2014年の高尾山ハイキングメモ.歩いた日は12月23日,12月7日,11月23日,11月16日,10月4日,9月27日,9月23日,9月21日,9月15日,9月13日,8月17日,8月8日,7月26日,7月13日,7月6日,5月10日,5月4日,3月29日,3月23日,3月21日です.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:21.3km
歩行時間:6時間33分,休止時間:1時間7分.
痛くなったところ:何とか大丈夫
さすがこの時期になると紅葉は殆ど見えないが,稲荷山コースの途中,健気にも紅い葉を翳した一本が立っていた.前日22日は冬至でもあったし,完全に冬ですから.
小仏峠(上)では相模湖と富士山がクリアに見えた.このところ西高東低の典型的冬型気圧配置で,関東地方は天気がいい.日本海側や北海道は大雪のところもあって大変だ.
相模湖は1947年相模ダムの建設でできた人造湖で,神奈川県内の都市の上水道や工業用水の供給に大いに役立っているそうだ.また相模ダムは出力31,000kWの水力発電所も備えているそうだ.出力は小さいが環境負荷は小さいのではなかろうか.
明るい陽射しを浴びて大勢のハイカーが明王峠にやって来る.明王峠茶屋は商売抜きで(実際この日は休業中)たくさんのベンチを用意してくれており,休憩する人が多い.
既に午後1時20分であるが,空は依然として晴れ渡っている.以前は滅多に営業していなかった信玄茶屋が『営業中』のノボリを掲げていた.こんな寒い季節でもハイカーが途絶えず,いや相当多く往来するようになったためであろう.
この日も冷えたので,霜の花(シモバシラ)が所々で見えた.
この日は途中で手袋の片側を落としてしまった.気付いて戻ってみたが,見つけられなかった.黒でなく,鮮やかな色であれば見つかったかな....
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:概ね晴れ
歩行距離:21.2km
歩行時間:6時間16分,休止時間:58分.
痛くなったところ:どうにか大丈夫
この日の朝は見事なほど晴れ渡り,稲荷山コースにも燦々と陽が降り注いだ.落ち葉が敷き詰められたトレイルは実に気持ちよく歩める.
既にかなり落葉しているが,後どれくらい持つかな.....
『これより奥高尾』の標識の架かっている場所だ.この辺りは例年霜の花(シモバシラ)の名所であり,この日の朝,(多分公園管理事務所の)担当員が案内板の準備に取り掛かろうとしていた.
ただこの辺りは夏の花のシーズンに,根こそぎ草刈りが行われたので,さてシモバシラも.....
『これより奥高尾』の場所でも幾らか霜の花(シモバシラ)が見えたし,その先,陣馬山(直前)まで所々で咲いていた.この日初めてではなく,やはり気温の低かった前日にできたのが多いのではなかろうか.毎年のことであるが,やはり見えるとほっとし,気持ちが和む.
冬になり,葉っぱに名の由来通りきれいな隈ができた隈笹(クマザサ)が道端に茂っている.縁が枯れているのに中が瑞々しい緑を保っているのが何とも不思議だ.
一丁平からの富士山は,2週間前の富士山と較べて,雪の線がかなり下がったように見える.2週間で相当降ったのであろう.
落ち葉にも霜がびっしりだ.地面に直接厚く霜柱が立っている場所もあるが,そうしたところでは時間が下るに連れ踏まれてぐしゃぐしゃになっている.
ここは明王峠手前.別にここに限った眺めではないが,ヒノキの深い緑と,落葉樹の黄の対比が妙だ.
既に散りつつあるので,この眺めも程なく終わるであろうが.
コース:京王高尾山口→病院横→2号路→4号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:21.21km
歩行時間:6時間25分,休止時間:56分.
痛くなったところ:大丈夫
緑のもみじに控えめに赤が混じっている.これもなかなか風情が感じられる.
やはり緑の透過光あが鮮やかだ.混じる赤がそれを一層引き立てるのであろう.
2号路から4号路へ行くことにした.繋がり点には1号路薬王院の浄心門がある.ここでは薬王院に向かう大勢の人の姿が見られた.
