2015年の高尾山ハイキングメモ.歩いた日は1月11日,1月3日,3月28日,4月12日,4月19日,4月26日,5月2日,5月9日,6月13日,7月11日,7月18日,7月25日,8月11日,9月5日,9月12日,9月19日,10月3日,10月121日,10月24日,11月3日,11月28日,12月5日,12月19日です.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:20.72km
歩行時間:5時間59分,休止時間:44分.
痛くなったところ:翌日疲労感いっぱい.
もみじ台入り口に『ツキノワグマ目撃情報』が架けられていた.これによれば11月20日,一丁平でツキノワグマが出たようだ.も少し先の奥多摩ではあったと思うが,人出の多い高尾山系では初めて聞くように思う.
新しい葉の出る木もあるようで,明るい色が瑞々しい.それとも,新しい葉ではなくこれが地の色の木なのであろうか.....
朝から晴れており,陣馬山まできても大丈夫だった.富士山も雲なくよく望めたのだが,逆光で写真ではあまりきれいに写らなかった.
いつもと同じように与瀬神社ルートを下る.相模湖の先の方から日が照らし,残る枯れ葉を浮かび上がらす.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:21.04km
歩行時間:6時間8分,休止時間:1時間2分.
痛くなったところ:まずまずか.
谷あいの6号路から稲荷山コースに抜けるとひ陽が燦々と降り注ぐ.このところ雨が少ないせいであろう,トレイルはほぼ乾き歩き易い.
12月となり空が澄んできた.小仏峠(上の方)からは相模湖と富士山がくっきり見えていた.中央高速は普通の二連休のためか特段混んでいる様子はないし,ドライブにもいい日だ.
明王峠手前のヒノキ林の中に黄葉が輝いている.現物は正に黄金色がぴったりする輝きようだった.上手く写せれば写真でもそれが表現できるのであろうが.....
陣馬山山頂に至った.今週もベンチはいっぱいで座れず.明王峠に戻ったところでお弁当(2回目の)にするか.そして何よりも予報通り快晴で,夕方まで続きそうだ.
富士山は横っ腹に少し雲が湧いてきていた.逆光で撮り難いが.
陣馬山頂から明王峠に戻り,与瀬神社を経て中央高速を歩道橋で渡った.歩道橋入り口には立派な紅葉があり,見事な色を見せていた.上の方は真っ赤で,下の縁にはまだ緑の葉が残っている.美しい.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:20.88km
歩行時間:6時間10分,休止時間:1時間2分.
痛くなったところ:今回は大丈夫.
既に紅葉の盛りは過ぎたようであるが凄い人出で驚く.ここは『これより奥高尾』の標識のある四叉路のところ.朝のおにぎりと思ったがベンチはいっぱいだ.一丁平まで行くか.
全天青空のこの日,富士山の方向はモヤもなくとてもクリア,冠雪の富士の嶺が見事だ.
全体的には概ね盛りは過ぎているが一部こうしてきれいな紅葉も見える.なかなか鮮やかなものだ.
陣馬山山頂では三軒の茶屋ともに営業していた.北西の山並みはくっきりと陰影を伴い展望できた.いい眺めだ.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:主に晴れ,時に曇り
歩行距離:21.08km
歩行時間:6時間21分,休止時間:1時間8分.
痛くなったところ:まずまずか.
この日は6号路を上った.3号路と交わる上に出て振り向くとこんな大きなバナーが掲げられていた.8:00~14:00の時間帯は上りだけに制限するそうだ.まあその方が安全であろう.
さて何の葉っぱか判らないが面白い形だ.青いときは目立たないが,こうして黄色になり,陽を受けると浮き上がり,背後にはその影まで投影している.ハハハッ
秋になりモヤが少なくなったのであろう,高尾山頂からは富士山がクリアに見えた.相模湖先の低い山々には所々雲が架かっている.一部は雲海の様相だ.これもやはり季節が変わったためかな?
真っ青な空を背景に一丁平の白い木が映える.白樺のように白い肌だが,何という木でしょうか?長い年数疑問のまま来ている....
陣馬山脇のヒノキ林.ちょうどそこだけに陽を浴びて,黄金色の蔓がリング状にヒノキを巻いていた.
