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いつも荷物を目いっぱい背負わせているロバは，人だってこのとおり２人も載せて大変だね～
こんな砂漠にもラクダの酪農が営まれていることを見ることができる．少し行くと村か，カスバかがあったのでこの辺に住み，潅木を食べさせるために砂漠に出るのであろうか．
バレーボールに興じる中学生，いや高校生かな～？，冒頭のシャルルドゴール空港であったマリアさんは，男の子はサッカー，女の子はバレーボールが一番人気のスポーツと言っていた．ここは休憩したティニシダッドの町の カフェから眺めた様子である．このカフェのカプチーノが美味しいと聞いて飲んでみた．コーヒー類はどこも１US$／10DH（デラハム）くらいでリーズナブルプライスだ．
さらに進むとまた別の村だか，カスバかがあり，ここには川が流れ，洗濯風景が見られる．このような流れの恩恵があれば多分沐浴とかにも有効利用されているものと推察する．
町の名前は思い出せない．今夜泊まるワルザザードのホテルレストランはイスラムの戒律を厳しく守るシェフ（か，ホテルオーナーか）で，”アルコールは出さない，ただし持ち込みはOK”，と云うことだ．そこでこの町のスーパーマルシェでワインを仕入れる．メクネスワイン，赤ハーフボトル２本で確か6ユーロくらい（このお店では，ドルが下落中だったためかデラハム以外，ユーロなら可）と，とても安かった．
カスバ街道はいくつもの村や町を通り過ぎる．この辺からはまたアトラス山脈の白い峰が見えてきた．これはアトラスの中でも西側のアンチアトラスと呼ばれる山脈のようである．道には町（或いは郡か）の境界を示す門が時々見られる．この門を越え，しばらくするとまた新しい町が見えてきた．
下は，カスバ街道の風景
カスバ街道の中ほど，トドラ峡谷を越え，さらに進むとダデス渓谷に行き会う．豊かなナツメヤシの林に大きな集落が構成されている．こうして見ると，モロッコのオアシスでは住居区域はあくまで住居だけ，つまり１軒の住宅に，庭があってそこに木や小さな畑があって．．．．と云うのではない．同様にナツメヤシの林や畑は完全にそれら専用の区域であって，作業小屋などは無い．まあ，そんな風に見える．
渓谷の周りは殆ど不毛の山々であり，渓谷の部分はで豊かな緑のオアシス．こういった砂漠地帯での水の貴重さを垣間見ることができる．アラビアのロレンスや，風とライオンで，「砂漠では人一人の命より，井戸が大切」といった台詞は，もっともっと過酷な，完全な砂漠の中の掘り井戸の場面で聞かれるのであるが，まあこれらの風景を眺めれば一層理解が増そうというものだ．
下は，ダデス渓谷その周辺の風景
渓谷を形成したダデス川はカスバ街道に沿ってなおも続く．この辺りまで来ると川の周囲は平地が広くなって，畑が作れるようだ．川に沿って進むとき，雨の様子は見られないのに虹が暫くの間見えたのは不思議に思えた．
エルカラア村のこの辺りはバラ栽培が盛んで，年に１度バラの女王選出の催しなどがあるそうだ．
この辺はエルカラア村の中心地．上の石落ちてこないかな～？
バラのエキスは香水の原料として輸出されているそうであるが，このような産地直売店もあり，特産のバラ水（Eau de Rose），バラのクリーム，香水，またまた例によってアンモナイトの化石．．．．を売っている．小さな店であるが，他に陶器や，この地方の絵葉書や，バラに因み鉱物の結晶である砂漠のバラの花なども売っていた．まあ，観光客のそう多い地方でもないし素朴な感じのお店だった．
地平線の上には適度な雲が懸かり，これが陽に映える．周りに高いものが少ないせいか，夕焼けが長い時間継続するように思えた．
