ここは多分ワルザザードの街外れであろう宿泊したホテルの朝,のどかなところである.こちら側にも白い山が見えるが,反対側も冠雪した山がきれいに見える.ワルザザードは大まかに見ればアトラス山系の麓より中腹に近いところに位置するのであろう.
結構早い時間にお店の準備を始めた.この屋根の人は店員さんか,もう一人,店長かな?は下で準備していた.この周囲の街並みは薄いピンクの外観でよく統一されている.
この時間帯は通勤時間である.この街には電車はないので,このように自転車通勤が目立つ.職場が近いのであろう,徒歩通勤の人も通り過ぎて行く.なお鉄道はマラケシュなど,アトラス山脈の海岸側に通っており,地下鉄はまだどの市にもないそうである.
ワルザザードは交通の要衝であったらしいが,今は小さな都市の1つに過ぎないであろう.このホテルの周りはゆったりしているし,ホテルのロビーも静か,冬とは言えプールの外なんかも結構ワイルドな感じでい~ね.
ホテルを出発してほどなくして,ここタウリットのカスバに至る.いかにも”カスバ=城”らしく見える.周囲には絨毯屋さん,陶器屋さんが商品を広げていた.
散歩で一休みか,一人婦人が階段に腰を下ろし通りを眺めていた.道を挟んで反対側にもカスバ風の建物があったのだがあれは何だったのか?
近年ここタウリットのカスバが”マラケシュシェルタリング”という映画撮影に使用されたそうで,その際のセットなどを記念館として保存されるようになった,と聞いた.
タウリットのカスバを過ぎるとこんな景色に出会う.河原が広くてこの辺りにしてはちょっと変わった風景に見えてしまう.
これがティフトットのカスバか,手前に川があるから水の多い季節なら外堀の役目を果たそう.天守閣は相当高い位置にあるから外敵の監視にはよさそうだ.
パーカッションの原型か?その辺で拾ったガラクタをたたいてちょっとした音楽を披露してくれた.
陽射しは結構強い,それで建物の窓は小さくできている.でも背景にに白い山があるので一段と趣深い.
この道路標識は絵からして,「道路冠水に注意!」であろう.こんな砂漠で想像しにくいが,雨季には大きな濁流となって流れることもあるのであろう.このような完全に乾いた川はあちこちで見られる.
砂漠と,アトラス山脈と,集落を見ながらアイトベンハットゥに向けてなおも進む.
下は,ティフトットのカスバとアイトベンハットゥに向かう街道周辺の風景