4号路は,この時間まだ陽の射さないところが多いのだが,一旦差し込めばなかなか見事な赤や黄の見える場所もある.遠くには圏央道と中央高速のジャンクションが見えていた.
まだ早い時間だが高尾山頂や脇の東屋はモミジの下のベンチや,シートで寛ぐ人が集っている.お昼近くになったら満杯になるであろう.
この日,高尾山は終日すばらしい天気だったが,どうやら富士山の方向も良かったようで,きれいに望めた.
秋口にベンチ増設などの整備をしてくれていたが,増えたベンチ以上にハイカーが多いこの日だった.ここはどことなく時代劇の峠の茶屋的雰囲気があり,落ち着けるのだ.
この日は普段閉店の信玄茶屋も風林火山のノボリを立てて営業中だ.御客さんもいっぱいだ.
普段このトレイルは比較的人が疎らだ.この日も高尾~陣馬のメイン縦走路に比べれば全然少ないが,それでも何組かのパーティを抜いたり,抜かれたり,また登ってくる人とすれ違ったりした.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りのち晴れ
歩行距離:20.69km
歩行時間:6時間11分,休止時間:41分.
痛くなったところ:大丈夫
久しぶりに訪れた高尾山は稲荷山コースから入った.最初の辺りでは渋滞するほどの混みようでそれはそれは大繁盛だ.所々赤や黄色に色付き,見頃を迎えたためであろう.
明王峠辺りに来ると,青空が広がり,強い光が刺し込み,黄葉も鮮やかさを増した.この周辺は広葉樹が多く春も美しいが,この季節もとてもいい.
コース:京王高尾山口→病院横→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:ほぼ曇り
歩行距離:21.36km
歩行時間:6時間20分,休止時間:1時間20分.
痛くなったところ:ほぼOK
色あいや形がツルニンジン(蔓人参)に似た雰囲気だ.しかしツルニンジンよりかなり小型だ.調べてみるとツルギキョウ(蔓桔梗)のようだ.以前ツルギキョウの実は見たことはあったが,花は初めてだ.明王峠先で日当たりの良いトレイル脇に咲いていた.
アサギマダラはアザミを好むようで,よく止まり,蜜を吸っている.羽根は相当傷つき,痛々しい.通りかかった人が,『産卵も終えたようだし,2000kmも飛んで来て,このようになったのでしょう』と話してくれた.産卵は体型から判るようだ.
次の日からは台風18号が接近し,雨になるようだ.その前の日のこの日は概ね曇りながらも,雲はさほど厚くはないようで,結構明るい.そしていつもの週末のように,ここ景信山の先でもハイカーが行き交っていた.
直上の濃紺の実はツル性で,グリーンから紺,濃紺へと変化しているようだ.写真ではちょっとブドウのように見えるがとても小さい.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れたり曇ったり
歩行距離:20.84km
歩行時間:5時間57分,休止時間:56分.
痛くなったところ:ほぼOK(ハンワグにした)
6号路の沢を過ぎると階段が待っている.珍しくここも繁盛していた.小さなバックパックは駆けっこの人たちだ.既にここまでで相当の汗をかいていたのだが,階段を登り切った辺りでは完全にびしょびしょになった.
順調に進み陣馬山手前になった.広葉樹が黄葉し始めて,微かな冷風とともに季節の移ろいを感じさせる.黄葉は,葉の部分が徐々に広がるのではなく,一枚単位で黄変するようである.そう言えば散るのも葉の部分が徐々にではなく,一枚単位だ.
この日の陣馬山からはそれまでの移動地点同様富士山は見えなかった.反対の和田峠方面は比較的見通しがきき,濃い手前の山並みから,遠くになるに連れ白っぽく霞んでいく様が望めた.味わいがある.
陣馬山から明王峠に戻り,相模湖ルートを下った.このトレイルはいつものように空いていた.雲が流れ陽が降り注ぐと木の葉が輝く.
間違って地上に出てしまったのか,みみずが地面でのたうち回っている.入り口の穴が見つかるかな....
いつも混み合う相模湖からのJR線はこの日は珍しくシートが空いていた.夕方5時近くと遅かったためであろうか.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れ
歩行距離:20.8km
歩行時間:6時間16分,休止時間:1時間25分.