リンドウはこの日まだ蕾,ツルリンドウは立派な実(種)になっている.同じリンドウの名を持っているからには仲間ではないかと思うが....不思議だ.ただツルリンドウの花期も決して早いわけではなく,確か10月くらいにも咲いていたか...?ということは花から実の期間がとても短いのか?
景信山手前でツリバナの実に少し似たこんな実があった.ツリバナの実より小さく,皺もあり,貧相な雰囲気だ.ググッてみてニシキギ(錦木)という植物のようであるが.....?
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れ
歩行距離:20.81km(この日はお稲荷さんから)
歩行時間:6時間3分,休止時間:1時間6分.
痛くなったところ:まずまずか.
穏やかな秋に入っていきた.幾らかの黄葉が稲荷山コースの秋も始まったな~と感じさせる.
twitterで先日『多分トウダイグサだと思いますが....(自信20%),外側から内側への紅葉進行具合がもろに植物学見本のようです』とつぶやいたのだが....下に載せたように大きな写真で見えるように中央の黄花を見ると違いないような...
明王峠手前は高尾山系では珍しく松の木の群生が見える.そしてその中に赤い葉の木が見える.細やかながら風情ある一コマだ.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れ時どき曇り
歩行距離:21.19km
歩行時間:6時間7分,休止時間:1時間6分.
痛くなったところ:まずまずか.
秋も盛になったが6号路は相変わらず緑がいっぱいだ.この日は幸いほぼ晴れて,緑が映える.
前日初めて冠雪したという富士山.平年より少し遅いそうだ.写真は奥高尾で眺めた様子だ.モヤが架かっているとは言え,やはり雪がある方が富士山らしい.
トレイル脇の落葉樹が少し黄葉している.
前日までの2日間雨模様であったが,この体育の日は晴れてくれた.陣馬山には多くのハイカーが集まり,茶店は3軒とも開店し,営業していた.
この日初めて見たクサギ(臭木)の実は,萼片(というのか?)が5枚なのに,実がそれに倣わず四角,いや小判型なのが面白い.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇のち晴
歩行距離:20.96km
歩行時間:6時間9分,休止時間:1時間30分.
痛くなったところ:終盤左わき腹痛む
夏の間は暑いので避けていた稲荷山コースを上った.朝のうちはまだ曇っており,湿度も低く快適だ.上に出た頃から晴れて,終日続いた.いい季節になった.
明王峠手前の木に括りつけられたトレランのポスターがあった.来る11月8日(日),第15回陣馬山トレイルレースが催されるそうだ.ふじのマレットゴルフ場スタート→明王峠→陣馬山→一の尾根→落合→栃谷林道→奈良本林道分岐→ふじのマレットゴルフ場の23.54㎞のコースで,徒歩で8時間かかる登山道を制限時間4時間30分以内で駆けるそうだ.スゴイですね.
前日まで北海道北の強い低気圧の影響で,こんな遠くの関東やさらに南にまで暴風雨が吹き荒れた.高尾山の風も強かったようで,トレイルにはスギやヒノキの小枝先端が大量に千切れ落ちている.明王峠先のこの辺りはヒノキは少なくスギが主のようである.
真ん中のアオツヅラフジ(青葛藤)の実は多分,推定で,初見.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れ時どき曇り
歩行距離:20.81km
歩行時間:6時間12分,休止時間:1時間23分.
痛くなったところ:まずまずか.
前日までの雨模様からちょうど連休(シルバーウィーク)に合わせるがごとく晴れてくれた.若干泥濘もあるが爽やかな空模様で気持ちがいい.
6号路で前を行くは一人のハイカーで,土曜の好天にしては空いている.折角の長い休みなので,もっと遠くに出かける人が多いのであろうか.
正午に陣馬山に至り,再び明王峠に戻ってきた.タテヤマギクの咲くトレイルから見るとやはり小屋は休業中でハイカーも混み合っていない.歩くと汗をいっぱいかくが先月と比べれば雲泥の差で快適だ.
不明の草色の実,不明の赤い実,調べたが判らなかった.特に前者はかなりユニークな形をしているのだが....
コース:京王高尾山口→病院横→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇り時どき晴れ
歩行距離:22.24km
歩行時間:7時間7分,休止時間:1時間47分.
