5日目:マチャプチャレBCへgo to Machhapuchhre base camp

このマチャプチャレBCへ編では2010/3/1(月)ドバンを出て,ヒマラヤ,デオラリを経て,マチャプチャレBC(MBC:マチャプチャレベースキャンプ)に至るときの写真と記事を掲載した.

ドバンを発つleave Dobhan(2,600m)

ドバンから眺めた雲が立ち込むマチャプチャレ

雲が立ち込むマチャプチャレ

3月1日ドバンで夜が明けると黒い雲が全天を覆っていた.幸い降ってはいないので,ロッジで朝食後北に向けて出発した.流れる雲は時々マチャプチャレを覆い,時々覗かせてくれる.


下は,ドバン辺りの写真

ドバン辺りの眺め
ドバン辺りの眺め ドバン辺りの眺め ドバン辺りの眺め ドバン辺りの眺め ドバン辺りの眺め

ヒマラヤHimalaya(2,920m)

ヒマラヤ村のロッジ

ヒマラヤ村のロッジ

ドバンから暫く歩くとヒマラヤの村に着いた.ヒマラヤとはまた随分大きな名だが,ここにヒマラヤホテルという名の茶屋(ロッジ)を建てたのが始まりのようである.現在茶屋は3~4軒ほどあったであろうか.

歩いてきたモディコーラ下流方面,南の空を見ると一部青空も見えて白い峰も見える,ラムジュンヒマールの方向のように思えるが.....?


下は,ヒマラヤ辺りの写真

ヒマラヤ辺りの眺め
ヒマラヤ(地名)辺りの眺め ヒマラヤ(地名)辺りの眺め ヒマラヤ(地名)辺りの眺め ヒマラヤ(地名)辺りの眺め ヒマラヤ(地名)辺りの眺め
ヒマラヤ(地名)辺りの眺め ヒマラヤ(地名)辺りの眺め ヒマラヤ(地名)辺りの眺め ヒマラヤ(地名)辺りの眺め ヒマラヤ(地名)辺りの眺め

デオラリDeorali(3,230m)

>ヒンク(Hinku:3,170m)の辺り

ヒンク(Hinku:3,170m)の辺り

ヒマラヤからさらに上るとヒンク(Hinku)と呼ばれる場所に至る.洞窟というか大きなオーバーハングの岩というか,雨を凌ぐにはいい場所だ.モディコーラの谷を見下ろすロケーションで,晴れていれば眺めもいい場所だ.

この辺りでようやく3,000mを越え,所々雪が残っているようになる.


デオラリ

デオラリでお茶

ヒンクからさらに歩くとデオラリに着く.一本道のため単にデオラリの名で呼ばれている.茶屋が数軒あって,ここでミルクティーを飲む.ここもやはりお茶とミルクを鍋で煮出したのではなく,ティーバッグと粉ミルクの簡易タイプだ.

デオラリでお茶の後,モディコーラ川原のトレイルへと下った.川原は氷河モレーン状U字谷のようで,広々とし快適だ.


下は,デオラリとその前後の写真

デオラリとその前後の眺め
デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め
デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め デオラリとその前後の眺め

マチャプチャレBCMachhapuchhre Base Camp(3,720m)

アンナプルナサンクチャリに入る

アンナプルナサンクチャリに入る

トレイルがモディコーラから離れ,暫く歩くと正確な境界は不明ながらアンナプルナサンクチャリ,同内院,或いは同聖域(Annapuruna Sanctuary)と云うエリアになるようだ.これはマチャプチャレが聖なる山,アンナプルナも豊穣の女神の意,その麓なので,と勝手に想像していたが,本当の意味はまだ確認はしていない.

またこの辺りから“雪崩の恐れあり”の標識が見られるようになる.


マチャプチャレBCの雪

マチャプチャレBCに着き暫くすると雪

マチャプチャレBCに到着した.4軒あるというロッジの一番手前のGangapurna view lodgeに落ち着き,先ずは昼食を食べた.この日は天気が悪く眺めがイマイチなのでガイドGさんに「明日の朝日を期待し,一気にアンナプルナBCまで行こうか?」と持ちかけてみた.だがポーターSさんは「今日は疲れたので予定通りここまでとしたい」ということでここに泊まることにした.

昼食が済んだ頃物音がするので外を眺めると,雪だった.雪なのに音がするのは不思議だが,霰のように丸く,ふわふわではないからだ.ただ霰と違ってカチカチではなく,粉雪をそのまま大きくしたような形態だ.雪は雷を伴い夕方まで続いた.写真のテーブルやベンチの雪はこの間に積もったもので,10cm近くあるように思えた.アンナプルナBCまで歩くのを止めて良かったかもしれない.


