カモイランへgo to Kamoiran

このカモイランへ編では,2015/1/29(木)車(4WD)でプエルトオルダスを出発し,街道脇牧場で休憩し,次にランチで素朴なレストランに寄り,街道を更に南下しグランサバナ入り口に至り,そしてカモイランに到着したときの写真を載せました.


プエルトオルダス~カモイラン周辺のGoogleマップ

さてこの日2015/1/29(木)は,先ずプエルトオルダス(5)を出発し,パンアメリカンハイウェイの一部を成すという街道10号線(右マップで地形のチェックを外すと道路#出ます)を南下する.最初街道脇牧場で休憩し,次にランチでピクニックレストランに寄る.ランチの後街道を更に南下しグランサバナ入り口に至り,そして最終的にカモイラン(6)に到着した.

グランサバナ入り口の標識には『カナイマ国立公園(Parque nacional Canaima)』も併記されていたので,グランサバナとカナイマ国立公園の範囲は重なり,右マップで濃いめのグリーンで記されたエリアになるのであろう.

プエルトオルダスを出るleave Puerto Ordaz

朝のプエルトオルダス

朝のプエルトオルダス

1/29(木)朝,Best Western Mara Inで目覚める.室温はちょうど良く,ぐっすり眠れた.部屋を出て廊下の縁からプエルトオルダスの街を覗いてみるとこんな風に見えた.いい天気だ.

空港近くのせいか,あまり高い建物はなく,また密集している様子もない.


ホテルレストランで早めの朝食

ホテルレストランで早めの朝食

ホテルレストランでは6時半という早めの朝食を頂いた.この日は8時出発なので,それに合わせたわけだ.食事はバフェ形式で,内容は思い出せないが普通に美味しかった....筈だ.


スタッフの皆さんがランクルに荷を積む

スタッフの皆さんがランクルに荷を積む

チーフガイドDさん初め,スタッフWさん,Lさんがホテル前までランクルで迎えに来てくれた.皆さんどうぞよろしく願います.スタッフの皆さんは早速ランクルの屋根に私たちの荷などを積上げてくれた.上にシートを被せ,雨対策も抜かりなし.ここでは良く晴れているが,山に向かうことだし,急変も普通のことだそうだ.


プエルトオルダスの街を抜ける

プエルトオルダスの街を抜ける

8:00AM車はスタートした.プエルトオルダスの街は朝のラッシュ時間なので道路は若干混んでいる.元々ホテルは空港近くなので,街外れの筈で,少し行くとプエルトオルダスを抜けるようだった.


大きな川を渡る

大きな川を渡る

街を出て暫く行くと大きな川を渡った.上のGoogleマップを拡大して見ると,カロニ川(Rio Caroni)で,ほんのちょっと下流でオリノコ川(Rio Orinoco)に注ぐ(合流する)ようだ.

この橋の近く,写真右側には大きなダムが見えるが,水力発電に供されているそうだ.


シウダードグアヤナの辺り

シウダードグアヤナの辺り

どうもプエルトオルダスとシウダードグアヤナという街の関係がよく判らないのだが,カロニ川を越えたこの辺りは『シウダードグアヤナ』と記されている.多分その名の街なのだと思われる.

あまり高い建物は目立たず,比較的ゆったり建物が散らばっている.緑も豊かだ.

牧場で休憩rest at a Ranch

プエルトオルダスを抜け,原野は続く

プエルトオルダスを抜け,原野は続く

プエルトオルダス(シウダードグアヤナ)を抜けると,畑でもなく放牧場でもなく,荒れ地というか原野というか....そういった地帯に入る.草も生えているし,木も生えているので酷い土地には見えないが,利用されてはいない土地,といった趣だ.

こうした土地はかなり長く続いた.速度制限は高いようで,ランクルは120km/hくらいでぶっ飛ばす.


ひなびた集落の果物屋さん

ひなびた集落の果物屋さん

原野の途中でひなびた集落があり,こうした果物屋さんが店を並べている.つまり原野だけでなく,ちゃんと畑や果樹園が拓かれているのだ.

お店にはバナナやみかん,スイカ等々たくさん並んでいる.添乗Sさんがみかんを仕入れて振る舞ってくれた.日本のみかんと同系統(マンダリン)の味で美味しい.また私たちのシェフはこうしたお店の一つで大きく重いスイカを仕入れ,ロライマ山頂まで運び,私たちの食後デザートに何度か出してくれた.それはそれは美味しく,格別の味わいをもたらしてくれた.


肉屋さん

肉屋さん

集落の一画には肉屋さんも並んでいた.肉は丸ごと吊り下げられ,注文毎に切り分ける方式だ.近年日本では見ない販売方法だが,特にイスラム圏などではよく見られる方式だ.