痛くなったところ:ほぼOK
3号路かしき谷園地手前の急坂辺りでは枝先が千切れて落ちたドングリが多い.数日前少し風の強い日があったのでそのせいであろうか.随分多いが,すべて枝先端部分で,どれもドングリの実を付けている.
高尾山頂から奥高尾に下る石の階段は緑に包まれ,適度な木漏れ日が気持ちいい.このところ雨がちであったがこの日は曇り時どき晴れのハイク日和であった.
この日は家を出るのが遅れ,また朝6時前に震度4程度の地震があり,JRも京王も遅れ気味で遅く歩き始め,遅くに陣馬山頂に至った.そのためかどうか陣馬山頂は,ハイク日和にしてはあまりハイカーが多くない気がする.
花が足りないのであろう,一輪のアザミに蝶々が二匹蜜を吸っている.アザミは剣山のように花びらが付いているので蝶の口(?)の先は相当長いのであろう.
中段左は先週眺め,ツイッターで教えてもらったサネカズラ(実葛)の実のようだ.ただ花が1.5cmくらいなのに対して,この房状の実は4cm程度あり,不釣り合いに大きい.ほんとにサネカズラかどうか,もう一度確かめないと.....
その隣,中段中央はコブシ(辛夷)の実のようだ.大きい物は7~8cmの塊になっている.コブシの花の清々しさと較べて実は異様さを漂わせている.
彼岸に少し間があるがヒガンバナが咲き始めた.秋の訪れを感じさせてくれる.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りときに晴れ
歩行距離:20.72km
歩行時間:6時間35分,休止時間:1時間33分.
痛くなったところ:右ひざと翌日腰.
非常に暑い夏の終盤は雨がちになっていた.そしてこの日は久しぶり,雨なしの予報で出かける.それまでの雨で泥濘みがあるが,春先のように深くはないので助かる.雨で草木は潤ったようで,花の種類は増えていた.
酷暑が過ぎたせいであろうハイカーの数が戻ってきた.陣馬山頂のベンチは満たされ,三茶屋は共に営業していた.
傍らでアマチュア無線愛好家の方がアンテナを掲げ,マイクで送信している.ここは電波の通りがいい場所なのであろう.実用的にはケータイで間に合うケースが多くなったであろうが,事故でそれらが遮断されてときに備えているのであろう.そして無線通信そのものの楽しみもあろうし.
最初の一枚はツイッターの たらこ唇@masamitsux さんに教えてもらいましたサネカズラ(実葛)(別名:ビナンカズラ/美男葛).淡いクリーム色肉厚の花が可愛い.暫くすると赤いクラスター状実を結ぶそうで楽しみだ.またその実は生薬となるそうだ.
次に並ぶのがボタンヅルとセンニンソウ.花は殆ど同じように見えて区別難しい.コツは葉っぱの見分けで,ギザギザ切り込みあるのがボタンヅル,ないのがセンニンソウ,と聞きました.
☆印(サネカズラ/実葛)は初めて見たもの.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れときどき曇り
歩行距離:20.87km
歩行時間:6時間14分,休止時間:1時間34分.
痛くなったところ:右膝右側少し痛いか
6号路の沢,その入口辺りは流木でいっぱいだ.最近そんな大きな雨があったのだろうか?ただ,流されてきた木の断面を見ると,倒れたのは最近ではなく古いようである.
まだ時間が早いせいもあろうが,高尾山頂にしては人影が疎らだ.朝のうちは見晴らしがきかず,何よりもこのところの熱気で出かけるのを控える人が多いのであろう.
城山手前,北側トレイルを歩いていると,のっそり歩く大蛙に出合った.大きさにびっくりするが,動作は緩慢で憎めない雰囲気だ.私たちと同じように暑さに参っているのかも知れない.がんばって!
強い陽射しの下,葉1枚では明るく透過し,2枚重なりではあまり透けず,3枚では殆ど透過せず.いろいろな濃度のグリーンが美しい.日よけには1枚でも十分効果があり,ありがたい.
コース:京王高尾山口→病院横→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:ほぼ晴れ
歩行距離:21.77km
歩行時間:6時間49分,休止時間:1時間25分.
痛くなったところ:ほぼOK
3号路の途中,終点近くに『かしき谷園地』の休憩所(ベンチ)がある.昔からここにあるのだが,改めてかしき谷とか,かしき谷園地,はて何でしょうか?
