このページでは,3月の高尾山ハイキングで見かけた花の写真を既存ページから転載し,集めました.花の種類はナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛),ヤマブキ(山吹),モミジイチゴ(紅葉苺),ミミガタテンナンショウ(耳形天南星),ヒゴスミレ(肥後菫),アカフチタチツボスミレ(赤斑立坪菫),花名不明の白い花(1),オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢),エイザンスミレ(叡山菫),カタクリ(片栗),アセビ(馬酔木),ミツマタ(三椏),ショウジョウバカマ(猩々袴),タネツケバナ(種漬花),ヒメイチゲ(姫一華),ムスカリ(Muscari),ハコベ(繁縷),ホトケノザ(仏の座),トウダイグサ(燈台草),ユキヤナギ(雪柳),レンギョウ(連翹),ヒメリュウキンカ(姫立金花),ウラベニイチゲ(裏紅一花),ヤマエンゴサク(山延胡索),コバノタツナミ(小葉の立浪),ミヤマキケマン(深山黄華鬘),ヒカゲスミレ(日陰菫),ハシリドコロ(走野老),コウバイ(紅梅),ウメ(梅),オオアラセイトウ(大紫羅欄花),ヒメオドリコソウ(姫踊り子草),ツルニチニチソウ(蔓日々草),ハナニラ(花韮),トサミズキ(土佐水木),ジャノヒゲ(蛇の髭)の実,ハナネコノメ(花猫の目),ミツバツチグリ(三葉土栗),ヤマルリソウ(山瑠璃草),ヒナスミレ(雛菫),タチツボスミレ(立坪菫),サクラ(桜),センボンヤリ(千本槍),クサイチゴ(草苺),アオイスミレ(葵菫),ニリンソウ(二輪草),ユリワサビ(百合山葵),ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目),ネコノメソウ(猫の目草),花名不明の白い花(2),キクザキイチゲ(菊咲一華),アズマイチゲ(東一華)です.
ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)
長卵形の葉で,花の色はこの写真のような淡紫から白色までいろいろあるようだ.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
ヤマブキ(山吹)
山吹色と呼ばれるほど代表的な色を有する花.花弁は5枚だが,八重咲きの種類もあるそうである.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
モミジイチゴ(紅葉苺)
葉がもみじに似ていることから付いた名だそうだ.必ず下向きの白い花が特徴だが,秋には食べられる黄色い実を付ける.今度食べてみなくては.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)
天南星の意味は不明なるも中国語だそうで,耳たぶのような張り出しがあることから耳形の接頭語が付いたようだ.少しすると見えてくる緑と赤のぶつぶつ状の実は暗い林でよく目立つ.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
ヒゴスミレ(肥後菫)
葉が深く切れ込んでいるというか,エイザンスミレより一層細い葉というか,とにかく葉が最大の特徴だと思う.丸みのある花びらで一番下の付け根部分に紫色の筋が見える.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
アカフチタチツボスミレ(赤斑立坪菫)
タチツボスミレの変種で,葉の縁や葉脈にそって紅紫色の斑が入っている.この写真のものは斑がちょっと薄いから別の種かな~?
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
花名不明の白い花(1)
いろいろ調べてみたが今のところわからず.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
大和調の名前から日本古来の種と思っていたが,ヨーロッパ原産の帰化植物だそうだ.花の形ではなく果実の形が犬の陰嚢にそっくりなのだそうである.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
エイザンスミレ(叡山菫)
葉が3裂しているので見分け易い.比叡山で多く生えていたことから名付けられたようだ.高尾山一帯でも比較的多く見かける.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
カタクリ(片栗)
花はもっと小さいものと想像していたが意外な大きさに驚いた.写真のちょっと見ではイカリソウ(碇草)と似ているが,それに比すれば巨大だ.カタクリはユリ科でユリ根のような球根ができ,片栗粉はそれから作られるそうだ.ただ俗に「片栗粉」と称されているものはジャガイモから精製したデンプン,つまりまがい物が大半を占めるようだ.
カタクリは万葉の時代から既に歌に詠まれているそうであるが,名の由来は2,3説あり,まあ定かではないようだ.
以上高尾山2010年3月30日(火)のページから.
アセビ(馬酔木)
馬がこの葉っぱを食べるとふらふらに酔ったようになってしまうので『馬酔木』の名が付いたとか.ただ実際の草食動物は食べる前に有害性を見分けるそうで,これを食べ残すのだそうだ.実際葉っぱには有毒成分が含まれ,煎じた液体は殺虫剤として使われるそうだ.
2月のブエノスアイレスで,花の形は全く異なるが『酔っぱらいの木』(Palo borracho)がやはりピンクの花を咲かせていたのを見たことがあった.こちらは木の幹が酔っぱらいの太鼓腹のようにトックリ状になっているのが名の由来と聞いた.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
ミツマタ(三椏)
三叉とも書く(こちらが分り易い).枝が必ず3つに分岐して伸びる.花びらの外側は白く,内側が鮮やかなオレンジ色で,蕾同様ボール状に咲く.とてもきれいだ.
