ガンゴトリへgo to Gangotri

このガンゴトリへ編では旅行4日目の行程,ウッタルカシを出発し,ダーラリを経て,ガンゴトリに到着し,ガンゴトリの町を見て廻ったときの写真と記事を掲載した.

ウッタルカシを出るleave Uttarkashi:標高1,158m

バギラティ川の水力発電所

バギラティ川に沿いさらに北上

ウッタルカシを出発しさらに北上を続けた.間もなくバギラティ川を堰き止めた水力発電所があった.写真左側ダムが取水口,右端に放水路が設けられ,すごい勢いで放水されていた.見たところ落差は少ないので多分カプラン水車,フランシス水車などの反動型水車であろう.出力90MW(9万kW)だそうで,まあ水力では中規模であろうか.出力は小さくともCO2削減効果の大きな水力発電は今後も少しづつ増えていくのではなかろうか.


下は,ウッタルカシを出て暫くの写真.右端は日本女性が建立したという寺院の庭に立つこわ~い像.

ウッタルカシ近くの眺め
ウッタルカシ近くの眺め ウッタルカシ近くの眺め ウッタルカシ近くの眺め ウッタルカシ近くの眺め ウッタルカシ近くの眺め ウッタルカシ近くの眺め

ダーラリDharali

断崖の道を行く

断崖の道を行く

ウッタルカシから先はバギラティ川を見下ろす断崖の道が多くなる.この辺りのドライバはカーブで先方が見通せない場所でも追い越しをかけてくる.腕がいいのは確かだが道幅は狭いし,すぐ脇は谷,怖い場面にもよく出合う.現に腹を見せて転がった車も見かけた.


羊とヤギの群れ

羊とヤギの群れ

この辺一帯はヒンドゥー教徒にとって聖地であり,肉類はだめだが牛乳やヤギ乳,ヨーグルトなどは差し支えないそうだ.また,イスラム教徒,キリスト教徒,チベット仏教徒もそれなりに住んでいる(村や町単位で集中しているようだ).そんな訳でどの宗教から見ても無難な羊とヤギはよく飼われているようで,所々で見かける.


ダーラリ(Dharali)でランチ

ダーラリ(Dharali)でランチ

昼時ダーラリ(正しい発音は違うかも知れない)という町までやって来た.ウッタルカシから持参した弁当にゆで卵が入っていて,これを重要な聖地ガンゴトリに持ち込むのはまずい,と云うことでここで食べることになった.まあここも普通のインドの一田舎町で,有名な観光地,例えばアグラのようにバスを降りるや否や色々な商売人が怒涛の如く寄ってくるというようなことは皆無で,安心である.


下は,ダーラリ前後の風景.ダーラリを越えた辺りから時々ヒマラヤの雪山が見えてくる(右側の写真)

ダーラリ辺り
ダーラリ辺りの眺め ダーラリ辺りの眺め ダーラリ辺りの眺め ダーラリ辺りの眺め ダーラリ辺りの眺め ダーラリ辺りの眺め ダーラリ辺りの眺め

ガンゴトリに到着arrived at Gangotri:標高3,048m

歩く巡礼者

歩く巡礼者

ガンゴトリに近づくと歩いている巡礼者や車が多くなる.サドゥー(ババ)やそれに近い人はこのような装束で,遠距離歩く人も多いようだ.一般の巡礼者は街着のままで,バスや車で訪れるようだ.

この辺りはチベットまで僅か30kmくらいだそうで,橋の撮影禁止,軍隊の駐留など見られ,中印どちらにとっても軍事的警戒を解けない地帯を感じさせる.また,斜面を抉り作られた街道の山側/谷川どちらも脆弱そうで,今にも土砂崩れを起こしそうな箇所も多い.


スダルサンまたはスダルシャン(Sudarshan)

スダルサンまたはスダルシャン(Sudarshan)

やがてバギラティ川の上流に白い峰がきれいに見えてきた.スダルサン(Sudarshan:6,507m)と呼ばれる山だそうだ.なかなか美しい山容で,色々な日本人登山家も登っているようである.日本ではスダルシャンバルバットと呼ばれている場合が多いようだ.shan=中国語の山であろうし,またParbat(バルバット/パルバット)はヒンディー語の『峰』(=peak)の意味と,山岳ガイドSさんに聞いた.