この標識のあるところは谷ではなく,平地いや尾根であろうか.すると,かしき谷はこの北側の谷の名か?.....結局判らないが....いいことにしよう.
汗でぐしょぐしょになり一丁平に着いた.まだ7月だが綺麗に赤くなった紅葉の木がある.こうした特性の種なのであろう.
熱気で心なしか明王峠が霞んで見える.この日は雲が架り相模湖の先に富士山は見えなかった.
天気予報は猛暑の警告を出しているこの日,さすがの高尾山~陣馬山トレイルも普段よりは人出が少ないようだった.いつも混み合う陣馬山山頂のベンチもかなり空いている.まあとにかく熱中症には気を付けねば.
キジョラン(鬼女蘭)は初めて見た(気付いた)地味な花.ググってこの恐ろしげな名を知った.ランと名乗るがランではなく,ガガイモ科の植物ということだ.大きな葉っぱがアサギマダラの食草となるそうで,高尾山にアサギマダラの多い理由の一つなのかな~と感じた.秋になると実がなり,そこから種子についた冠毛が飛び出し,それが髪を振り乱した鬼女の様相であることが名の由来ということだ.秋に見てみたい.
オオカモメヅル(大鴎蔓)も初めてだ.3号路を登り切った辺りで,3人の女性グループの人たちが教えてくれた.小さいのでなかなかピントが合わないそうだ.私も撮らせてもらったのがこの一枚.やはりぼけてる.オオカモメの名は対生葉っぱの形態に由来するようで,また蔓の名に違わず他の木に巻き付いていた.
コース:京王高尾山口→病院横→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→一ノ尾尾根→落合→JR藤野駅
天気:曇りときどき小雨
歩行距離:23.11km
歩行時間:6時間36分,休止時間:1時間2分.
痛くなったところ:まあ大丈夫そう.
この日ははっきりしない天気のせいか人影疎らな2号路から入った.3号路に来るとごく小規模ながら土砂崩れの場所があった.これまでのしとしと長雨が効いたのであろう.
3号路は所々谷を跨ぐ立派な木の橋が何本も架かっている.その橋から谷を望むと青々と茂る豊かな樹林が展開されている.目も心も休まる.
谷の先には八王子市の街が見えているのだが写真には写らず,飛んでいる.HDRiなら写るかな...
お昼直前に陣馬山に来た.普段それなりの人出の見える山頂であるが,この日は珍しく人が少なく,ベンチも殆ど空いている.やはり時々小雨が降る空模様のせいであろうか.
なお翌19日には,気象庁の『梅雨明けしたと見られる』発表があり,カンカン照りになっていったようだ.
陣馬山からは久しぶりに藤野に下ることにした.一ノ尾尾根を下り始めると直ぐに,上に登ってくる小学生の一団とすれ違った.かなりの数だ.小学校はこの日から夏休みに入ったそうで,先ずは手始めに陣馬山なのであろう.楽しそうだ.
エビガライチゴ(海老殻苺)の脇を通ったらそろそろ終わりのようだが,まだ少し赤い身が残っていたので食べてみた.若干酸味があり,野生のイチゴっぽい味でなかなかだった.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:ほぼ晴れ
歩行距離:20.84km
歩行時間:5時間49分,休止時間:1時間44分.
痛くなったところ:まあOK.
この日は前々日までの梅雨の天気と異なり,いい天気との予報だ.そこで殆ど日陰の6号路を上る.後半の沢に入るが,意外と水量は多くなく,まあ多少は多いかな~という程度だ.
ただし梅雨はまだ明けてないし,台風がいくつも迫っているようなのでこの先はまだ安心できない.
雨が豊富の成長期なのでトレイル脇の草はよく茂っている.例えば『これより奥高尾』の南トレイルは両側から露を帯びた草が覆い歩き難いくらいだ.自然がいっぱいでなかなかいい.
順調に陣馬山に至り,そして明王峠に戻り,相模湖駅へと下った.電車で家の近くの駅まで戻るとまだ早い時間だったのでちょっと品川区まで行ってみる.Mさんのお店でビールを飲んで引き上げると,東急の駅はまだ夜の前で,線路が夕焼けで照らされていた.明日もいい天気で,暑くなりそうだな~
最初と最後の花は初めてお目にかかった.あちこちネットで調べさせてもらうと,どうやらイワタバコ(岩煙草)とヤブコウジ(藪柑子)のようである.あまり花の多くないこの季節でも新しいのに出合えるとはラッキーだ.
