トレック3日目ラシュ小ピーク経由ファイファリへday 3: go to Phahi Phari via a small peak(4,850m)

このトレック3日目ファイファリへ編では,7月4日朝グテンスのテントで目を覚まし,朝食後チュディンハライを経て,ラシュ小ピークへ至り,その後下山を開始しラシュファリ南へ達して別働隊と再会しランチを戴き,色々な花を眺めつ川原へ下り,小川に沿いファイファリのキャンプサイトへ行くまでの写真と記事を掲載した.

チュディンハライへgo to Chidin Harar(4,440m)

グテンスの朝

グテンスの朝

昨夜の打ち合わせでは今日は早起きし,6時出発の予定だった.しかし夜のうちに天気が崩れ,明け方にはみぞれや霰が降り出す始末で,朝食後様子を見ながら7:50AM歩き出すことになった.

この頃になると一応空も安定し,ウルタル方面が望めて,牛が自主的に草場へと移動して行く光景が見られた.


チュディンハライへ向け尾根を登る

チュディンハライへ向け尾根を登る

チュディンハライへと向けて尾根を歩き出した.傾斜は緩やかで道も歩き易い.グテンスは4,000m弱,チュディンハライは4,440mにあるので,そこまで450m位の登りとなろう.


チュディンハライに至る

チュディンハライに至る(Chidin Harar(4,440m)

歩き始めて1時間半くらいしてチュディンハライ(Chidin Harar(4,440m)辺りに到着した.確かにテント場になりそうな所は雪で覆われ,特に簡素な宿泊用具だけのポーターの皆さんが泊まるのは困難そうに見えた.

小休止し,この辺りから積雪のあるトレイルを再び歩き始めた.稀に足が深く潜り込む場所もあるが概ね雪は硬く,深く入らずに済みそうだ.少しすると小雪が舞い始めたが,多分大したことにはならないだろう.


下は,グテンスからチュディンハライへ行くときの写真いろいろ

グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め
グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め
グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め グテンスからチュディンハライへ行くときの眺め

小ピークへgo up a small peak(4,850m)

ラシュファリピークが見えてきた

ラシュファリピークが見えてきた

チュディンハライから少し先に行くと先方に本来計画のラシュファリピーク(Rash Phari peak:5,098m)が見えてきた.写真では左の端っこ,左側が黒い岩の崖,右側が緩い雪の斜面となっている峰だ.一見どうと言う事なしで近いように見えるが......そうでもないらしい.ラシュファリ(Rash Phari=ラッシュ湖)そのものはまだ見えてきてない.

この辺りでパーティは2つに分かれ,一組はラッシュ湖の北を通りラシュファリピークを目指し,もう一組はラッシュ湖の南を通り,湖を過ぎた所で待つ,となった.各組にはそれぞれ6人が属し,前者は山ガイドKさんが,後者は総ガイドSさんと,添乗Eさんが案内することになった.なおEさんはアコンカグアやマッキンリー登頂経験があり,8,000m級を目指しているという山の専門家だ.


ラシュファリが見えてきた

ラシュファリが見えてきた

ラシュファリピークに向けて暫く歩くと少し下方にラシュファリ(ラシュ湖:Phahi Phari:3,450m)が見えてきた.湖は殆ど氷で覆われそこに雪が積もり,周囲だけが凍っていないか若しくは薄い程度のようだ.ラシュファリのRashは野生の羊,Phariは湖のことだそうだ.野生の羊に属するのかどうか判らないがアイベックスの群れが斜面を駆け抜けて行く場面に遭遇した.随分速く駆けるものだと見とれてしまった.

なおこの辺までは足跡が見られた.昨夕偵察に来たKさんの足跡だそうで,ご苦労様でした.


小ピーク(4,850m)に到着

小ピーク(4,850m)に到着

12:15PMケルンの積まれた小ピークに到着した.晴れていればK2まで見えるかも知れない所の筈だが,残念ながら厚く雲が覆い殆ど展望はきかない.

写真左上がラシュファリピークであるが,今朝のスタート時点が本来の地点より2時間手前にあった,既に正午を廻っている,ラシュファリ湖の先に小さく見えるもう一組が道に迷っているように見える,小雪とは言え天気が思わしくない,食料はもう一組に従属....等々の理由でラシュファリピークには行かず,ここから下山することになった.高さは4,850mくらいだったと思われる(肉眼ではもう少し高いように感じられたが....)



下は,小ピークへ向かうときの写真

小ピークへ向かうときの眺め
小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め
小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め 小ピークへ向かうときの眺め

ラシュファリ南へgo to the south of Rash Phari

小ピークから下りにかかる

小ピークから下りにかかる

小ピークからはラッシュ湖の,登るときとは反対側を通って下った.このとき頻繁にズブズブっと足が抜かり,大変だった.積雪量に大差あるように見えないし,雪が緩んだためだろうか?

