トレック2日目:ゴウムクへtrek day 2: go to Gaomukh

このトレック2日目:ゴウムクへ編ではチルバサを出て,ボジバサを経由して,ゴウムクに到着するまでの写真と記事を掲載した.

チルバサを出るleave Chirbasa:標高3,600m

ハヌマンパルバットに朝日

ハヌマンパルバットに朝日

チルバサのキャンプサイトで目覚めると昨夜の雨は去り,南のハヌマンパルバットが朝日で輝いていた.凡庸な形ではあるが浅いながらもヒマラヤ襞の刻みが高山の趣を醸している.

バギラティ山群は3峰ともクリア(下の並び写真の最初)なのだが,この時間はまだ光線の方向がイマイチだ.


擬似K2とカイラス

擬似K2とカイラス

朝食後,弁当をリュックに詰め,8時にチルバサを発ち,坂を登って再びバギラティ川右岸のトレイルに戻った.暫く行くとバギラティ川対岸にK2のような雰囲気の山(写真左)が現れ,また更に進むとカイラスのような山(写真右)が頭を覗かせた.いずれも無名峰であるが,勿体ないような.....日本ではよく,XX富士などと名付けられるものだが.....


下は,チルバサとそこを出て暫くの間の眺め.サドゥーを含め色々な装束の巡礼者に出会う.

チルバサ先の眺め
チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め
チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め チルバサ先の眺め

ボジバサBhojbasa:標高3,792m

土砂崩れエリア

土砂崩れエリア

やがて土砂崩れエリアに入る旨記された御触れ書き(ヒンディー語だが山岳ガイドSさんが説明)が掲げられた場所に至る.山肌は脆く,山側谷側ともに崩壊の跡が生々しい.ここはSさんの笛の音にリードされ,皆一斉に急ぎ足で越えた.


ターバンの行者

ターバンの行者

インドでターバンをしている人は普通シーク教徒であるが,ガンガー源流はシーク教徒にとっても聖地なのであろうか?シーク教は輪廻転生などヒンドゥー教と一部同じ思想であるが,イスラムの影響でカーストを否定しているなどかなり異なるそうでもある.

或いは,袈裟はヒンドゥーのサドゥーと同じに見えるし,サドゥーは髪は切らず長いので,それを束ねているのであろうか?う~ん?


ボジバサ(Bhojbasa:3,792m)に到着

ボジバサ(Bhojbasa:3,792m)に到着

バギラティ山群を背にしたボジバサを見下ろし丘に到着した.ボジバサの標高は3,792mで,富士山と同じくらいだ.光線方向が良くなりバギラティ(Bhagirathi)山群,左から第2峰,第3峰,第1峰の順でくっきり見える.ボジバサの建物はバラック風であるが,宿泊施設,アシュラム,水やちょっとした食品のお店などが揃っているそうだ(ここには下りなかった).

大半の巡礼者はここで宿泊し,またこの先はトレイルがガレ場になるため馬が入れない.そのため馬もボジバサを見下ろすこの丘までとなり,馬方は一休みし,戻りの乗客を探している.


下は,ボジバサまでの写真.天気が良く,山々がくっきり見えた.

ボジバサまでの写真
ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真
ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真 ボジバサまでの写真

ゴウムクGaomukh:標高3,890m

シブリン(Shivling:6,543m)姿を現す

シブリン(Shivling:6,543m)姿を現す

ボジバサで一服後ゴウムクに向けて再び歩き始めた.ほどなくバギラティ川対岸にシブリン峰(Shivling:6,543m)が姿を見せた.シブリン頂部は顔に見えますよ~と言われて眺めれば,確かに両目と鼻がくっきりした顔である.しかもモンゴリアン系ではなく,この地に相応しく彫り深いインドアーリア系の人相だ.


ゴウムク(Gaomukh:牛の口:3,890m)

ゴウムク(Gaomukh:牛の口:3,890m)

さらに進むとバギラティ山群の麓にガンゴトリ氷河およびそのエンドモレーンに在るゴウムク(ヒンディー語で『牛の口』の意だそうだ)が見えてきた.

ただしガンゴトリ氷河は堆石(モレーン)で山肌と同じように茶色,さらにエンドモレーンに連なるバギラティ川の流れも土色なので目を凝らさないと判りにくい.肉眼では,氷河堆石の所々に見える切れ目,エンドモレーン(端堆石)下部の青みがかった氷河独特の色合いから辛うじて判る程度だ.

この辺りでは山のヤギ(mountain goat)とかアイベックスとか呼ばれる野生動物をよく見かける.顔はあまり似ているようには思えないが,たしかに糞を見ると黒いツブツブでヤギのそれと見分けが付かない.


ガンガー最初の一滴

ガンガー最初の一滴

お昼ごろゴウムク(Gaomukh:3,890m)のキャンプサイトに到着した.サイトには既にテント幾張りかが張られていた.眺めのいい丘でランチボックスを広げた後,ガンガー最初の一滴が流れ出すゴウムクの間近まで歩いた.この辺りの道から急に岩ゴロゴロの世界になる.

氷河の底面と土の間から,ガンガー最初の一滴は流れ出ていた.惜しむらくは清流ではなく完全に土色の水であるが,ヒンドゥー教徒にとって聖水であることに変わりなく,ポリタンクに汲む姿が見られる.


下は,ゴウムクまでの写真.ゴウムクを正面に,シヴァ神の3又矛をあしらったした赤い旗がなびくミニ野外寺院で祈る巡礼者の姿も見える.

ゴウムクまでの写真
ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真
ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真 ゴウムクまでの写真

さてこうして天気にも恵まれトレッキング2日目の夜をゴウムクで迎えることができた.夜テント内温度は10数℃あって,これならガンゴトリの夜と同じくらいで快適だ.明日はシブリンベースキャンプのあるタボバンに登る,どんな日になるやら.



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