それと外皮に5分割のラインが入ったツリバナ(吊花)の実であるが,これも少し前初めてお目にかかった花を,さてどうなったかな~?と覗いてみて見つけたものだ.例の赤い垂れ下がる種になるまでどのように変化していくのか楽しみだ.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りときどき晴れ
歩行距離:20.92km
歩行時間:5時間41分,休止時間:1時間55分.
痛くなったところ:身体ははOKだったが,戻り明王峠で年代物右靴のソール剥がれる.一部紐を解き,下に巻きつけて下山.
この日は久しぶりに早い時間に高尾山口に着いた.駅から6号路に向かう途中,一号路を見るとまだ人影はあまりない.ケーブルカーの駅もまだ7時前のためかこちらも静かだ.そろそろ暑くなってきたせいもあるかな.
6号路から入り,どんどん進んだ.らがて景信山の先を歩いていると,頭上にサルの群れが見えた.幾本かの木の上で,合わせて8~10匹くらいの群れであろうか.育ち始めたどんぐりでも食べているのであろうか.以前は比較的よく見かけたものだが,ここ暫く出合うことがなかった.ちょっと安心した.
写真はメスのようであるが,なかなかの貫禄だ.
陣馬山まで来る頃には時々晴れ間も覗くようになった.ただ富士山や南アルプス方面は雲の中で展望は開けない.
GPSのデータを見るとここまで14.12kmとあった.まだ早い時間なので,高尾山口まで戻るかな....すると28kmとなるからちょっと長いかな....などど思いながら,とにかくいつものように明王峠までは戻るので,東に向け歩き始めた
明王峠手前になって,登山靴右側の先がおかしい.パタパタする感じだ.で,止まって眺めると,先端から1/3程ソールが剥がれ始めていた.こりゃ大変だ.完全に剥がれてしまうと裸足状態になってエライことになる.この段階に留めて下まで降りなければ....とリュックに入れておいた筈のミニロープを探すが....ない.入れ忘れていたみたいだ.そこでその靴紐を一旦全部解き,一部ソールの下に回し,剥がれ防止を兼ねながら結び直した.とにかく与瀬神社まで持ってくれれば,後は舗装されているので,靴がなくても大丈夫な筈だ.と,何とか歩いていると,幸い下まで切れず,相模湖駅まで,そして自宅まで持ちこたえてくれた.ほっとした.
二段目右の花と,最下段左のトゲトゲは初めてだ.いろいろ調べさせてもらうと,どうやらムラサキシキブ(紫式部)とエビガライチゴ(海老殻苺)のようである.前者は秋になると紫のつぶつぶになるのかな~,そして後者は既に一部赤いいちごの実を覗かせている.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→奥高尾入り口→逆沢作業道→日陰沢林道→日陰→JR高雄駅
天気:曇り一時雨
歩行距離:14.82km
歩行時間:4時間8分,休止時間:58分.
痛くなったところ:この日はOK
久しぶりに稲荷山コースから登り始めた.この日は比較的早い時間だったことと,どんよりした空模様だったためかまだハイカーは疎らだった.この季節にしては珍しかろう.
天気予報では概ね午後3時以降から雨の可能性,とのことだったか,実際は午前中の早い時間,城山先で雨が始まった.大した降りではないのだが,引き返すことにした.
城山から相模湖駅にするか,高尾山から1号路を下るか,いや.....と思案しながら歩いているうちに『これより奥高尾』の辺りになった.そして北側に標識はないがトレイルがあった.存在自体は以前から知っていたが,どこに続いているのかは不明だ.雨も大降りにはならず,寧ろ上がり気味なので,ここを下ることにした.
トレイルは沢の左岸を一本調子で下り,やがて日陰沢に出た.またそこに『逆沢作業道,幅員2.0m,延長899m』と記された標識が立っていた.意外と距離は短かかったようだ.また改めて守屋さんの高尾山登山詳細図を眺めてみると,『郵便道コース』と記されたトレイルのようである.
まあこんな風にして日陰沢林道に出て,日陰に出て,バス通りを高尾駅に歩いた.
