プエルトオルダスへfly to Puerto Ordaz

このプエルトオルダス編では,黄熱予防接種やESTAの準備,いよいよ2015/1/27(火)成田空港へ行き,ダラス/フォートワース経由でマイアミへ飛び,ここで一泊.そしてあくる日ベネゼエラの首都カラカスへと飛び,同国内線でいよいよ開始点プエルトオルダスへと達したときの写真を載せました.

準備preparations

黄熱予防接種の推奨地域

黄熱予防接種(黄熱ワクチン)

←この画像は厚生労働省検疫所殿のサイトから借用し,加筆しました.

ツアー会社から送ってくれた資料に,今回行くベネゼエラが厚生労働省検疫所の『黄熱に感染する危険のある国』対象国である旨記載があった.また黄熱のワクチン接種を行っている検疫所リストも添えてあった.

まあ,ワクチン接種をやっておくのが無難であろうと,八重洲口近くで交通の便が良く,また休日を除く毎日実施してくれると云う日本検疫衛生協会東京診療所にお願いしてみることにした.電話し,訪問国と入国日を話し,接種日を決め,名前と生年月日を告げると,『高齢者は副反応を起こしやすく,当診療所では起きたときの対応が難しい.他を紹介しますので.....』と2つの機関を紹介してくれた.

その中の1つは以前高所登山診断を受けた東京医科大学病院だったので,ここに接種してもらうことにした.手順は以下のとおりだ.

  1. 新宿の東京医科大03-5339-3137に電話し,入国予定日を告げ,初診日(通常の外来日)と接種日(金曜午後のみ)を予約する.
  2. 上サイトから総合問診用紙をダウンロードした上,記入し初診日に持参する.
  3. 初診日には診察券, パスポート(コピーも可), 保険証,上記問診票を持参する.また接種申請書をもらって記入し,手渡す(接種日だったかもしれない).(もし診察券がなかったら新患手続きが要るかもしれない)
  4. 接種日には,印紙11,180円分を事前購入して支払う.印紙は東京医科大の新宿駅寄り少し手前,アイランドタワー2Fの郵便局で買うのが便利だ.11,180円分の客が多いようで,手慣れている.
  5. 接種後検疫所員よりイエローカードを渡されるので,置き忘れ防止のためパスポートに綴じ込んで,完了.

黄熱は蚊によって媒介される疾患で,感染すると致命率は高いそうだ.また野口英世博士が黄熱病の研究中に罹患し亡くなられたことはよく知られている.


ESTA

ESTA(電子渡航認証システム)取得

2年有効のESTAがちょうど切れていた.再取得はこれまで同様で,費用US$14も変わりない.有効期間も普通2年間なのだが,自分のパスポートが後1年半頃で,ESTAの有効期間がパスポートの有効期限と同じ,つまり2年以下になるということを初めて知った.まあ,考えて見れば....いや,当然そうであろう.

ESTAは旅行者にはもち論ないのが望ましいが,自宅から簡単に申請し,あっと言う間に完了するのでまあ良かろう.他国のビザもこんな風に取得できれば素晴らしいが.....尤もビザ無しで入国できる国が更にいいのは言うまでもなく,今回のベネゼエラを含めて短期間の場合,多くの国ではビザ不要だ.

成田へgo to Narita

京成アクセス特急で成田空港へ

京成アクセス特急で成田空港へ

さて2015/1/27(火)出発の日になった.旅行会社より午後4時に成田空港第2T集合と案内されており,この時間帯では安く便利な京成アクセス特急で向かった.電車は空いていて結構だ.

吊り広告に弘明寺観音さまの『節分法会』の案内がある.京成と相互乗り入れの京浜急行弘明寺駅に隣接し,横浜最古の高野山真言宗名刹ということだ.その節分(2月3日)はすぐそこだが,寒さは当面和らぎそうにない.

空港に着くと先ずJAL-ABCのカウンタに行き,前日運んでもらったスーツケースを受け取る.次いで旅行会社さん指定の待ち合わせ場所に行き,添乗Sさんにお会いし,予め取ってくれた搭乗券や,参加者リスト,契約した旅行保険証....など受け取る.ツアー参加者は14人(f5,m9)で,名古屋空港,伊丹空港,福岡空港から乗り継で来られる方々も居るそうだ.皆さんどうぞよろしく願います.


AA-60便に乗る

AA-60便に乗る

そしてアメリカン航空AA-60便に荷物を預けに同社カウンタでチェックインし,出国審査を通り,写真の73番ゲートに行った.なおAAはワンワールド加盟なのでJALマイレージカードに加算してもらうことができた.

