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松賛林寺はシャングリラの丘に建つチベット仏教の名刹，梅里雪山を眺めた後，再びシャングリラを通る際に立ち寄った．
本堂やたくさんの僧院が斜面に貼り付く様は小ポタラ宮とも呼ばれるそうである．雲南で最大のチベット仏教寺院だそうだ．1679年，ゲルク派の偉大なダライラマ５世により創建されたそうである．ただ，ここもまた文化大革命の嵐で，大半が破壊に遭い，現在の建物の多くはその後再建されたものであるそうだ．大伽藍の内部（撮影禁止）を見せてもらったが，かつてのラマ僧の写真や仏像がたくさん並んでいた．後述のお祭りの舞踊練習のために，衣装の着替えにバタバタしている一画もあったのは通念上の寺の様子と違っていてそれなりに印象深かった．
本堂周囲にひしめく夥しい数の僧坊を見ると，ここのお坊さんの数は？と先ずは思ってしまう．実際700人もの僧侶が修行しているそうである．17世紀以来，最盛期には7,000名もの僧がいた時代もあるそうだから，それに比すれば遥かに少ない．ただ，文革のころは実質的に宗教活動は厳しく取り締まられたであろうし，現在の政治体制を思えばすごい数ではなかろうか．写真のように若い僧も大勢いて，まだ遊びたい盛りの少年僧同士がふざけ合っている様子も見られる．まあそれが普通であろう．
松賛林寺本堂の前庭では翌日（2007/1/15）から始まるという，跳神節と呼ばれる祭りの練習，特にお坊さんが舞う仮面舞踊の練習に望むことができた．練習とはいっても沢山の信者が集っているし，周りには焼き鳥屋さんの屋台が出ていたりしていて，言われなければこの日が祭り，の印象だ．雲南最大寺院なので，この祭りに合わせて遠くから巡礼に来ている者も多いに違いない．仮面は悪霊や動物を模したもののように見えるが，これを追い払う舞なのであろうか．．．．．？
下は，松賛林寺の写真