この日歩いた距離は短めであるが,新しく出合った花(☆印)が幾つもあり,楽しかった.特にツリバナは長年見よう見ようと思いながら見つけられなかったのだが,今回初めて見えた.
マルバアオダモ(丸葉青梻)の葉っぱは決して丸くは見えないが......丸葉が付くようだ.
ヒメコウゾは古来和紙原料に供されたが,江戸時代中国から来た別種のコウゾに取って代わられたそうである.写真左側(根元側)が雄花で右(枝先側)の細い毛ムジャラが雌花ということだ.時間だ経つと左から右に変化するのかな~と思っていたが,随分違った.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴(今日は全国的に天気が良かったそうだ)
歩行距離:20.95km
歩行時間:6時間2分,休止時間:1時間14分.
痛くなったところ:この日はOK
前回降り立ったときには既に完成していたのだが,行楽ラッシュの時間帯で人の姿が目立ちすぎた.今日は早く着いたのでまだ人が少なくよく見渡せる.柱や天井に木材が多用されている.元の構造はそのままで外観だけのリニューアルという制限のためか,切符売場前などは少し狭苦しい印象を受ける.
この時期上り一方通行の6号路を上った.早い時間と相まって比較的空いていた.トレイルはよく晴れた空の下,木立の緑が実に瑞々しい.
ところ狭しと販売のぼりが林立する城山茶屋の一画には,のぼりに負けじとばかり八重桜が咲いていた.ちょうど今が満開のようである.
城山から富士山を望むと,この時期には珍しいくらいくっきりと見えた.天気予報の通り,この日は日本全土よく晴れ渡り,雲が少なかったようだ.
ちょうど正午陣馬山に到着した.富士山片面を望むと山周囲の薄雲ともやで,写真のように著しく霞んできた.やはり朝の内が勝負であろう.
先週既に咲いていたホタルカズラ(蛍蔓)だが,今週はたくさんの株が花を付け,今が盛りだ.
ホタルカズラ現物の色合いは写真よりぐ~っと魅力的だ.瑠璃色の範疇のようであるが,ホタル(蛍)の名が付くように蛍光色を帯びているように見える.
与瀬神社から中央高速を跨ぐ階段を下った先のお宅の庭には藤が豊かな紫の房を下げている.こちらも結構前から咲いているので花の期間は結構長そうだ.
まあこんな風に,色々な花が咲き誇っている今の季節だが,気候もまた良く,歩くには実にいいときだ.
上半分は青っぽい地味な花.巨大なホウ(朴)の花は一部が咲き始めた.来週は満開か?
コース:京王高尾山口→病院横→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れ
歩行距離:21.5km
歩行時間:6時間8分,休止時間:47分.
痛くなったところ:ほぼOK
高尾山口駅前には八王子議会議員候補者などのポスターが張り出されている.ただし今日はその統一地方選(後半)投票日なので,先週は鳴り響いていたキャンペーンの音声はなく,静かだ.さて結果はいかに.
比較的空いている2号路,3号路を上ると6号路と交差した.例年のことであるがゴールデンウィーク中は特に混み合う6号路は一方通行,上り専用となる.交差点には『下れません』の大きな垂れ幕が架かっていた.
明王峠茶屋は営業し,多くのハイカーが一休みしていた.丸太のベンチなど整備しいてくれておりありがたい.
陣馬山の北側は幾種類もの淡い新緑が織りなすモザイクが妙だ.自然の景観だが水彩画の趣きが感じられる.
陣馬山から明王峠に戻り,与瀬神社ルートへと下った.この日は全般に路面は乾き,快適だった.
先週は見えなかったガクウツギ,ジュウニヒトエ,ホウチャクソウ,ホタルカズラなどの新顔が見えた.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りたまに雨がぽつり
歩行距離:20.82km
歩行時間:5時間58分,休止時間:1時間5分.
痛くなったところ:この日はOK
この辺りは細かい砂利できれいに舗装されてしまった.何もここまでやらなくともとは思うが....
桜は所々にあるが,この辺りもなかなかいい.
何の木がとんと分らないのだが,産毛の生えた新しい芽が実に初々しい.まるで動物の新生児のような雰囲気も感じさせる.