牧場で休憩

牧場で休憩

裏が牧場,道路に面してレストラン(半ばオープン),バーを備えたお店で休憩した.裏の牧場には牛や羊が飼われている.所々にサボテンが伸びている.乾燥気味なのであろうか?

それと,雲が増えてきた.内陸に入り,地形が変わったためかな~?


スタッフの皆さんも一休み

スタッフの皆さんも一休み

スタッフの皆さんも一休み,と言うか運転の休憩も主目的だ.私たちのお手洗いもあるが.


BBQキッチン

BBQキッチン

お昼までまだ間があるが,レストラン一画のBBQキッチンではお肉を焼いて,来客に備えていた.美味しそうだ.

ランチレストランlunch at a restaurant

ガソリンは只同然

ガソリンは只同然

上記レストランで休憩後再び南に向け走った.そして暫く行くと給油のためガソリンスタンドに立ち寄った.先客の車はかなりの年代物のようだ.こうした車は時々見えるがキューバ(行ったことはないのだが)ほどではない.

ところで原油を産し,政府支援のあるベネゼエラでは,ガソリンは只同然,なのでガソリンがぶ飲み旧式大型アメ車でも構わないのだ.

具体的プライスは

と,殆ど只同然ということだ.産油国と言えども精製や輸送にそれなりのコストがかかるのだが,政府が政策的に負担し,供給しているということだ.

こうなると隣接するブラジルからガソリン求めて来る人は多く,またベネゼエラから横流しで稼ぐ人は数知れないそうだ.後にお会いする現地旅行社U社長(或いは上様と呼ばれる)の話では,ブラジル直ぐ近くのサンタエレナ辺りでは警察官を含めて誰しもがこのガソリン横流しビジネスをやっているという,もち論本来違法だが.U社長はこれを南米の腐敗(South American corruption)と評し,サンタエレナ辺りに留まらずもっと大規模に横流しされていると見ているようだった.


エルドラド(El Dorado)

エルドラド(El Dorado)

10号線には検問所(check point)が多い.検問所は撮影禁止だ.右の写真はそんな検問所の一つを過ぎた辺りだったがエルドラド(El Dorado=黄金郷)と記されている.何の建物か判らないが,実際この近くには金鉱山があり,採掘されているそうだ.検問所が多いのはこうした金鉱山が在ることや,ブラジルに続く街道だからということだ.それにしても多い.


バナナチップス売り

バナナチップス売り

街道にはバナナチップス売りの人が所々にいる.スライスしたバナナを油で揚げた食品で,ポテトチップスの材料をポテトからバナナに変えたものだ.ここで添乗Sさんが買い求め,試食させてくれた.ポテトより厚め,パリパリ感を減じたまあまあの味で,何より初めて経験できたのが嬉しい.別の日,確か他のレストランでも出されたことがあるように思う.ベネゼエラではかなり一般的な食べ物であるようだ.


ランチのレストラン

ランチのレストラン

アペタイザーのバナナチップスを頂戴し,少し行くとランチのレストランに到着した.何でも『シモンさん』という方のお宅だそうだ.朝休憩した牧場レストラン同様,周りが開放された質素な造りだ.現地旅行社贔屓のお店だそうだ.シモンさんの一番下の坊やと添乗Sさんは親しいようでハグする姿も見られた.広い庭には羊が数頭遊んでいた.ペットか,それとも家畜か....不明だ.


米と豆,バナナ,ビーフのランチ

米と豆,バナナ,ビーフのランチ

米と豆,バナナ,ビーフのランチを出してもらった.バナナは焼いてあり,上述のチップスと違って厚く,柔らかだ.やはりバナナは一般的な食材のようだ.ベネゼエラのビーフは概して硬いが,ここのはチンジャオロースのように細くしてあるので食べ易い.

またタバスコより遥かに辛いという暗褐色ペースト状香辛料もテーブルにあった.以降ベネゼエラの食卓ではよく見かけた.チョピっと試して....私には激辛過ぎて....以後一切口にせず.


ネジ蓋のビール瓶

ネジ蓋のビール瓶

小瓶であるが冷えたビールが頼めた.栓がしたまま出されたのだが,これが,な,何とネジ蓋で,難なく手で回して開けることができるのだ.驚き,感心した.写真のように瓶側に雄ネジ,蓋側に雌ネジが切られている.

つい数ヶ月前,ネパール山中でプルタブ式ビール瓶を出されて感心したものだが,今回もまた驚かされた.

ちなみにビールはここを含めてどこもUS$2だった.他国観光地一般より少し安いかな~小瓶だが.そして味はまあ特筆するほどでなく,普通か.私のベロが鈍感で,細かく判別できないのかも.まあその方が幸せだが.