今回は目的地プエルトオルダス(ベネゼエラ)までは大変遠い.4つのフライトを乗り継ぐが,最初がこのダラス/フォートワース行きAA-60便で,所要時間は11時間40分と長い.帰りは更に長いであろうが.

概ね定刻の16:30搭乗が始まった.先ず車いすの人たち7,8人からであったが,何らかのグループでああろうか.

ダラス/フォートワースへfly to Dallas/Fort Worth

ダラスフォートワースへ

AA-60便は飛び立つ

AA-60便はB777-200機,エコノミークラスシート配列は2-5-2で,概ね満席のようだ.真ん中のシートとかだと悲劇的だが,幸い通路側を確保してもらえてありがたい.

モニターはシート毎に備えられているが,映画は非オンデマンドで,またタイトルも少ない.長時間フライトなのにこれはかなり落胆させられた.

成田線であるが,日本人CAは一人もいないようで,これはかなり珍しい....かな?


太平洋両側のGoogleマップ

さてこのフライトは成田(1)からダラス/フォートワース空港(2)である.このマップで太平洋を横切るように飛ぶのではなく,太平洋の北側縁に沿うように,アラスカ方面経由で飛ぶようだ.他社太平洋路線も大抵そうであるが,最短距離なのであろう.

ダラス/フォートワース空港(2)はちょうどダラスとフォートワースの2都市間にあって,2市共用であるようだ.既に30年前余りになろうか,仕事で2つの街を訪れたことがあったが,その間車で1時間程度の距離だったように思う.当時フォートワースにはテキサス一番(したがって全米一,世界一)というバカでかいバーがあって,バーの中には小さいながら円形劇場状ロデオ会場が設けられ,実演ショーを観せられ,たまげたものだ.果たして今もこのバーは在るであろうか?

AA-60便ダラス/フォートワース便の食事

AA-60便ダラス/フォートワース便の食事

これは夕食.まあ普通であろう.ビールやワインも出してくれるのでありがたく頂戴する.

またこの夕食以外に,2回の軽食を出してくれた.多い分には困らない,過ぎる場合残せばいいと思う.


ダラス/フォートワースに近づく

ダラス/フォートワースに近づく

AA-60便は高度を下げ,眼下にダラス/フォートワース周辺が展開されてきた.低層の広い工場(多分)や広い道路がアメリカ的だ.


ダラス/フォートワース空港に到着

ダラス/フォートワース空港に到着

午後3時過ぎダラス/フォートワース空港に到着した.乗り継ぎだが普通に入国審査を受け,次の便のゲート方面に進んだ.別に用がある訳ではないが,外の空気を吸いに外に出てみた.よく晴れた青空で,着陸前機長の案内では10℃くらいのようだ.東京より南にあるせいか,多少温かいようだ.

なお空港からダラスまでは列車があるそうだが,フォートワースにはなく,また路線バスもなく,タクシーだけだそうだ.26マイルだそうで,結構な距離だ.傍らinfoのおじさんが話してくれた.


ダラス/フォートワース空港で次の便を待つ

ダラス/フォートワース空港で次の便を待つ

次のマイアミ行き便には大分時間がある.待つしかない.近くにダンキンドーナツ (Dunkin' Donuts)があったのでコーヒーを買う.コーヒー一杯でもクレジットカードが当たり前のアメリカはありがたい.次のベネゼエラでこそカードが使えたら便利なのだが,添乗Sさんから,『使わない方が安全ですよ』とアドバイスされている.多分にスキミングなどの恐れがあるそうだ.


ダラス/フォートワース空港の大型不定形の自販機

大型不定形の自販機

待合室ベンチの脇に楽しげなデザインの自販機があった.ビンや缶の定形ではなく,小物電気器具など四角い不定形物を販売するようである.きっと値段もそれぞれかなり異なるであろうが,まあ現金ではなくプリペイドやクレジットカードとかで支払うのかな....?

マイアミへfly to Miami

アメリカン航空AA-280便マイアミ行き

アメリカン航空AA-280便マイアミ行き

AA-280便マイアミ行き機材はB767-300で,エコノミークラスのシート配列は2-3-2だ.客の入りは2/3~3/4くらいか.そして暗くなった午後7時頃,ダラス/フォートワース空港を飛び立った.この便は個別モニターを備えていない.まあアメリカン航空のエコノミークラスはかなりコスト削減に励んでいるようだ.


AA-280便マイアミ空港に到着

AA-280便マイアミ空港に到着

2時間半ほどのフライトで,午後10時半頃(米東部時間),上のGoogleマップで(3)マイアミに到着した.

マイアミと聞くと,何となく華々しい空港かと想像したが,さにあらず,寧ろいくらか古びた印象である.