景信山の手前尾根には桜が咲き,中央道のジャンクション方面が見渡せる.常緑樹の濃い緑の中に広葉樹の明るい黄緑が織りなすモザイクの山肌が面白い.皆ここで立ち止まって暫しの展望を楽しんでいる.
この日お昼近くから天気は悪くなった.僅かであるが雨もぱらつく.富士山は雲の中で,南アルプス方面も残念ながらクリアではない.
手前の花は杏か或いはその類の花であろうが,散った後から徐々に青い実が実っていく筈だ.
やはりスミレの見分けができない..
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴のち曇り
歩行距離:20.82km
歩行時間:6時間8分,休止時間:1時間23分.
痛くなったところ:この日はOK
もみじ台を降りたところに大きな桜の木がある.葉と花が同時の種のようだが,はて何という桜か?
上の桜の直ぐ先にミツバツツジ(三葉躑躅)がきれいに咲いていた.このツツジはソメイヨシノなどと同じように葉に先立って花が咲き,上述の桜以上にさくら的だ.
それにしても躑躅の漢字は難しい.カナ漢変換がない限り歯がたたない.
そして一丁平に来た.盛りは過ぎたようだが白いコブシ(辛夷)が咲いている.ここは広場になっており,テーブル/ベンチも備えられているのでお花見ハイカーが腰を据えている.
ここはヤマボウシ(山法師)の名所でもあるのだが,見頃は1ヶ月くらい先になろうか.
明王峠近くで垂れ下がり咲いていました.見かけたのはここだけだったので,あまり多い木ではなさそうだ.ググってみたらどうやらキブシ(木五倍子)の花のようである.
このキブシの花は山菜としても知られ,おひたしや天ぷらにして食べることができるらしいが,ちょっと見た目からは意外だ.
また熟した実からは黒い染料が採れ,昔既婚女性の御歯黒に使われたそうだ.黒くすることは理解できないが,一旦染色したらちょっとやそっとでは落ちなかったであろうから,染色剤としてはすごそうだ.
花はもっともっとたくさん咲いていた.特にスミレなど他種類あるのだが....なかなか見分けがつかない.
コース:京王/JR高尾駅→日影→小下沢林道→関場峠→堂所山→明王峠→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りのち晴
歩行距離:22.02km
歩行時間:5時間54分,休止時間:1時間5分.
痛くなったところ:左足先(甲側)根に引っ掛け,吊ったが何とか大丈夫
久しぶりの高尾山だ.まだ咲いているかな~と期待し,高尾駅からハナネコノメの名所,日陰入り口の群生地にやってきた.何人かの人がカメラを構えているが,ハナネコノメの赤いシベは殆ど落ちており,やはりちょっと遅かったようだ.赤い点々がないとどうしても『画竜点睛を欠く』がそのまま当てはまり,物足りない感が否めない.
日陰からバス通りを少し進み,右に折れる.ここでは鉄道マニアカメラマンの皆さんが大きなレンズを付けたカメラを三脚に据え,中央線下り方向列車通過を待っている.あずさとかNEXとか,やはり特定の列車が狙いなのであろう.
そして木下沢梅林に来た.梅は開花はず~っと前だった思われるが,まだ盛りであった.きれいだ.桜より花が長持ちするのかな....?
木下沢梅林から木下沢畔のトレイルを上った.老眼を凝らしハナネコノメがないかな~と左手を見ながら歩く.それらしきものが見え,しかも降りられる場所があれば降りてみる.やはり既に赤いシベが落ちているのが多いが,なかにきれいに赤い点々を備えたハナネコノメが見つかり,嬉しくなる.
『ネコノメ』は,やがて花が実を結び,その実が弾けて種が顔を出した様子が猫の目に似ていることに由来するらしい.今度その実を見てみなくては.
きれいなハナネコノメも見えたことだし,あとは脇に注意を払うことなく沢沿いのトレイルをゆっくり上った.深い沢は比較的雪の多かった今年,遅くまで地面を覆っていたと思われるが,雪が無くなった後には積もった落ち葉が代わって覆っている.落ち葉は適度に保湿し,今年の草と樹木の成長を助けるのであろう.
やがて沢沿いのトレイルは終点となり,北尾根に上り,関場峠に出た.関場峠からは堂所山を経て高尾山~陣馬山縦走メインルートに出た.