グランサバナLa Gran Sabana

グランサバナ(La Gran Sabana)に入ってきた

グランサバナに入ってきた

ランチの後南下を続けると雨が降り出してきた.そしてグランサバナ(La Gran Sabana)とカナイマ国立公園(Parque nacional Canaima)が併記された標識のある場所に至った.ここからグランサバナ(=大草原=The Great Savanna)が始まるようであり,また標高1,440mと記されているので,高原の大草原ということになろうか.

サバナと聞くと草原を思い浮かべるが,グランサバナは定冠詞La(=The)が付いているので,どこにでもある草原ではなく,ここ,この場所の大草原を指すようだ.そして国立公園に指定されているわけだ.そしてその面積は四国の1.6倍と広いようだ.またサバナとは称しても,グランサバナには私たちの主目的地ロライマ山などの岩山のテーブルマウンテン(=テプイ:Tepui)やエンジェルフォールなど大滝も含んでおり,草原の範疇を遥かに越えるものであろう.

なおカナイマ国立公園はユネスコ世界遺産世界遺産マーク(自然遺産)に登録されている.

ついでに『ギアナ高地』の範囲を確認しておこう.ウィキペディア『ギアナ高地』を参照すると,

南アメリカ大陸の北部,オリノコ川,アマゾン川,およびアマゾン川の支流の1つネグロ川に囲まれた地域に存在するコロンビア,ベネズエラ,ガイアナ,スリナム,フランス領ギアナ,ブラジルの6か国と地域にまたがる高地帯である.....(一部略).....一般にはオリノコ川とエセキボ川に囲まれた地域に点在するテーブルマウンテン(テプイ)を指して使われる.

と記されているので,まあこの辺りに100余りあるというテプイとして構わなそうだ.


グランサバナ緩やかな起伏の道は続く

緩やかな起伏の道は続く

グランサバナに入って緩やかな起伏の道(10号線)が続いた.大きな樹木は見えず立派な草(に見える)の生えた草原で,雄大な眺めだ.

但し放牧された家畜を見ることがない.これが不思議で不思議で仕方ないのだが.....後日ガイドDさんに尋ねると,『土地が痩せており,従って生えている草も極めて家畜にとっての栄養分が少ない.一般の放牧地の面積当たりの放牧可能家畜数に比べ,ここでは1/5程度になり,放牧は不可能だ』と教えてくれた.

ただそれでも私にはなかなか納得がいかない.未だよく解らない.中東やウイグルの砂漠やゴビで,甚だしく疎らな草を食む羊(ウイグルの例)を思い浮かべると,ここグランサバナの草は大層立派に見えるのだが......

カモイラン到着get to Kamoiran

カモイランのロッジに到着した

カモイランのロッジに到着した

グランサバナをさらに南下し,やがてカモイランのロッジPapidos Kamoiran Campに到着した.質素だがかなりの数の客室を備えているようだ.

この庭もそうだが,この辺りの地面は随分と赤い.赤い土は例えば酸化鉄とか酸化アルミ(ボーキサイト )とかが多いとそのようになるらしいが....とにかく,かなり,いや非常に赤みを帯びている.


ロッジ入り口にアクセサリー売り

ロッジ入り口にアクセサリー売り

ロッジ入り口(玄関先)には素朴な手造りアクセサリーを販売する子が商品を並べていた.3人もいて,ここの泊まり客,ほぼ私たちだけ,に対して売り子さんが多過ぎるような....

あまり買って上げられないでちょっと気の毒だが....きっと他に職がないのであろう.


カモイランのロッジで荷物の仕分け

荷物の仕分け

ロッジ客室はこんなだった.写真だと結構ちゃんとして見える.テーブルがあるが椅子がないとかあるが,元より山小屋風ですよ~と言われてるし,ロッジ名もちゃんと......Campとなっている.私たちは自分の荷物を運び入れ,荷物の仕分けに掛かった.


仕分けは以下のように行う.
(1)プエルトオルダス行き(スーツケース).....これはプエルトオルダスで済み
(2)ヘリ搭載ダッフルバッグ(8kg以内)
(3)パライテプイ残し,後半使用(2kg以内)
(4)自分の背負うリュック

Sさんに計りを借りて行ったが,普通のトレッキングツアーと比較して仕分け数が1つ多いだけなのだが,こんがらがって大変だった.


ダイニングルームで夕食

ダイニングルームで夕食

このダイニングルームで夕食を頂いた.メニューは思い出せないが....

これまで一堂に会してゆっくり食事の機会が無かったが,ここでその機会が生じた.そして名前と居住地程度の簡単な自己紹介を行った.関東の人が多いが先述のように名古屋,奈良,福岡の方も居られた.


まあこうして一日は終わった.部屋のシャワーは冷たく,全身浴びるのは不可能なので部分的に入ろう.とりあえず荷物仕分けも済んだし....寝よう.


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