下は,マチャプチャレBCに着くまでの写真

マチャプチャレBCに着くまでの眺め
マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め
マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め マチャプチャレBCに着くまでの眺め

マチャプチャレBCでの雪見物:YouTube(38秒)

マチャプチャレBCのロッジで撮ってみた.軒下から眺めている分にはなかなか風情があって楽しい.


北にグレーシャードームとガンガプルナ

雪上がり,北にグレーシャードームとガンガプルナ

夕刻になるとあれほどの悪天候から回復し,青空が見えるようになった.奇跡的なことのように感じられ,とてもうれしい.北の方面にはグレーシャードーム(Glacier Dome:7,202m)とガンガプルナ(Gangapurna:7,454m)が時々見えてきた.


東にガンダルバチュリとマチャプチャレ

東にガンダルバチュリとマチャプチャレ

一方東にはガンダルバチュリ(Gandharba chuli:6,245m)とマチャプチャレ(Machhapuchhre:6,993m)が時々見えてきた.マチャプチャレBCはマチャプチャレの直下とあって,すごい迫力で迫ってくる.

ところでマチャプチャレは聖なる山,何人も登山は許されないのに,ベースキャンプ-普通登山の基地が連想される-があるのか?ガイドGさんに訊いてみたが彼も判らない風だった.

西には一時アンナプルナⅠも顔を覗かせたが,写真は撮り損ねた.どうしてどうしてここもなかなかいいところだ.


下は,マチャプチャレBCでの写真

マチャプチャレBCでの眺め
マチャプチャレBCでの眺め マチャプチャレBCでの眺め マチャプチャレBCでの眺め マチャプチャレBCでの眺め マチャプチャレBCでの眺め マチャプチャレBCでの眺め マチャプチャレBCでの眺め

マチャプチャレBCのこのロッジはシーズン前なのに結構客があった.韓国の若いカップル,筆者と同年代と思しき仏のカップル,オランダの若い女性二人連れ,豪の青年,それと筆者と小さなロッジは満室だった.

仏のカップルはこの日ドバンからず~っと前後しながら歩いて来た方たちだった.パリから70kmくらい離れた町に住むそうだ.ここでは先ほど雪見を楽しんだが,パリ近郊の今年は既に7~8回雪が降り,10cmくらいしか積もらないのだが積雪に対応する道具,シャベルや車のチェーンなどを持ち合わせず結構大変だったそうだ.翌日旦那さんは疲れたのかここMBCに留まり,奥さんだけが筆者と同じ頃アンナプルナBCへと向かった.

夕食時ケロシンバーナ式炬燵(これって危険いっぱいに感じるが)に皆集まった.オランダの若い女性Cさん,Pさんは世界一背の高いオランダ人らしくとても長身だ.Cさんは187cmで,「オランダはネパールと違って低地にあって,歩くのにエネルギーを要せず,ミルクやチーズなど食べたもの全部が背を伸ばすのに費やされるの,それでこうなるのよ」だそうだ.ちなみにお父さんは206cmだそうで,琴欧州関より大きいようだ.尤もCさんはオランダ女性の中でも背が高いそうで,平均的女性は彼女の鼻の辺りだと,手を鼻にかざして見せた.

愉快なCさんは「どうしてコリアントレッカーは皆縁の広い帽子にサングラス,おまけにマスクなのよ?」と韓国のJさんに問い質す.Jさんは,コリアンは日焼けに弱いから.....と応えるも,日焼けしたい欧州人にはなかなか納得がいかないようだ.

次にJさんのフルサイズニコン一眼レフを指差して,「そのレンズはタムロンか?」「いや,これはニコン特製純正レンズですぞ」と応ずる.「私も大きないいカメラにしたいのだが,高価なカメラだと大事に扱わないとならず....結局今回はこれにしたの」と結構高そうなコンパクトカメラを出し,撮ったばかりの写真と動画を披露してくれた.特に,午後からアンナプルナBCに行き,夕方戻るときスッテンコロリン転げた場面を含め動画はなかなか楽しかった.「今日は一面白いシーンしか見えなかったけど,そうした体験も初めてだから良かったわ」と,いつもポジティブな考えの人で,すばらしいと思った.

こうして夜は更けていき,明日朝の空に期待しながら床に就いた.



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