午後一時になり,陣馬山山頂に到着した.ベンチは殆ど満席で,繁盛している.ここで2個目の鮭おにぎりを頬張る.この日は当初曇っていたが昼から晴れてきた.やはり晴れている方が気持ち.汗っかきの私だが,気温はまだ低いので水(ポカリスエット)は500mlで済む.これが暑くなると2lでも足りなくなるのだが....
陣馬山からはいつものように明王峠に戻り,そしてJR相模湖駅へと下った.楽しかった.
やはり春だ.いろいろな花が楽しめた.
ここまでは高雄駅から日影までの民家の庭先で植えられ,手入れされている花や樹木.
以下からトレイル脇の野花.
すぐ上のハシリドコロ(走野老)は初めて出合った花.小下沢林道で,2/3ほど行った先だったと思う.根はは肥大しロートコン(莨菪根)と呼ばれ,鎮痛薬などに供されるが,有毒のアルカロイドも含むため劇薬に指定されているのだそうだ.間違って食べる(美味らしい)と昏睡など引き起こし,大変危険なようだ.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:20.82km
歩行時間:6時間5分,休止時間:40分.
痛くなったところ:この日はOK
朝のうちは完璧な快晴で,もみじ台近くではきれいな富士山が望めた.いつ見ても富士山は変わらないのだが,いつ見ても美しい.
普段滑り易い路面がこの日はガチガチに凍って,楽に歩ける場所が多かった.そうした場所は単に雪解け後のアイスバーンとか違って,上に土が載っており,滑ることはなく全く安全だ.逆に早い時間から陽が当たってぐしょぐしょになっている箇所もあり,まあこれはやむを得ないであろう.
これまで幾度か水分を吸い上げ,そして霜柱を形成したであろうシモバシラの茎がきっと壊れたのであろう,小型の霜の花が少し見える程度になった.
今シーズンは12月初め頃,早い時分より見えていたので,期間的には結構長かったように思う.
城山の茶屋はなめこ汁などのメニューが豊富で,ベンチも十分に備えられているので賑わっていた.最近は真冬でもハイカーでいっぱいだ.自分もその一人なのだが.
トレイルは大方ヒノキや杉の林が占めている.城山から小仏峠辺りまでは特にその密度が高い.快晴のこの日は強い木漏れ日が当たり,気持ちがいい.
陣馬山に到着した.ほぼ全天青空で,快晴の範疇であることに変わりないのだが,生憎富士山には雲が湧き,隠されてしまった.
話は飛ぶが,富士山とは反対側に,アマチュア無線愛好家の皆さんがアンテナをいっぱい立てて楽しんでおられた.無線の皆さんは今日に限らず頻繁にこの場所にアンテナを立ているので,きっと定位置なのであろう.アンテナ素子の長さを見るとどうやらUHF帯辺りが多いようだ.確かに周囲に妨げ物がなく,高度もあるのでUHF帯くらいの電波も遠くまで届きそうだ.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:20.46km
歩行時間:6時間7分,休止時間:1時間9分.
痛くなったところ:右ふくらはぎ,腰上など疲労感たっぷり
城山先の隈笹に僅か雪が載っている.生来の,いや縁が枯れてできた茶色い隈の内側に,雪の載らない緑の隈ができている.おもしろい.
寒く晴れたこの日はモヤのないクリアな富士山が望めた.
小仏峠など,僅かに残る雪や霜柱で滑り易いところもある.陽の当たるところでは,霜柱が融けてグチャグチャになっているところもある.グチャグチャで転んだら悲劇なので,当然注意して通る.
強い陽射しがトラの背のような模様を描き出している景信山の先.東京電力の大きな鉄塔がある辺だ.
明王峠から下りに入った.終盤の急坂を行くと前方に相模湖がキラキラ輝いていた.
いつもは扉を閉ざした与瀬神社であるが,この日正月三日は参拝者を迎えるため表の扉を明け,内部の祭壇を望めるようにしていた.
また社務所であろうか,前回訪れた12/23には壊れた右側の建物の屋根の修復作業中であったが,きれいに修復されていた.
この日も大層冷えたので,霜の花(シモバシラ)が所々で見えた.
気温は低かったが,終日素晴らしい天気だった.低気温のため午後遅い時間下った与瀬神社ルートの霜の花もよく残っていた.