皮が和紙原料として知られるが,平安時代の貴族が和歌を認めるころから使われていたらしい.ただ紙は中国で発明された(もう一方はエジプトのパピルス)とされ,実際前漢時代の出土品が見つかっているそうだ.と云う訳で日本にはその後,ミツマタの木と紙製法技術が合わせて伝えられたようである.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
ショウジョウバカマ(猩々袴)
写真はパープルだが,一般には白いのや赤いのが多いそうだ.赤い花が中国伝説上の動物,猩々の赤い顔,重なりあう葉っぱが着用する袴を想わせることに由来する名だそうだ.猩々はお猿さんの一種かと思っていたが麒麟とか龍と同じように創作動物だそうでびっくり.ただ猩々は大酒飲みだそうで,お猿さんのように顔が赤くなったようだ.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
タネツケバナ(種漬花)
小枝上部がカッターナイフでちょん切られたようになっているのが風変わりだ.この花が咲く時期に,米の種もみを水に漬けて発芽させ,田植えの準備を始めたのが名の由来だそうだ.高尾山麓でもそろそろ田植えが始まるのであろう.
稲作用語関連では,5月か6月頃になると『ナワシロイチゴ(苗代苺)』と云うのも見られると思う.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
ヒメイチゲ(姫一華)
イチリンソウ属のイチゲ(一華)=一輪草で,姫の限定詞からして小さな種であろう.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
ムスカリ(Muscari)
数十年前日本に入ってきた園芸種だったそうだが,野生化したのであろう小下沢林道で咲いていた.ちょっと見ジャノヒゲ(蛇の髭)の実のようであるがれっきとした花だ.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
ハコベ(繁縷)
春の七草の一つ.白い5弁花だが,かなり元で2裂しているので10弁花のように見える.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
ホトケノザ(仏の座)
ウィキペディアによるとやはり春の七草の一つに『ほとけのざ』があるが,この写真の花ではなく,コオニタビラコ(小鬼田平子)そうだ.小鬼はよく判らない(見分けられない?)が普通の『オニタビラコ(鬼田平子)』はこの時期の少し後から高尾山系ではよく見かける.
で,こちらの本来のホトケノザ(仏の座)であるが,茎を取り囲む円形葉がふかふかの蓮華座に見立てられたのがその名の由来だそうだ.たしかにオニタビラコから仏の座は連想しにくいが,こちらは聞けばすぐ思い当たる.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
トウダイグサ(燈台草)
葉っぱの上に黄色い花を付ける.写真のように葉が椀状,黄色い花の様子が,あたかも皿の燈火のように見えるのが名の由来だそうだ.確かにその風情だ.なお折った茎や葉から出る白い乳液は有毒だそうである.
以上高尾山2014年3月29日(土)のページから.
ユキヤナギ(雪柳)
道端で咲いていた.
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
レンギョウ(連翹)
こちらも道端で咲いていた.
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
ヒメリュウキンカ(姫立金花)
さらにこちらも道端で咲いていた.
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
ウラベニイチゲ(裏紅一花)
さらにこちらも道端で咲いていた.
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
ヤマエンゴサク(山延胡索)
キケマン属の仲間だそうで,色は違えど形は似ている.
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
コバノタツナミ(小葉の立浪)
名のように葉は小さい.花が同じ方向を向いており,小型で丸みを帯びた印象だ.
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
ミヤマキケマン(深山黄華鬘)
名のとおりケマンのイエローバージョン.
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
ヒカゲスミレ(日陰菫)
こちらも名のとおり日陰或いは半日陰を好むスミレのようだ.
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
ハシリドコロ(走野老)
いや~面白い名だ.陽当たりの良い所で咲いていた.ナス科(そう言われればナスの色に似ている),地下茎は食用だが毒もあるとか.....
以上高尾山2015年3月28日(土)のページから.
コウバイ(紅梅)
中国原産で,既に古代には渡来したそうだ.近年花見といえば桜だが,平安時代以前は梅見であったそうだ.
以上高尾山2012年3月25日(日)のページから.
ウメ(梅)
白い梅も清楚でいい.日本全土にあり.近所の川原でも春は盛んだ.
以上高尾山2012年3月25日(日)のページから.
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)
かの天才軍師諸葛諸孔明が広めたとの伝説で,別名にショカツサイ(諸葛菜)とも呼ばれるそうだ.やはり戦術上でしょうか?
以上高尾山2012年3月25日(日)のページから.
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)
小型の踊り子草なので姫の限定詞を冠している.
以上高尾山2012年3月25日(日)のページから.
ツルニチニチソウ(蔓日々草)
つる性で,日毎に新し花がさくことからこのような名が付いたそうだ.花びらが対称でなく,タービンブレードのようなひねりがあるのが面白い.
