6日目はボロンボハットからマラングゲートまで下り,歩き終える.その後車でモシのキボホテルに行って,預けた荷物を引き取り,ポーターに預けた荷物とをまとめて整理し,昼食となった.さらにその後はアリューシャまで行き,国立公園内のロッジに泊まる.
この日は5:30AMと早い時間の起床であるが,とてもよく晴れた朝を迎えた.ホロンボハットで朝食を済ませ,6:30AM荷物をまとめて下山に取り掛かった.
途中振り返ると,行くときは見えなかったキボ峰とマウエンジ峰がよく見えた.こうした晴れた日は花もきれいで,実に楽しく歩ける.
下は,ホロンボハットからマンダラハットに下るまでの写真いろいろ
下は,さらにホロンボハットからマンダラハットに下る途中,マンダラハット近くの写真
雷雨の登り行程と違って,この日はいい天気.楽ちんである.花以外にもわらびやぜんまいといった山菜も生えている.原種に近いのであろうか,丸くて小型のマンゴーなども見える.ブルーモンキーも時々見かけるのだが,写真に収めるのは甚だ難しい.
さて暫く歩くと出発点のマラングゲートに到着した.これでトレッキングは終わった.無事頂上に行けて,また戻れた.とりわけ後半3日間は天気に恵まれ,眺めが素晴らしかった.同行者,リーダー,ガイド,ポーター,コックさんなどスタッフの皆さんありがとうございました.なおチーフガイド以外のスタッフメンバーとはここでお別れとなった.
マラングゲートに戻ったとき,登頂証明書を発行してくれる.ひどい鼓型歪曲収差があるも鮮明に写っているため一部ぼかした.ピーク名,登頂日や時刻,国立公園管理庁長官等3人の署名,などが記されている.最下部の数字は今年になってからマラングゲートから登った登頂者で,19246番目と云うことだそうだ.12月24日なので,マラングルートだけで年間2万人程が登頂するということになる.既述のようにマチャメルートはもっと多く登るということなので,総数はかなり多くなるであろう.
下は,マンダラハットからマラングゲートに下るときの写真いろいろ.例のマラングゲートにはギルマンズポイント近くにあったハンスメイヤーズケーブに名を残した主,ハンスメイヤー氏の碑(下段右端)もある.
マラングゲートからは車でモシのキボホテルに向かった.ここで預けた荷物を引き取り,ポーターに運んでもらっていた荷物とをまとめて整理し,昼食となった.それまで高度障害防止のため抑えていたビールを皆で味わった.その名もキリマンジャロビールで,美味しかった.
モシのキボホテルを出発し,西に向かった.一般道であるが,法定速度の100km/hrでぶっ飛ばす.街道筋のこの明るいオレンジ色を着飾った鳳凰木はとても美しい.手前のパープルはブーゲンビリアで,これもいかにも南国らしい.
ちょうどこの日も,この街道を通過した一週間前と同じ日曜日であったため,街道に面した広場では結婚披露パーティがあちこちで繰り広げられていた.ガイドのジスマスさんによれば,タンザニアでは人口の60%はムスリム,40%がクリスチャンであるというが,結婚披露宴に集まっている人や通りで見かける人,特に女性で,スカーフをしたイスラムファッションを見かけることは殆どない.これは歴史的経緯によるもので,アラブが古くから入り込んだ沿岸部はイスラムが浸透し,キリマンジャロ周辺など,ヨーロッパが入り込んだ内陸部は殆どがクリスチャンになったということらしい.
行きの行程では見えなかったタンザニア第2の高峰メルー山(Mt.Meru:4,565m)がこの日はよく見えた.メルー山はキリマンジャロの前に高度順化のために登られることも多いそうだ.ジスマスさんもガイドとして登ることがあるそうだ.
この後,行きの行程で昼食で立ち寄ったMt.Meru Game Lodgeに到着し,ジスマスさんとはお別れとなった.ご苦労さまでした.
Mt.Meru Game Lodgeの後,街道を逸れてアリューシャ国立公園に入った.この中にはロッジ,多分2,3箇所か?,があり,モメラロッジという宿に向かった.途中野生動物に遭遇したが,次ページに載せてみたい.モメラロッジはサイロのように円筒に藁葺き屋根,なかなかワイルドな感じだ.殆ど水に近いが一応シャワーがあって久しぶりに汗を流すことができた.小パワーの自家発電なので,明かりは6:30PM~10:30PMの間のみ灯り,それ以外は暗い.外は星がきれいであったが,野生動物に襲われる危険があるため,予め外に出ぬよう注意を受けた.筆者は早くに寝入ってしまったが,現に同行者の部屋の窓近くには,イボイノシシか何かが寄って来たそうである.
下は,アリューシャ国立公園内のロッジへ向かうときの写真あれこれ.てっ辺だけであるがキリマンジャロも頭を覗かせた(下段右から2番目).