのジスマスさんの指示でカッパのズボンも着用した.案の定,そのうち大降りになって,雷まで鳴る始末になったのであるが.

さて,準備が整うとポーター,コック,ウェーターの紹介があった.ガイドを含めて総勢25人になるそうだ.小屋泊なのに随分多いものだ.ネパールやチベットでは荷役にヤクを使うが,この辺ではこうした高所家畜がいないためポーター数が増えるのであろう.また一人当たりの負荷もいくらか少ないように見える.

トレイルにてon the Trail

カッパで暑い

雨具で暑い

さて歩き始めて暫くは強く降った.この辺りは標高が低いので雨具,筆者の場合Tシャツの上にマウンテンパーカーなのであるが結構暑い.ただ幸いなことに,地面は雨でも滑り難い土質なので大いに助かった.

暫くすると雨が上がり,マラングゲートで渡された弁当のランチを食べた.どこも濡れていたので文字通り立ち食いした.なお弁当はこのときだけで,以降は先行するコックとキッチンボーイが調理して待っていてくれた.また雨の切れ間にはシャッターも押してみた.

蔦性ベゴニア(climbing begonia)

ベゴニア

ガイドのジスマスさんの説明では蔦性のベゴニア(climbing begonia)ということだ.ベゴニアと言えば鉢植えの比較的小さなものと思っていたが,かなり高いところまで上り,花を付けていた.

なお,マラングゲートからマンダラハットの間はジャングルで,樹木にはベゴニア以外にも,山で時々見かける例のモズク状寄生植物が大量に付着し,垂れ下がっている.これに取り付かれると枯れてしまうと聞くが,あまりに多く寄生しているので,それなりに生態系バランスが取れているのであろうか?

マラングゲート~マンダラハットで見かけた花

雨の合間に撮ってみた.左:インパチェンス,中:ファイアボール,右:キリマンジャロホウセンカ?....どれもこれもキリマンジャロXXと称してもいいかも.

インパチェンスファイアボールキリマンジャロホウセンカ?

下は,マラングゲート~マンダラハットのトレイルにて

マラングゲート~マンダラハットのトレイルにて
マラングゲート~マンダラハットのトレイルにて マラングゲート~マンダラハットのトレイルにて マラングゲート~マンダラハットのトレイルにて マラングゲート~マンダラハットのトレイルにて マラングゲート~マンダラハットのトレイルにて マラングゲート~マンダラハットのトレイルにて

マンダラハットに到着arrived at Mandara hut

マンダラハットに到着

マンダラハットに到着

昼食後少しすると雷雨になった.筆者はこのような激しい雨の中を歩いた経験がないし,そんなに降ろうとは,勝手ながら予想だにしなかった.これは大変と暫く歩いていたが,そのうちに小降りになり,やがて雨は上がった.さらに歩くと標高2,720mの標識を掲げたマンダラハットに到着した.


ハット(小屋)の構成

ハット(小屋)の構成

客用の区域とポーター用の区域が分けられ,前者の区域には小さな小屋が幾つかと一つの大きい小屋があった.各小屋の屋根にはソーラーパネルが,床にはバッテリーが設置されている.水道設備も備わり,トイレは水洗式でなかなか立派な造りだ.


大きな小屋

大きな小屋

我々は大きな小屋を割り当てられた.一階がダイニングルーム,二階が寝室で,二段式ベッドが20床くらい備えられている.軒先ではベルギーからという先客が既に寛いでいた.私たちはとりあえず二階に上がり,リュックを降ろし,雨具を脱いだ.

また別途ポーターに運んでもらったバッグを開けてみた.恐れていたように,シェラフとシーツが濡れていた.バッグは薄いし,コンプレッション式シェラフケースも防水ではないのであの大雨には負けたようだ.急ぎシェラフとシーツを外に持って行き,乾かすことにした.幸いシルクのシーツは薄いし,乾きにくいダウンのシェラフは濡れは少ない,まあ何とかなりそうだ.実際日が暮れるまでには完全ではないが,何とか使用できるレベルになり助かった.なお,他のグループでも同じドジを踏んだ人がいるようで,2,3乾かしてあるシェラフを見かけた.

二階寝室では我々の他に,同じ朝マラングゲートを発ったという若い日本人カップル一組が同室となった.我々は次のホロンボハットで高度順応のため2泊するが,彼らは1泊のみで,直ぐ上に登る予定だそうだ.

マンダラハットのダイニングルームにて

ダイニングルームにて

ダイニングルームには先行したキッチンボーイがお茶の用意をしてくれていた.我々のグループは,このマサイ風デザインの赤いテーブルクロスが張られ,以降一目瞭然でどのテーブルかが判別できることになった.飲料にはいつも紅茶,インスタントコーヒー,ミロ,ココア....などが備えてあった.

お茶の後,ガイドから,近くをひと歩きしようか,と提案があった.しかし乾燥中のシェラフもあるし....皆も雨に降られた後のためか,出かけず,リラックスして早めの夕食を待つことになった.



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