それに先行者はメチャ速い,筆者とOさんだけが取り残され,抜かりながら苦労して進んだ.それでも登りよりは数段楽だし,速かろう.


ラシュファリ南へトラバース

ラシュファリ南へトラバース

高度が下がると雪が次第に無くなってきた.ラッシュ湖を過ぎなおも進むと,ガレた斜面のトラバースが待っていた.所々氷が着いているのでここは慎重に進んだ.


他グループと合流しランチ

他グループと合流しランチ

なおも下り,ラッシュ湖の南,もう1つのグループが待つスマイヤー氷河を見下ろす場所に到着した.私たちはランチボックスを受け取り,待ってくれていたグループは「寒い寒い」を連発し,直ぐにさらなる下りに取り掛かっていった.

ランチボックスのクラッカーやチーズなど食べていると,陽の光は乏しく風もあるので確かに冷えてくる.早めに下ろう.



下は,ラシュファリ南へ下るときの写真あれこれ

ラシュファリ南へ下るときの眺め
ラシュファリ南へ下るときの眺め ラシュファリ南へ下るときの眺め ラシュファリ南へ下るときの眺め ラシュファリ南へ下るときの眺め ラシュファリ南へ下るときの眺め ラシュファリ南へ下るときの眺め ラシュファリ南へ下るときの眺め

川原へ下るgo down to the river bank

岩場を下る

岩場を下る

そそくさとランチを済ますと直ぐに下りに入った.程なく先行グループに追いついた.この辺りは岩場だった.日本では岩によくペイントで印が付けられているが,ここではそのようなものが一切ないようで,ガイドSさんと添乗Eさんがルートファインディングしていた.まあ,トレッカーは滅多に入らないし,地元の人は慣れていて要らないのであろう.


少し草原へ

少し草原へ

岩場を過ぎると草原と言うにはちょっとオーバーであるが,草が生えている場所まで下った.色々な花も見られ,勾配もさほど急ではないので一息つくことができた.ところがである,私はここで転んで1回転してしまった.1回転で済んで助かった!

なおランチの後はず~とスマイヤー氷河とミアール氷河,およびその合流点を見下ろしながら下ることになる.明日はこの2つを渡ることになっている.


川原に着いた

川原に着いた

やがて小川の流れる平らな場所に出た.この辺はダチガンと呼ばれる土地らしい.スマイヤー氷河のアブレーションバレーであろう.ここで一休みとなった.添乗Eさんはランチを食べる時間がなかったそうで,ここでようやく掻き入れていた.岩場もそうであったが,ラシュ湖の南でも雪でホワイトアウトしたトレイル探しで手こずったようである.ご苦労さまでした.



下は,川原へ下るときの写真あれこれ

川原へ下るときの眺め
川原へ下るときの眺め 川原へ下るときの眺め 川原へ下るときの眺め 川原へ下るときの眺め 川原へ下るときの眺め

ファイファリへgo to Phahi Phari(3,450m)

ファイファリへと歩く

ファイファリへと歩く

アブレーションバレーを北の方向に下った.少し高い位置に来ると,既にバルプ氷河に名前を変えたミアール氷河側が白く輝いていた.きれいなものだ.


ファイファリに到着

ファイファリに到着

5時半を少し廻った頃ファイファリに到着した.「随分平らで広いところ」といった第一印象を受ける.広い平面故,テントが物差しを当てたように2列等間隔で張られていた.今日はそれまでと比べると結構歩いたようだ.

シェフRさんの夕食は美味しかったし,それに次の話も添えてくれた.あるとき仏のトレッキングに同行した.作った料理を運んで行くと,仏隊は持参した美味しそうなワインを飲みだした.Rさんも欲しかったが,分けてくれない.Rさんは傍らで,水を満たした大きなボトルをラッパ飲みしてアピールをしてみたが,それでも分けて貰えず......悲しかった,そうな.Rさんはホーパルの人なのでシーア派である筈だが,やはり飲むんだ~仏隊は多分飲まないものと決め付けて(普通そうであろう)いたのであろうか....?なお,我々は誰もお酒類を持参しなかった.なので少なくともアルコール依存症の人は居なかったということにもなろうか.若し,持参していたら真っ先にRさんに飲んで貰いたかった.



下は,ファイファリへ行くときの写真

ファイファリへ行くときの眺め
ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め
ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め ファイファリへ行くときの眺め

今日の花today's flowers

下は今日の花の写真.サクラソウからエーデルワイスなどいろいろ.主に川原に下る斜面で咲いていた.

今日の花の写真.サクラソウからエーデルワイスなどいろいろ
ファイファリへ行くときのの花 ファイファリへ行くときのの花 ファイファリへ行くときのの花 ファイファリへ行くときのの花 ファイファリへ行くときのの花 ファイファリへ行くときのの花 ファイファリへ行くときのの花 ファイファリへ行くときのの花

今日は天気がイマイチだったが,結構歩けたのでかなり満足だ.明日はまた2つの氷河を横断し,ハムダールに行く.どんな所だろう?



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