西のワイトモに向け,まだ明けやらぬロトルアを出発する.ちょっと朝焼けだし,今日の天気は期待できるかな~?
牧場は緑が多く残っている.南島の牧場は殆ど茶色の印象であったので南北の差は結構大きいように感じる.天気は,う~ん,残念ながらあまり芳しくないようだ.家畜の種類は南島に比べて牛の比率が若干高いような,まあ脚の一部を触って象全体を解釈するようなものであろうが...
ここが焦点のツチボタルの洞窟と,まあ普通のワイトモ鍾乳洞の入り口.鍾乳洞はまあいいとして,「ツチボタルは音や外光に対して敏感に反応し,光らなくなる」,ということで,撮影は一切禁止.暗闇の洞窟をボートで進むと,ツチボタルが頭上で群れを成して光っている.この光景はなかなか変わったというか,異様なというか....まあなかなか壮観であっただけに,写真がないのは残念である.撮影禁止は当然としても,音を立てないように!と言われると,生体が緊張反応するのか,こんな時に限って咳き込んでしまって困った,
ところでツチボタルは,ニュージーランドをはじめとするオセアニアの洞窟や薮に棲息する発光性の昆虫で,『ホタル』と名づけられてはいるが,日本で目にする甲虫のホタルとは異なるのだそうだ.普通のホタルは鞘翅目,ツチボタルはアブ,ハエやカと同じ双翅目に分類されるそうで,発光器官を持ち,実際に光るのは幼虫のみだけなのだそうである.つまり,かれらの光は性的アピールではなく,捕食対象をおびきよせるためのもので,言わば誘蛾灯のようなものだ.驚くことに,多くの場合捕食対象となるのは,彼ら自身の成虫だそうで,これを聞くに,親殺し,鬼畜,非人.....といった言葉が頭をよぎる.
下は,ワイトモ洞窟への道端の風景
この辺の農家も平屋が多いね~まあ広々しているから2階建てにする必要がないのであろう.
運行本数が少ないのであろう,たまに通過する貨物列車に出会うくらいである.客車に限って言えば,1日1往復だそうだから,まあめったなことでは見ることはできないであろう.
ハントリーは炭坑の町として知られ,ここで産出される石炭とワイカト川の水を利用する火力発電所が建設されたようだ.右端に見える赤と白の煙突がそれだ.発電所と対岸のこのレストランではアイスクリームが結構安いのにおいしかった.さあ,あと少しでオークランドだ!
下は,ハントリー周辺の写真