エルアルトの街city of El Alto

このエルアルトの街編では,ボリビアに到着したとき,コンドリリハイクの行き帰り,ティワナク遺跡の行き帰りで通過したときのエルアルトの街風景写真を載せました.


エルアルトの街付近のGoogleマップ

エルアルトの街はマーカー8に位置しており,ラパスの西になる.


エルアルトの繁華街

エルアルトの繁華街

スペイン語でエルアルト(El Alto)とは高地の意だというが,その通り標高4,100m~4,150mととても高い.富士山山頂より高いので当然空気が薄く,寒いので生活には大変なところだ.

エルアルトはラパスであぶれた人たちで作られてきた街で,アイマラ族やケチュア族など比較的低所得の人が多いそうだ.20年ほど前に行政的にラパスから独立したそうだ.写真はそんな街の中心で商業施設が集まっているようだ.


ごみ収集の問題など

ごみ収集の問題など

歩道橋の下に堆積したゴミが山となっている.ガイドCさんによると,自治体行政の腐敗を正す公約で当選した市長に対し,被調査中の契約ゴミ収集業者が『それならゴミ集めはやらない』とごね,それが跡を引いているからのようだ.

エルアルトは自治意識が極めて高く,国の法律を無視して犯罪者の検挙や処罰を自治組織で行っていることもあるそうだ.凶悪犯を電柱に括りつけ,ガソリンを掛けて火を放ち死刑にするなどのリンチも起こっているそうだ.恐ろしい.犯罪も多く,Cさんも日が落ちたらこの街には長居したくはない,ということだ.


エルアルトの市場(メルカド)

エルアルトの街を通っていると道端に市場が展開されている.今の季節は雨がないので市場を開くにはいい時節だ.商品は野菜や果物,衣類,日用品....と,世界各地と共通であろう.ただ商う人も客も恰幅のいい民族服の婦人が主役であるところがボリビアの市場の特徴だ.

エルアルトの市場1エルアルトの市場2エルアルトの市場3

南米原産の野菜はいろいろ,例えばジャガイモ,サツマイモ(鹿児島ではないらしい),唐辛子(アジアではないそうな),ピーマン,ズッキーニ,トウモロコシ(北米ではないようだ),かぼちゃ(カンボジアと違う),トマト,インゲン,ピーナッツ(南京ではないのか)....等々いろいろあるらしい.ボリビアのメルカドで小粒のジャガイモを見るとやはり『本場ものか』と思ってしまう.多分出回った先のジャガイモが改良され,食品としては進んでいるのであろうが....


キリスト教会や教会の案内

ときどきキリスト教会や教会の案内が見える.新しい街なので教会のデザインもシンプルで質素な造りだ.

エルアルトの教会1エルアルトの教会2エルアルトの教会の案内

右の案内板を見ると,半分隠れた看板ながら,なかなか教会に来ない信徒もいるのかな~と想像してしまう.勘ぐりかな~....


派手派手なレンタルイベントホール

一般にレンガ造りのシンプルデザインの建物が多いのだが,時々バカに目立つ派手なデザインの建物がある.ガイドCさんによると,こうした建物はパーティー用にレンタルするホールなどで,パーティー用なら派手な方がいいということらしい.ボリビアの人は誕生パーティなどでどんちゃんするのが好きだそうだ.

レンタルイベントホール1レンタルイベントホール2レンタルイベントホール3

落書きか広告か

別にエルアルトに限らないが結構落書きを目にする.ただこれらの写真の大きさになると描くのに相当時間が掛かりそうだし,それにそれなりに丁寧に描かれている.落書きではなく広告かな~?

落書き1落書き2

う~んこうして改めて見るとやはり落書きではなく広告かな....落書きにしては凝っている....かな?


エルアルトはなおも拡大中

エルアルトはなおも拡大中

通りの東側向こうにイリマニ峰(Illimani:6,439m)がきれいに見えている.エルアルトはなおも拡大中で街外れでは建設中のレンガ建築が無数に見える.ただここに限ったことではないが,税金対策で工事完了としない建物もよくあるそうではある.賢い(と,言っていいかな).


横丁の住宅は日干し煉瓦(アドベ)製が多い

横丁の住宅は日干し煉瓦(アドベ)製が多い

写真の小さなお店や住宅は日干し煉瓦(アドベ)製が多い.平屋建てでは十分持つのであろう.それと表面壁だけは漆喰で綺麗に塗られている場合が多い.


チェゲバラの金属像

チェゲバラの金属像

エルアルト東の縁の広場にチェゲバラ(Che Guevara:1928年~1967年)の(多分銃器の部品など溶接した)金属像が据えられていた.アルゼンチン生まれの革命家(元は医師)はカストロと共に1959年のキューバ革命指導者として有名だが,ボリビアにもゆかり深いそうだ.つまりキューバの後,1966年新たな革命のために仲間と共にボリビアに渡り,ゲリラ戦で戦った.ただボリビアではあまり援軍が得られず,米CIAのゲバラ追跡部隊指揮下のボリビア軍に捕らえられ,戦死したということだ.享年39歳だったそうだ.


訓練帰りの兵士見習い

訓練帰りの兵士見習い

ゲバラ像近くの露店街には緑の軍服姿の兵士が大勢いた.若い女性の兵士姿も見える.軍服ながらリラックスしてショッピングを楽しんでいる風だ.ボリビアでは18歳~22歳の男性は兵役の義務があり,また女性は任意で加わることができるという.アタカマ遺跡から戻る6/6のこの日土曜日はまだ軍隊に入っていない高校生や大学生などが軍事訓練に参加する日だそうだ.こうした訓練に加わることでその分兵役期間が短縮されるそうである.女性は義務でないそうだがその割に志願者多いらしい.いい傾向だと映るが....さてどうなんだろう?


新聞売りの青年

新聞売りの青年

信号で停まったドライバに新聞を売り込む商売だ.日本では見かけないが外国ではよく見かける.多分新聞の家庭への個別配達はないであろうから便利なのでは.

NYの交差点で,停まった車に汚い雑巾を携えた窓ふきが寄ってきて,慌ててチップを渡す場面をふと思い出したが,さて最近もあるかどうか不明だ....が,それに引き換え新聞売りは真っ当な商売だ.頑張ってね.


ロープウェイ『ミテレフェリコ(Mi Teleferico)』の駅

ロープウェイ『ミテレフェリコ(Mi Teleferico)』の駅

ミテレフェリコ(Mi Teleferico)イエローラインの始発駅がエルアルトにある.エルアルトからラパス都心を往復する需要は多いようだ.坂の昇り降りが無く,運行間隔は蜜であるし便利だと思う.



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