聖地ガンゴトリに到着

聖地ガンゴトリに着いた

巡礼者用バス,車の路上駐車で,身動きもままならないような区間をようやく越えてガンゴトリに到着した.標高3,048mに上がり,Tシャツ一枚ではちょっと寒い.老若男女,都会風の人,サドゥー風の人....いろいろ見える.チベットの仏教徒巡礼者はそれなりに着飾っている人も多いし,行ったことはないがメッカ巡礼者は皆白い装束であるように写真で見たことがある.だが,ここガンゴトリでは他のインドの街の光景とさして異ならないように目に映る.ヒンドゥー教は日常に根ざした宗教なのであろうか?などと思った.


下は,ガンゴトリに到着までの眺め

聖地ガンゴトリ手前までの眺め
聖地ガンゴトリ手前までの眺め 聖地ガンゴトリ手前までの眺め 聖地ガンゴトリ手前までの眺め 聖地ガンゴトリ手前までの眺め 聖地ガンゴトリ手前までの眺め 聖地ガンゴトリ手前までの眺め 聖地ガンゴトリ手前までの眺め

ガンゴトリの町city of Gangotri:標高3,048m

ガンゴトリの門前町

ガンゴトリの門前町

バスの着く広場からこれから向かうガンゴトリ寺院の間は,よくあるように門前町が形成されている.道の両側にはポリタンク,杖などの巡礼グッズ,雑貨,衣類などのお店,レストランなどが並んでいる.定番の物乞いの数は他一般の街と比べてやはり著しく多いようだ.


ガンゴトリ寺院(Gangotri Temple)

ガンゴトリ寺院(Gangotri Temple)

ヒンドゥー教徒でもないに拘わらずガンゴトリ寺院にやってきた.さらに靴を脱ぎ裸足になって寺院の中に入る列に加わってみる.やがて順番が廻ってきて,お堂に入り,周りの人たちの様子を倣いながら幾らかお布施をし,あつかましくも翌日からのトレッキングの安全を祈願した.続いて司祭に,額に赤いテイカ(tika)を付けてもらい,回廊を時計回りに巡り表に戻った.少し後ろめたいというか,ばち当たりかな~?などと思わないでもなかった.


ガンゴトリのガート(ghat)

ガンゴトリのガート(ghat)

ガンゴトリ寺院脇のバギラティ川に降りるとガート(ghat)があった.聖なる川の岸では沐浴する者,洗濯する者,またポリタンクに聖水を汲む者で賑わっていた.


アシュラム(道場/aashram)

アシュラム(道場/aashram)

ヨガ道場などヒンドゥー教の道場をアシュラム(aashram)と称するのだそうだ.この方は有名なサドゥーだそうで,私たちがこの小さな庵,アシュラムを訪ねた時,白人系のカップルとお話し中であった.気さくなお人柄で,写真も自由にどうぞと言われ,また自著の写真集を取り出し,山岳ガイドSさんを通じて説明して下さった.


スーリアクンド(Surya Kund)

スーリアクンド(Surya Kund)

アシュラムからロッジに向かう道の途中に滝があった.スーリアクンド(Surya Kund)というそうだ.水で削られた大岩が,あたかも石器のようにエッジが立っているのが印象的だ.もちろん巨大石器であるが.


ガンゴトリ寺院のプジャ

ガンゴトリ寺院のプジャ

小雨がぱらつく夕方,7時45分から始まるというガンゴトリ寺院のプジャに出掛けた.鐘の音と共に開始されたが,一人の司祭が数回火を振りかざすとあれよあれよと言う間に完了してしまった.内容は全く理解してないが,リシケシのプジャと比べて随分短時間で完了することだけは確かだ.

リシケシのプジャでもそうであったが,お祈りの最中でも特に姿勢を正したり,神妙になったりする様子は欠片も見られない.それどころか,観光客並みにケータイやカメラを頭上に翳し,構えている人も結構居る.薄暗い中で後ろから眺めているとデジカメのモニタ画面が良く見えるのだ.

司祭も信徒も日常と変わりない挙動で,ヒンドゥー教ってリラックスした宗教だな~と云う感を強めた(本当のことは何も分かってないが).


下は,ガンゴトリの町の様子いろいろ.先が3つに分かれた鉾を持つシヴァ神像前で,母子がポーズをとってくれた.

ガンゴトリの町の様子
ガンゴトリの町の様子 ガンゴトリの町の様子 ガンゴトリの町の様子 ガンゴトリの町の様子 ガンゴトリの町の様子
ガンゴトリの町の様子 ガンゴトリの町の様子 ガンゴトリの町の様子 ガンゴトリの町の様子 ガンゴトリの町の様子

ロッジに戻ると部屋はちょっと肌寒いくらいだった.ベッドに布団があったが,湿って重かったので寝袋を取り出して寝ることにした.さて明日からはいよいよ歩き始める,楽しみだ.



Cannergy'sホームへ