この台湾へ編では成田から台北の少し南に位置する桃園国際空港に飛んだときの写真を載せました.
この日は午後のフライトで,非ラッシュアワー帯にゆっくり行ける.なので半蔵門線で押上に行き,ここから京成アクセス特急に乗ることにした.
入線するアクセス特急を改めてまじまじと眺めると随分赤っぽい車体で,やはりやたら赤い印象の京急とか銀座線の雰囲気に近い.でもこれが滅法速い.あまり速いとスカイライナーの営業的差し障りが出るのであろうか,途中停車し,時間調整している....ような感じがする.それでも1時間足らずで成田に着くのだから実にありがたい電車だ.京成さんありがとうございます.
成田空港第1ターミナル南ウイングの旅行会社カウンタでeチケットを受け取り,諸案内を聞く.次いでエバー航空カウンタに行きチェックイン.JALとのコードシェア便のようだ.
出国手続きを済ませ,搭乗ゲートに行くとHELLO KITTYと大書きされたA330-200機が既に横付けされていた.楽しそうだ.
機内食のフォークなどにもキティちゃんがあしらわれている.一見お子様ランチが出されたかとたまげるが,大丈夫,普通の中華料理で美味しい.ワインも出してくれた.また私は範囲外であるがハローキティのオリジナルグッズ機内販売などもあるようだ.
何れにしても台湾のエアラインが日本ブランドを採り入れていることに親日的な印象を受ける.中国本土のエアラインでは考えられないな~キティちゃん描いたりすれば,下手すりゃ250億円近くするという機体が叩き潰されるかも知れませんな~
定刻の午後5時(台北時間)少し前に桃園国際空港に到着した.入国審査を終えて,空港出口に行った.ここではガイドKさんが旗を持って待っていてくれた.どうぞよろしく願います.成田とか違って桃園空港出口にはシートも用意され,続々と出てきた同行者の皆さんが一先ず腰を下ろす.少しして全員揃った.全部で27人だそうで,随分大部隊だ.よろしく願います.
なお桃園は多分日本のどこででも在るであろう一般名であるが,それでもなお三国志に登場する『桃園の誓い』が頭に浮かんでくる.その桃園は現在の四川省辺りであろうから,もちろんここ台湾の桃園は無関係であろうが....
バスに荷物を積み込むと今夜宿泊の桃禧航空城酒店へと向かった.20分くらい走るとこのホテルに到着した.
ロビーに入ると,台北の故宮博物院で有名な『翠玉白菜』を模したと見られる写真の彫刻が先ず目に付く.でも博物院のに比べて実に巨大だ.またオリジナル同様2匹の昆虫(キリギリスとイナゴ)も葉に止まっている.これらは多産の象徴だということだ.後日訪れた故宮博物院は非常に混み合い,良く眺めることが叶わなかったので,ここで仔細に見えて良かったと思う.
博物院のオリジナルは本物の白菜よりかなり小さい翠玉(翡翠)の彫刻で,ホテルのは実際の白菜よりかなり大きいが,はて素材は中国語で書いてあったのだが...読めない(涙)まあ,見た目は翡翠とさして変わりないような....
桃禧航空城酒店白菜の手前にはクラシックカーが展示されていた.『祥太科技公司 頼先生』と記されているから,頼さんの道楽であろうか.左は1931年製シボレー,右は1945年製MGだそうだ.う~んかっこいい,特にMGはいい.なお祥太科技公司をググってみると,1962年創設,桃園にある従業員630人の電子部品メーカーのようであるが,頼さんについては不明.
このホテルの部屋は広く快適だ.大きなバスタブにパナソニックのシャワートイレも備えていた.中東や西アジア各地で固定式若しくはハンド式水道直結シャワートイレはよくあるが,日本と同じシャワートイレはあまりお目にかかったことがなくすっかり感心してしまった.最近このパナソニックを含めて日本の家電メーカーは大変な状況にあるが,製品自体は優れたものが多いのであとはマーケティングとか補強すれば.....何とか,とも思う.
なおアジアで一流のホテルとか公共の場所とかで,TOTO製品はよく見かける.確かに陶器の外見は大して異ならないが,確実にフラッシュするTOTOに比べて,不確かな機能の外国製にはしばしば遭遇する.困ったものだが,改めてTOTOの信頼性にはほっとできるものだ.
ホテルのレストランHEE YUET LAUで台湾料理の夕食を頂戴した.煮物とか蒸し物が比較的多いように思ったがなかなか美味しかった.
国内旅行者や地元のお客様が多いように見えるが,大陸の皆さんと比べて決して大声ではなく,寧ろ私たちの方がやかましかったかも知れない.
ホテル宴会場前には沢山の花束が並んでいた.興味津々パーティ受付で訊いてみると,警察に勤める人がこの度昇進し,偉くなった祝賀パーティだそうだ.花束に記された札を見ると,偉くなった人は女性のようである.こうしたパーティを行うくらいであるからさぞかし高い地位なのであろうか?
下は,桃禧航空城酒店での写真
桃禧航空城酒店で12月1日の朝を迎えた.雨模様であるが,時々晴れ間も覗くようである.10階の部屋で窓を開けると遠くに風力発電の風車が数基並んでいる.現在火力,原子力,水力で発電の殆どを占めるそうであるが,風力やソーラーなど,水力以外の再生可能エネルギー利用も徐々に増強中ということだ.現状で日本より水力の比率が高いのが注目される.
車が右側なのはまあ,世界では普通か.日本製の車が多く,70%を占めると聞くと驚く.でも軽自動車はないようで,これまた不思議な気もする.ガイドKさんにも,なぜ軽が走っていないのが分からないそうだ.
桃園の辺りは特に通勤時間帯の片側3車線の高速道路はラッシュになるそうだ.そこでその脇の高架3車線づつ加え,片側6車線にする工事が進行中ということだ.
以前台湾を訪れた時,イザというときに戦闘機の発着滑走路に転用できるとても幅広い高速道路を走ったことがあった.しかし一部高架にしてしまうとそうしたバリアブルな用途には向かないであろう.まあ,もっと広々したエリアだったように思うし,さらに戦闘機発着が無くて済むならもち論望ましいことだ.