岩山の中腹に紀元前1世紀から開窟され,現在まで続く石窟寺院を擁するダンブッラにやって来た.
石窟寺院のある岩山は高さが約150m,寺院はその中腹105mに位置するそうだ.岩山は独立峰で,登るに従い周囲をよく眺め下ろすことができる.石窟寺院を目指し,比較的近所の人,国内の信徒,海外からの観光客.....いろいろな人が登ってくる.上までは確か15~20分くらい歩いたかな?
下は,岩山に登るとき眺めた様子
石窟には古くから仏教僧が居住していたそうである.それを,紀元一世紀ワラガムバーフ王が壮大な寺に仕立てたのが本寺院の始まりであるそうな.寺院は5つの石窟から成り立っており,百体以上もの仏像や無数の壁画で埋め尽くされている,という印象を受けた.
石窟は手前側ほど古くから開かれ,奥に行くに従い新しく造られたようである.手前から第一屈,第二屈,....と数える.この写真は最大の広さを有する第二屈だったように記憶する.この窟の中央部には 囲いがあって,天井から落ちてくる水,聖水を受けるための場所だそうだ.因みにダンブッラとは「水の湧き出る岩」の意で,地名の由来となっているようだ.
仏像の多くは金色に輝き,天井の壁画は極彩色で描かれ,よく手入れされている.ここは先に訪れた廃墟的遺跡が多いポロンナルワと違って,長い間営々とメンテナンスされ続け,現在まで脈々と信者を集めてきた様子が窺える.
下は,石窟寺院の写真.石窟の外でお祈りする人や,貴重な青い蓮の花の池なども見える.
この辺りもさるがいっぱい居る.この家族は子を抱いた母親さるの背後で,気の小さい父親さるが身を隠している.ガイドのニハルさんによれば,スリランカの雄ざるは概して恥ずかしがり屋だそうである.
犬もいるが,無防備に道端で横たわっているところが日本の野良犬と違う.この方が人間にとっても怖くない.
下は,石窟寺院から下るときの写真
ダンブッラ石窟寺院からの帰路,色々なスパイスを栽培/販売しているスパイスガーデンに立ち寄った.シナモンとかナツメグとか名前だけは比較的よく聞くものも多かった.一まとめでジャングルと言っても,ここでは色々なものが育つようである.