以上高尾山2012年3月25日(日)のページから.
ハナニラ(花韮)
3枚ずつの白い花びらセットが,60°位相をずらして綺麗に重なっている様子がとても面白い.
以上高尾山2012年3月25日(日)のページから.
トサミズキ(土佐水木)
ミズキ科ではなくマンサク科の木だそうだ.少しミノムシ(蓑虫)の雰囲気がある.
以上高尾山2012年3月25日(日)のページから.
ジャノヒゲ(蛇の髭)の実
緑に浮かぶこのブルーの鮮やかさは何とも言えず美しい.
以上高尾山2012年3月25日(日)のページから.
ハナネコノメ(花猫の目)
赤いしべが効いているとても小さな可愛い花.以前6号路で赤いしべの落ちた状態では見かけたことがあったが,やはり物足りなかった.今回は人に裏高尾の観察スポットを教えてもらって出かけ,ようやく見ることができた.
以上高尾山2014年3月23日(日)のページから.
ミツバツチグリ(三葉土栗)
地下茎が栗のように丸く,葉が三つ葉であるところから名付けられたとか.ヘビイチゴと似ているが,花の中心部辺りはかなり異なっている(ミツバツチグリには丸い膨らみ部分があまりない)
さらにミツバツチグリの花はキジムシロ(雉蓆)ともよく似ており,葉で見分けるのが易いようだ.つまりミツバツチグリの葉は1つの茎に3枚,キジムシロの葉は1つの茎に7~9枚の葉と云うところがポイントのようだ.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
ヤマルリソウ(山瑠璃草)
ワスレナグサ(勿忘草)と少し形の似た小さな花だ.琉璃はラピスラズリの和名で深い青色から藍色の宝石,また顔料の原料として珍重されてきたそうである.ヤマルリソウはそんな瑠璃の色合いを持つのであろう.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
ヒナスミレ(雛菫)
花も葉も全体的に小ぶりだ.葉は先が細く尖り,基部の切れ込みが深い辺りが見分けのポイントだそうだ.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
タチツボスミレ(立坪菫)
高尾山で最も多く,至るところで咲いている.上のヒナスミレ(雛菫)などは2,3株生えている場合が多いが,タチツボスミレは群生していることが多い.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
サクラ(桜)
ソメイヨシノ(染井吉野)とかと比べると若干色が濃いように思うが,品種は不明だ.高尾山にはいろいろな桜があるようで,3月から5月始めまで順繰りに咲いていく.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
センボンヤリ(千本槍)
これはまだ半開だが,この方がむしろ槍らしく見える(?)尤も槍といっても武器の槍ではなく,大名行列などで使われる毛槍のことであるそうだが.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
クサイチゴ(草苺)
背丈が20~60cmと低く草のように見えるため草苺と名付けられたそうだが,一応木の仲間(バラ科キイチゴ属の落葉小低木)だそうだ.果実は大型の赤色で,食べると甘酸っぱい味がするそうである.ヘビイチゴの実と確実に区別できないため食べたことがないが.....
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
アオイスミレ(葵菫)
葉は葵(フタバアオイ)のような円形で,花の咲き始めの頃は葉が丸まっているのが特徴.花が白いタイプもあるようだ.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
ニリンソウ(二輪草)
裂けた葉に斑点があるのが特徴.1本の茎から2輪ずつ花茎が伸びるのが和名の由来だそうだが,必ずしもそうではないような......?
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
ユリワサビ(百合山葵)
6号路の沢であったか,日当たりの良くない所で写したと思う(←写真ボケている).名は根茎がユリ根状であることに因むそうだ.ユリワサビの葉はワサビ特有の香りがるのだそうだが,鼻の不確かな筆者にはちょっと判別は無理かな?
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)
名前は花ではなく,果実に由来するそうだ.つまり果実の細い割れ目から褐色の種が見える様子を猫の目に例えられたのだそうだ.では汚れは何だ?一説によれば,これは実ではなく葉っぱが汚れているように見えるから.....とか.そう言われればそんな気も....
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
ネコノメソウ(猫の目草)
こちらも上のヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)同様,裂開した果実が猫の目のように見えることからこの名前になったようだ.汚れとかの限定詞が付かないので最も基本的な猫の目草なのであろう.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
花名不明の白い花(2)
こちらもいろいろ当たってみたが今のところ判らず.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
キクザキイチゲ(菊咲一華)
一華はイチリンソウ(一輪草)属の花の一名ということだ.またキクザキはキクに似た花の意で,結局キクに似た花を一輪咲かせる草と云うことになろう.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.
アズマイチゲ(東一華)
上のキクザキイチゲ(菊咲一華)と同じ仲間のようだ.ただ写真のようにアズマイチゲの花びらは二重で,葉っぱの切れ込みは少ないようである.
以上高尾山2010年3月22日(月/祝)のページから.