このトレック5日目:ウッタルカシへ下る編では,朝チルバサを出発し,ガンゴトリまで下り,昼食後バスでウッタルカシへ戻ったときの写真と記事を載せた.また眺めた花もいくらか載せた.
往きと同じようにチルバサのキャンプサイトで泊まっていたのは我々だけだった.ここは間近に松や樺類の大きな木が生えていて目にやさしい.多分この辺りが大きな木の限界なのであろう.
いつものように朝8時,そんなチルバサを出発し,林を通り,下へと向かった.この日は写真を撮ったり,道草を食いながら特別ゆっくりしたペースとなった.
植物に詳しい同行者に依れば,松林の地面は良く手入れされている様子で,松茸はこういったきれいな林で生えるのだそうだ.松茸のほのかな香りも一度カレー味に染まれば直ちに吹き飛ぶであろうから,インドの人たちは多分興味を示すことはなかろうが......(←喧嘩を売っている訳ではないので,何もそんなこと言わなくても)
下は,チルバサを出発し暫くの間.殆どはインド人巡礼者でたまに白人トレッカーあり.韓国,台湾,中国,日本など東アジア系人種は昨日の日印4人パーティ以外見かけない.
林の中の国立公園ゲートで,なぜ出るのに手間がこれほど掛かるのか判らないが暫く時間を費やし,ガンゴトリの街に下りた.これで無事トレッキングが終了した.皆様お世話になりました.とても良かったです!
ガンゴトリは相変わらず大勢の巡礼者で賑わっていた.インド料理レストラン(これがデフォルトで,殆どがそうなのだが)に入り,『透明な水だとちょっと物足りないね!』との冗談とともに,先ずミネラル水を飲む.いや~透明な水は久しぶり,美味しい.トレッキング開始後は,いくら沸騰させた聖水と言いながらもかなり茶色で,気の弱い人なら飲むのが躊躇われるような代物だったのだ.
続いてメニューを見せてもらう.さっぱり判らないのでインドに詳しい人に訊いてみるが,何れにしても皆辛いことに変わりなさそうだった.結局名前は忘れたがある種のカレーセットとしてみた.いや~,完全な現地仕様なので,べろがピリピリ,1/3食べることも叶わなかった.インドの子は2桁の九九もこなす頭脳と聞いているが,激辛食品にも強いようで,パクパク平気で食べている.感心感心,これでインドの未来は明るいね.
食事の後,荷物を預けてあるホテルに受け取りにいった.ネパールポーターの皆さんはこれで仕事が完了した.皆でお礼を言い,お暇し,我々はバスに乗り込んだ.
下は,ガンゴトリへ下りトレッキング完了までの光景
ガンゴトリでバスに乗り込み,一路ウッタルカシへと向かった.ガンゴトリに来たときと同じバス,ドライバであった(我々が居ない間は一旦別の仕事をこなしていたようだが).バスは断崖の道を順調に進み,夕刻ウッタルカシの現地旅行社直営テント式ロッジに到着した.
バケツに湯をもらい身体を洗いさっぱりした.そしてテント式ダイニングに集い,旅行社特段の計らい,冷えたビールで乾杯.あ~っ美味しい!聖地であるが,旅行社直営で,周りから孤立しているし,異教徒だし....大目にみてくれている.ガイドSさん,Gさんにもほんのちょっぴり禁を犯してもらい,共謀者に仕立てる.さらに同行のSさん持参,銘酒薩摩白波など頂戴し,心行くまで美味しく味わうことができました.俗人にはやはり聖水よりアルコールが似合う.例えて言えば,サドゥーのガンジャ(=神の草の意で,マリファナ)と同様,心を清め世事を忘れさせてくれる(←よくある酒飲みに都合のいい言い分)
下は,ウッタルカシへ下るときのバスからの眺め.この辺り,バギラティの谷は深い.
この日も花や木の実を眺めながら下った.
さて明日はリシケシまで戻ることになる.