マイアミ空港のカートは有料

マイアミ空港のカートは有料

マイアミ空港のターンテーブルで荷物を待つ.傍らを覗くとロック機構で繋がれたカートがあった.使用料5ドルと記されたコイン投入口が見える.有料カートというのには初めてお目にかかったが,しかも5ドルって高過ぎるような気がする.今回は使う必要がなかったが....


マイアミエアポートホテルにチェックイン

マイアミエアポートホテルにチェックイン

荷物を引っ張り上げ,少し歩いてエアポートホテル(Miami International Airport Hotel)にやって来た.エアラインのチェックインカウンタと同フロア,間近にレセプションがあり,客室やレストランには脇のエレベータで続いている.乗り継ぎ客には甚だ便利なロケーションだ.成田空港などにもあれば,かなり利便性が高まると思われる.


マイアミエアポートホテルの客室

マイアミエアポートホテルの客室

マイアミエアポートホテルの客室に入ったのは既に真夜中近く,11時半頃だった.少しお腹が空いたのと,水が欲しかったので24時間営業と聞いたホテル脇のサブウエイに行き,ローストビーフサンドイッチを食べた.パンがパサパサで日本(自宅近く)のサブウエイより不味かった.

一応腹がくちくなり戻り,バスタブに湯を張る.あまり熱くはならないが,ここで入らない限り暫く風呂はないので,何が何でも入ろう.そしてサッパリした.

何だかんだ荷物の整理(?)とかでそれなりに遅くなってしまったが,その内よく寝入ってしまった.

カラカスへfly to Caracas

マイアミ/カラカス周辺のGoogleマップ

さてこの日2015/1/28(水)は,先ずマイアミ(3)からベネゼエラ首都カラカス(4)に飛び,次にカラカス(4)からプエルトオルダス(5)へと飛ぶ.

このマップではちょっと判らないが,カラカス(4),プエルトオルダス(5)を含めてベネゼエラ全土は赤道より北,つまり北半球に位置している.南アメリカ大陸という名に釣られ,南半球に在るものと少し前まで思い違いしていた.


マイアミで1/28(水)朝が明けた

マイアミで1/28(水)朝が明けた

マイアミエアポートホテルで目を覚ますと,1/28(水)朝だった.よく晴れたいい天気だ.マイアミはいつもこのようにいいのかも知れない.

エレベータで乗り合わせた同行のTさんと7階のホテルレストランに行く.ベーコンエッグにポテト,英国風薄いトーストの朝食だった.窓から発着機がよく見える.何しろエアポートホテルだから,客室のテレビにもちゃんと発着時刻表が映るようになっている.


カラカス行きアメリカン航空AA-967便を待つ

カラカス行きアメリカン航空AA-967便を待つ

食事後,ホテルをチェックアウトし,アメリカン航空AA-967便のチェックインを済ませた.

出発ゲートに入り,暫し待つ.特段変わりないいつもの行動だ.そして9時半ころから搭乗が始まった.

AA-967便の機材はB737-800で,エコノミークラスのシート配列は3-3だ.概ね満席であったか.AAだけでマイアミ/カラカス間のフライトが一日数本あるようだが,こうした小型機で細かく,数多く飛ばすのは最近の傾向のようだ.超大型A380の売れ行きが予想外に芳しくないのもそんな航空業界の傾向を反映したものらしい.


アメリカン航空AA-967便はカラカスに向け離陸

AA-967便はカラカスに向け離陸

定刻の午前10時過ぎ,AA-967便はカラカスに向けマイアミ空港を離陸した.全般的に縦横綺麗に区画する広い道路が走っている.空港周辺にはショッピングモールであろうか,広い平屋建築が見える.


蒼いカリブ海

青いカリブ海

マイアミの街も,マイアミ国際空港もカリブ海の脇に位置している.そこで離陸すると程なくカリブ海上空となる.カリブ海はターコイズブルー,実に美しい青だ.マイアミと聞けば海が連想される理由の一つであろう.


AA-967便のチキンサラダ

AA-967便のチキンサラダ

離陸後しばらくしてチキンサラダのランチを出してくれた.レタスとチキンたっぷりで美味しかった.


3時間半ほどでカラカス上空に

3時間半ほどでカラカス上空に

AA-967便は3時間半ほどのフライトでベネゼエラの首都カラカス上空にやって来た.カラカスの街はカリブ海に面し,背後の山に挟まれた狭い土地に張り付いている様子がよく見える.

