花蓮Hualien

この花蓮編では,北回帰線を通過し,花蓮(Hualien)に来て大理石工場を見物し,一旦太魯閣峡谷観光に出かけた後花蓮に戻り,宿泊.そして翌日花蓮駅から列車で九ふんに向かったときの写真を載せました.

北回帰線を通過するTropic of Cancer

北回帰線

北回帰線

台東から花蓮方向に北上しているとやがて北緯23度26分22秒の北回帰線の地点に至った.白いモニュメントタワーが建てられている.一応熱帯から温帯に入ったことになる.ここは行政的には花蓮県に属するそうだが,県は日本同様市より広いエリアであるそうだ.中国(大陸)では,県は市の下で判り難いが,台湾の県は容易だ.

ここではバスは皆止まり,一応自分の足で北回帰線を渡ったりしている.


太平洋

太平洋

北回帰線でバスを降りると,モニュメントの反対側に太平洋が広がっている.また麦畑であろうか,一面の緑がきれいだ.


美味しい釈迦頭

美味しい釈迦頭

北回帰線の売店では釈迦頭が売られていた.釈迦頭の名は仏像に見られるあの頭の形(ヘアスタイル)に因むそうで,確かにそのとおりだ.釈迦頭はこの辺りの名産だそうで,1個50元~80元くらいで販売されている.高尾辺りでは100元程度(300円くらい)だから,ここ産地では結構安い.柔らかな皮を手で剥くと,白い果肉が現れる.石榴のように,無数の種の周りを甘く柔らかな果肉で覆った構造だ.全般にぐちゃぐちゃした実であるので,手が汚れやすいがとても美味しい.

なお桃以上に柔らかで,傷つき易いためであろう,店頭で手にとって見ようとすると販売員のお兄さんに怒りまくられるので要注意だ.


下は,北回帰線辺りの写真いろいろ

北回帰線辺りでの眺め
北回帰線辺りでの眺め 北回帰線辺りでの眺め 北回帰線辺りでの眺め 北回帰線辺りでの眺め

花蓮Hualien

花蓮に到着

花蓮に到着

花蓮の町もまた山と太平洋に挟まれた平坦地に位置している.山は主に大理石だそうで,このため大理石加工の町として発展してきたそうだ.以前から日本にも輸出されてきているが,労働コスト増加や他国との競争が厳しく,大理石業界は最盛期の1/3に縮小しているそうだ.今は代わって観光が花蓮の主要産業になっているそうだ.道路や空路,鉄道で台北など西側都市からのアクセスが良く,特に夏場はビーチキャンプなどが人気だそうだ.


大理石工場を見物

大理石工場を見物

この方が工場案内してくれた.山から切り出し,ラフ整形された5トンもあるという大理石ブロックが工場に運び込まれる.そしてこの工場は建材用加工が主で,ブロックは薄板に切断される.切断された薄板は少なくとも片側は研磨されて,ぴかぴかにされる.もう一方の側は,見たところFRPのようなもので裏打ちし,曲げ強度を増す加工を施している.


切断された大理石の端面

切断された大理石の端面

これが大理石ブロックがスライスされた端面の状態.1枚の厚さは20~30mmであろうか,きれいに薄板に加工されている.この数十枚への切断は一気に行われる.カッティングマシンはカット数だけのカットソー(多分ダイヤモンドソーであろう)を平行して架け,切削液を掛けながら往復移動しているように見えた.1時間に10cmカットとの説明だったか.なお一回に1切断ではあるが,2倍速度のカッティングマシンも備えてあった.


いろいろな石製品

いろいろな石製品

建材工場の次に,宝石を含めたいろいろな石製品ショップに案内された.商売上大事な案内であろう.まあ石なのに細かい加工をするものだと感心する.2,3日前細かな黒檀加工品を見せてもらったが,石は黒檀より数段硬く脆いので大変だと思う.内側からの照明で虹色に輝く花瓶など実に美しい.もち論かなり高価ではある.


石壁のキリスト教会

石壁のキリスト教会

花蓮周辺も原住民が多く住み,前述のように多くはカトリック教徒だそうで,教会も多い.大理石工場近くのこの教会の外壁は花蓮らしく石,モザイク状石で覆われ,美しい.


宿泊の花蓮翰品酒店

宿泊の花蓮翰品酒店

一旦太魯閣峡谷観光に出かけた後,このホテルに入った.この交通信号みたいな色使いは一体何なんだと思うが,まあこれを評価する人もあろう.いやそれが普通か?

でも内部の造りはシックで,書の掛かる廊下など,なかなかだ.部屋にはLAN端子もあり,ミニ無線ルータをつけて,iPodがネットに繋げた.


下は,花蓮での写真

花蓮での写真
花蓮での写真 花蓮での写真 花蓮での写真 花蓮での写真 花蓮での写真 花蓮での写真 花蓮での写真
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花蓮から列車で九ふんに向かう

朝の花蓮駅前

朝の花蓮駅前

花蓮翰品酒店で宿泊した朝,花蓮7:10AM発という特急列車に乗るため早起きした.ホテルのレストランで食事をし,バスで花蓮駅に行った.駅前の眺めは小さな地方都市の雰囲気で,特段通勤ラッシュといった感じはなくゆったりしている.

なお駅の少し手前で塀で囲まれたMP(憲兵隊)の施設があった.今回は案内されなかったが,この辺りには岩山をくり抜いた格納庫に戦闘機を配備した空軍基地がある筈で,まあMPも普通に任に当たっているのであろう.


花蓮7:10AM発特急列車

花蓮7:10AM発特急列車

これがプラットホーム(月台)に入ってきた花蓮7:10AM発特急列車.電気機関車の牽引で,10両余りの客車編成であったか.列車は楽しみだ.


列車に乗り込む

列車に乗り込む

全席指定の普通車に乗り込んだ.乗った車両は90%くらいの乗車率であったか.私たちは,九ふん近くの瑞芳に10:16AM到着の予定だ.地図で見るとそう遠くはないが2時間余りの乗車となる.

シート間隔は広く,ゆったりしている.網棚は広く,かなり大きなバッグまで載せることができるのはいい.車両前後のドアは自動だが,お手洗いのドアはちょっと硬く,かなり力を入れないと開かない.それが普通のことではあるが窓が開かないのはちょっと残念だ.尤も台湾のバスは色つき窓が多いようだが,列車の窓は無色に近く,まだましだ.


北海岸に来ると広い田んぼが見られる

北海岸に来ると広い田んぼが見られる

列車はどんどん進んだ.『特急』のわりに少し頻繁に停車し,停車時間も長い気がするが,定刻通り運行した.東海岸をどんどん行き,北の端に来ると,進路を西向きに変えて台北方向を目指す.北海岸沿いには比較的広い平野が開けるようになり,米作の水田や畑が目に入るようになる.


下は,花蓮発列車での写真

花蓮発列車での写真
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