クイーンズタウンの街はこのワカティプ湖のほとりに在る.湖の全長は84km,最大幅5km,最大深度399mだそうである.深いので太陽の影響をあまり受けず年間を通して水温は約9℃とかなり低いようで,確か魚はあまりいない.....と言っていたような.....湖は氷河の削りとったあとに形成されたようである.川や湖の形成は水底の形状がV字型であれば水に因る侵食,U字型であれば氷河に因る侵食ということで判るそうである.
前日の最低気温は氷点下3℃,この日の最低気温が氷点下7℃で,朝は相当冷える.このように冷えはするが,クイーンズタウンのすぐ脇にある丘程度の低い山でも朝日に雪が輝き美しい.前の晩,この場所から寒天を見上げると,多くの星座の中では比較的地平線に近い方角に南十字星が見えた.南緯45度にあるこの地からだとそのような仰角になるのかな?それとも季節の移り変わりに伴って南十字星も移動するのであろうか?
クイーンズタウンの街は1860年代の金鉱発掘の時の拠点として開発され,140年を経た今,ワカティプ湖岸の湾に溶け込むように小ぢんまりしたダウンタウンが広がっている.まわりが山々と湖に囲まれたすばらしい景色は,Queens Town:女王が住むにふさわしい街,が似つかわしかろう,と金鉱採掘鉱夫たちによって名付けられたとか.
スキーシーズンは6月初めから10月末頃までが好適なようで,狭い街の中でスキーやスノーボード関連のお店が賑わっている.クラブ スキー場や大小の一般スキー場はスキーチームのトレーニングやスノーボーダーに人気で,北半球の夏に楽しめるので多くのプレーヤーが集うようだ.日本の国体チームとかの練習にもよく用いられるという.
丘の上のレストランなどの施設へ登る専用ゴンドラ.乗り場には専属カメラマンがいて,帰りまでに仕上げて売りにくる.逆にこうしてカメラマンを撮影したら苦笑いされた.レストランでは歌い手がいろいろなリクエストに応えていたが,席が近すぎてちょっと音が大きすぎた.ここはバフェ方式で,鹿やラムなどニュージーランドらしい味が楽しめた.
下は,クイーンズタウンやワカティプ湖の風景
下は,さらにクイーンズタウンの街の写真