カラカスの人口は450万人だそうでかなり多い.街の範囲は海岸線だけでなく,内陸まで広がっているのであろう.そして人口当たりの殺人発生率が東京の100倍を超え,毎日数十人が殺されると聞くと恐ろしい感じだ.帰路ここで一泊するのだが,ホテルから離れて,決して街に出たりしないよう言われた.も,もち論出ませんよ.

ただもち論カラカスには日本大使館もあるし,仕事などで駐在の日本人が暮らし,日本人学校もあるし....皆さん,どうぞお気を付けて.

プエルトオルダスへfly and get to Puerto Ordaz

AA-967便はカラカスに到着

AA-967便はカラカスに到着

いつも大体遅れるというAA-967便は,今回幸い(?)4,50分程度の遅れで済み,13:00前カラカスに到着した.次のプエルトオルダス行くフライトは予めこの遅れを見込み,十分乗り継ぎ時間のある20:00発R7-747としてあるそうだ.これではちょっと待ち時間が長くなりそうだ.

とにかく無事到着したのでバゲージを取りにターンテーブルに行く.周りを見渡すと全てスペイン語だ.南米に来たんだな~と改めて実感する.


カラカス国内線ターミナルに移動する

カラカス国内線ターミナルに移動する

国際線ターミナルで荷物を取ると,表に出て国内線ターミナルに10分ほど歩いた.どうやら建物内はガンガンに冷やすようで,表はその反動で若干暑く感じられる.

上空で眺めた通り,空港南側は直ぐに山で,周囲には豊かに樹木が茂っている.ブーゲンビリアやヤシの木を眺めるに,南国だな~と感じさせられる.

この国内線乗り継ぎのときに現地旅行社の担当者Ms.Aさんが闇レートで両替してくれた.US$10=BsF550相当で,公定レートより相当良い.多分自国民も公定レートで替える人は居ないのではなかろうか.アルゼンチン辺りも同じようだったが,自由経済下ではやはり公定レートは無理ではなかろうか.

替えてもらったボリーバルフェルテ(BsF)それに添乗Sさんに夕食代ですよ,と渡されたBsFを握りしめ,国内線出発ロビー内のファストフード店に入った.ピザにコークの夕食にしたが,高がその程度なので2,300BsFだったか....まあ他国と同じ位の価格だったかな~


アセーカ航空(Aserca Airlines)R7-747便でプエルトオルダスへ

アセーカ航空(Aserca Airlines)R7-747便でプエルトオルダスへ

プエルトオルダスへ向かうアセーカ航空(Aserca Airlines)R7-747便機材はMD S80機で,定刻にボーディングが始まり,そして飛んだ.

R7-747便の機材はMD S80機で,エコノミークラスのシート配列が2-3という小型機だ.今は懐かしいマクドネルダグラス社製2発エンジン機だ.リアエンジンだがさして静かだとは感じない.一昔,いや大昔マクドネルダグラスと言えばDC-10など旅客機の代表的メーカーだったな~


1時間ほどのフライトでプエルトオルダスに到着

1時間ほどのフライトでプエルトオルダスに到着

R7-747便は1時間ほどのフライトでプエルトオルダス空港に到着した.この空港はコンパクトで,バゲージコンベアのある到着ロビーの脇はガラス窓越しに写真のようなレストランがあり,私たちはバッグが出てくるのを待つ.

傍で中国語を話す3人の若者が居た.アジア系の人を初めて見かけたので,大陸からですか,台湾からですか?と訊いてみた.するとカナダからですと応えてくれた.子供のころカナダに移ったそうで,書くのはちょっと困難ながら,北京語を話すのと読むのは自在だそうだ.今回はエンジェルフォールを楽しむ予定だそうだ.ベネゼエラにいた間,後にも先にもアジア系旅行者に出会ったのはこのとき限りだった気がする.ただ旅行会社各社のパンフレットにはギアナ高地ツアーがいろいろ載っているし,ウェブ上には旅行のブログなどはたくさん載っているので,ここを訪れる日本人は多いようだ.


プエルトオルダスのホテルに到着

プエルトオルダスのホテルに到着

バゲージを受け取ると,車で空港からすぐそこのベストウェスタンマライン(Best Western Mara In)に向かった.そこに見えているので歩いても大したことがないような距離だ.

ベストウェスタンマラインは中庭のある3階建てで,落ち着いた内装だ.


プエルトオルダスのベストウェスタンマラインの部屋に入り,この日は完了

ベストウェスタンマラインの部屋に入り,この日は完了

ベストウェスタンマラインの部屋に落ち着き,この日は完了だ.バスタブはないがシャワーは備えてあった.明日からは山に近づくのでシャワーもままならなくなるであろう.

さて明日から車で移動になる.楽しみだ.


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