ちょうどこの頃は,雪のため道路閉鎖がしばしば発生していたようで,運転手のダーレンさんが注意深く道路情報を得ながら通る道を決めていた.でも,前方は深く雲が垂れ込め,どうやらマウントクックは見えそうもないね,残念.
発端が1884年という由緒あるホテル.晴れていればマウントクックが見えただろうに....でも,こればっかりは仕方がなかろう.
う~んこの写真ではよく判らない.雪の白より少し水色に見える部分が氷河の部分なんだけど.....このタスマン氷河はニュージランド最長で全長27km,幅1.6km,深さ600mの規模だそうだ.この谷の山裾を削りながら毎日およそ60cm移動しているという.結構進むものだね~,それで下流の湖の成分が形成され,色が付くと云う訳だ.
左手にプカキ湖を眺めながらどんどん下る.下るに連れ雪は少なくなる.マウントクックが見えなかったので,次に備えてちょっと見てみると,「マウントクック国立公園には,初心者から本格的な登山者まで楽しめるトレッキング コースが揃っているのが特徴で, 1時間のショートウォークから1日かかるコースまで,年齢や体力に合うトレッキングコースがいくつもあります」と,まあこんな風に書かれている.この次は歩いてみるか~多くのトレッキング コースが,ハーミテージ ホテルの入口前の道を横切ったところから始ります,とも書いてあった.
下は,マウントクック国立公園の写真あれこれ
オマラマはマウントクック国立公園から少し南下した小さな町.このお店の面積は圧倒的にお土産品売り場の方が広かろう.でもここはアイスクリームがとても有名なのだそうで食べてみた.”ホーキーポーキー”というここ独自のフレーバーであったが,まあニュージーランドであるから乳製品は折り紙つき,と云うことでいいだろう.
南島はそのほぼ全島南北に渡って山脈が走っており,これをサザンアルプスと称しているようだ.長野/山梨の南アルプスに比すればとても広い範囲を指し,さしずめ本州山脈といった感じであろう.で,オマラマから眺めるサザンアルプスはそのほんの一部であるから,サザンアルプスと言うのはおこがましいのであるが個別の山名を知る由もなく......まあなかなかきれいだ,ということで.
下は,オマラマ辺りの写真あれこれ
オマラマから疎らな交通量の小さな街道をたどりクロムウェル方面に南下を続ける.この辺りはタスマン海からの風がサザンアルプスに遮られるのか雪があまり見られない.冬なので牧草が枯れ,ポプラの葉も皆茶色だ.この写真ではちょっと探せないが,牧場や牧草地の所々に円筒状に丸めた干草をしばしば見かける.丸めるときに発酵成分を加えるそうで,この結果,発酵後は人が嗅いでもいい香りになると聞いた.
この町(村)クロムウェルは果実の産出で知られるそうだ.看板には野菜/果実のほかに蜂蜜も載せている.この付近は養蜂も盛んで,道の脇の牧草地などに養蜂箱が積まれていたりする.蜂蜜は花の種類によって分類されるそうであるが,その中でもマヌカという木の花の蜜で作られた”マヌカハニー”は絶品のようだ.マヌカハニーは胃の中で「ピロリ菌」の活動を抑制する働きがあるということで,同じ目的のため特定のヨーグルト(明治LG21)を毎日食している身としてちょっと食指が動いた,が,甘い蜂蜜を毎日というのもちょっと.....とも思った.
周りはいろいろ種類の果樹園が多い.東京近郷住宅街に取り残された(勿論そちらが本家なのであるが)農家の野菜即売所,いや,国道脇のご当地名産品即売所に近いか.特売のりんごが$7/1袋,こんなにたくさん入って500円くらいだから安いと思う.尤もニュージーランドでは農産物は概して安価であるが,例えば紙などの工業製品は割高だと説明があった.
スライスしたばかでかい松ぼっくり,日本の松ぼっくりの数倍のサイズ,が売られていた.何に使うのだろうか?生け花の材料....?まあ,用途は買う人が決めればいいことだ.$9.5だからりんごに比べたら若干高いか?
下は,クロムウェル辺りの写真あれこれ