ウッタルカシへgo to Uttarkashi

このウッタルカシへ編では旅行3日目の行程,リシケシを出発し,チャンバを経て,ウッタルカシに至り,ネルー登山学校を訪れたときの写真と記事を掲載した.

リシケシを出発leave Rishikesh:標高340m

リシケシを出発

リシケシからは登り

平坦なリシケシを出ると直ぐに登り道に入る.程なくチェックポストもあった.中国(チベット)国境に近いせいであろうか,意外と頻繁にチェックポストが設けられている.街道は基本的にガンガー沿いを走るのだが,リシケシから先はバギラティ川と名称を変える.これはリシケシ先で4つの支流が流れ込んで,一本のガンガーを形成している,と云うのがその理由であるようだ.その中の1つの支流が我々の目指すバギラティ川の源であり,また他の3支流源流もバギラティ川源流と同様,やはり聖地として扱われているそうである.ヒンドゥー教徒ではないが昨年既に4つの聖地全部を訪れたことがあるという同行者が話してくれた.

なお非力なエンジンを積んだバスはこの坂道でエアコンは動かせなくなってしまったが,幸い高度が上がるに連れ気温が下がってくれるので助かる.


ジャカランダ

ジャカランダ

この辺りは標高1,00m余りか,でもジャカランダが咲くには決して寒くはないようであって,きれいに咲いている.他の定番熱帯性花としてブーゲンビリアやハイビスカスも咲いているし,バナナやパパイヤ,時期はまだ少し早いがマンゴーも実っていた.

なお暑いことには暑いが,空気が乾いているのでさほど不快感を抱かなくて済むのはありがたい.ただ大まかに言って風景が全体に埃っぽく,茶色で,瑞々しさに欠くと言うか.....まあ,そんな風に感じる.贅沢かな?


下は,リシケシを出て暫くの写真.いつもバギラティ川が道に平行して走っている.

リシケシを出て暫くの辺り
リシケシを出て暫くの辺り リシケシを出て暫くの辺り リシケシを出て暫くの辺り リシケシを出て暫くの辺り リシケシを出て暫くの辺り リシケシを出て暫くの辺り リシケシを出て暫くの辺り

チャンバChamba

チャンバの町

チャンバの町

一時間半ほど走ったであろうか,チャンバの町に着いた.大きな田舎町と云った趣で,取り立ててどうのこうの言うことはない町(ほんとは何も知らないだけ)だが,この町の外れでお茶を頂いたよしみがある.

他の街道筋の町と同じように小さな店が軒を連ね,露店が並び,車に馬車にトラクタが往来し,牛が徘徊している.そう言えば,ごみ場で数頭の豚が餌を穿り返していたが,これは珍しいかも.


井戸ポンプ

井戸ポンプ

街道に沿ってあちこちにポンプが設置してある.トラックドライバ向けとかではなく近所の住民向け井戸ポンプのようだ.多分上水道設備が不十分なためではなかろうか.

核武装するだけの技術レベルと資金の幾ばくかを生活インフラに廻せば良さそうなものだが.....それとこれとは別なのであろう.

ウッタルカシUttarkashi:標高1,158m

巡礼者の洗濯場

巡礼者の洗濯場

ウッタルカシの少し手前で大勢が川原で洗濯する光景に出合った.聞けば何でも巡礼者が巡礼の途中で洗濯しているのだそうだ.これはバギラティ川ではないが,そこに注ぐのでやはり聖なる川の一つなのであろうか?


ウッタルカシの宿に到着

ウッタルカシの宿に到着

午後3時過ぎ,ウッタルカシのホテル,と言ってもテント式の部屋であるが,に到着した.テント式ではあるが,一応水洗トイレと水道を備えている.バギラティ川の畔にあってなかなか広々としているのがいい.

途中適当な食事場所がなかったそうで,遅くなってここに到着してからランチとなった.またこの宿は現地旅行社直営と云うことで,我々異教徒には玉子焼きという動物性食品で特別計らってくれた.

ウッタルカシでは山岳ガイドSさんが合流してくれた.K2エクスペディションガイドなど,我々トレッカーには余る経験と立派な身体をしている.Gさんより『純』インド式英語なのが若干難と言えば,難かも.


下は,ウッタルカシ辺りの写真あれこれ.バギラティ川はやはりあくまで泥流だ.

ウッタルカシ辺り
ウッタルカシ辺り ウッタルカシ辺り ウッタルカシ辺り ウッタルカシ辺り ウッタルカシ辺り ウッタルカシ辺り ウッタルカシ辺り

ネルー登山学校Nehru Mountaineering School

ネルー登山学校クライミング壁

中庭のクライミング壁

スルーガイドGさん,山岳ガイドSさん共にここでトレーニングを受けたという由緒ある登山学校,その名もネルー登山学校に案内してくれた.

庭にはクライミング練習用にこのような壁があった.オーバーハングを含めていろいろな難度の壁が設けてある.トレーニング過程は下,中,上級の3つがあり,学校内の研修を終えると実際の山でトレーニングするそうである.お二人とも上級過程をパスしているそうだ.

世界初女性エベレストサミッター田部井淳子さんはもちろんインドでもよく知られているが,同国女性エベレスト初登頂(1994年5月)のバチェンデリパル(Bachendri Pal)さんはさらに有名だそうだ.それはそうであろう.で,その彼女もここの登山学校出身だと,Gさんの説明があった.

ところで一方,インドは10億人も抱える大国なのに,オリンピックなどで表彰台に上がるシーンは殆ど見られないアンチスポーツ国,という話も出た.確かにその通りで,不思議だ~?クリケットとか登山が競技種目に入れば少しは....という声も.


ネルー登山学校クライミングマシン

クライミングマシン

ランニングマシンを縦型にし,ベルトに岩を貼り付けたようなものがこのクライミングマシン.ベルト速度可変,傾斜角度は+/-どちら側へも可変である.二人のガイド共にワザを披露してくれたが,見事なものだった.ベルトは下方向に移動するので,疲れてまごまごしても床に落ちるだけなので,少ない危険度で筋肉と技量を鍛えることができそうだ.

なお登山学校にはささやかな博物館も併設され,さらになぜかみやげ物ショップまであった(^^;


下は,ネルー登山学校と,帰りに寄った牛のうろつく市場の写真

ネルー登山学校と近隣
ネルー登山学校と近隣 ネルー登山学校と近隣 ネルー登山学校と近隣 ネルー登山学校と近隣 ネルー登山学校と近隣 ネルー登山学校と近隣

市場からロッジに戻り,大きなテントのダイニングルームで夕食を食べた.その後,バケツ半分程度のお湯が配られ,一応シャワー(?)を浴びた.身体を拭くと寒くもなく,暑くもなくちょうどいい気温に感じられた.カシオで見ると標高1,225mを指し,9時過ぎということもあって前夜のリシケシより相当気温が下がったのであろう.



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