痛くなったところ:大丈夫(古い靴にしたので)
この日は6号路から入った.入ると程無く,琵琶滝手前で洞穴に出合う.岩屋大師と呼ばれ,弘法大師が嵐で遭難しそうな母子を助けたという言い伝えがあるそうだ.そのような伝説に因むように,これから山に向かう母子と思しき人たちがろうそくを灯し,お祈りしていた.
一丁平に来た.見晴らし台に向かってハイカーが階段を上っていく.好天の下,すすきが微かに揺れて,お彼岸の中日らしい様相だ.
きっと明王峠小屋のオーナーの方が施工されたのであろう,小屋周辺には立派な木製ベンチが追加して整備された.ここに腰掛け,木漏れ日を浴びながらおにぎりをぱくつくのは幸いだ.
サヤエンドウのような実の成ったナンテンハギ(南天萩)の花が撮れた.名の由来であるナンテンのような葉も一緒に写っていればもっと良かった,といま思う.
この日見たツルニンジン(蔓人参)は,2日前9月21日,別の場所で見たものと較べて模様が簡素で薄い.ツルニンジンは別名ジイソブ(爺蕎)とも称し,爺のそばかすの意だそうだ.カナジーのそばかすは今日のツルニンジンに近いかな~
コース:京王高尾山口→病院横→2号路→1号路→4号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れ
歩行距離:20.94km
歩行時間:6時間29分,休止時間:1時間52分.
痛くなったところ:新しい靴3日目だが依然両足甲側痛く,右小指横傷.
この日は病院横から2号路を上り,1号路に出て,歩いた.少しすると浄心門に至った.前日からお彼岸に入ったのであるが,この門をくぐり薬王院にお参りする人も多いのではなかろうか.
私はここで失礼し,門の右手から4号路に入っていった.この時間帯では4号路は2号路同様ハイカーは疎らであった.
この吊橋を渡るのも実に久しぶりだ.陽の当たる対岸に行くとツルニンジン(蔓人参)が咲いていた.ラッキーだ.
なお,この花はもみじ台北側トレイルで毎年見るのを楽しみにしていたのだが,今年はトレイル脇の草全てが完全に刈り取られ,見る影もない.また同所は当直が毎年案内パネルを掲示するシモバシラの名所でもあるが,刈り取られた今年は霜の花を見ることも叶わぬであろう.
4号路の終わりになると高尾山山頂だ.山頂は比較的空いている.まだ暑いせいであろう.富士山がよく見えた.6合目辺りであろうか,雲の鉢巻を巻いている.この辺りを歩いている人はくもの中であろうが,少し登ると晴れ渡っていて,感激を味わえそうだ.
ここは陣馬山に至る終盤の階段.この辺りはもみじ台(やその先)と違って草は自然に生えている.シモバシラの茎もトレイルに倒れかかっている.と言っても,歩行の妨げになるなるとかいった考えが浮かぶことは少しもないであろう.
シモバシラは茎が倒れても,花は真っ直ぐ上に伸びる.それと花は軸に対して非対称に咲く.複数軸ある場合,概ね同じ方向に花が向いているように見える.ただそれが陽の方向なのか,逆方向か,或いは陽の方向をは無関係なのか.....は解っていない.
与瀬神社に下った.参道脇(隣の墓地の敷地かな)にはヒガンバナ(彼岸花)が群生している.ちょうどお彼岸に合わせて咲くので分り易い花名だ.
ヒガンバナの別名マンジュシャゲ(曼珠沙華)もよく知られているが,サンスクリット語で記された仏教の経典に基づくそうだ.なのでどちらも仏教に所縁深い名ということになる.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→一ノ尾尾根→落合→JR藤野駅
天気:曇り
歩行距離:20.56km
歩行時間:6時間15分,休止時間:1時間27分.
痛くなったところ:新しい靴二日目だがやはり両足とも甲側痛い.
夏場,普段比較的陽の当たりやすい稲荷山コースは避けがちだが,この日は曇っていたのでここを上っていった.ただもち論写真のような緑のトンネルも所々にあるし,トレイルも広くなかなか快適に歩ける.こんな早い時間だが,既に下ってくるハイカーやランナーにもしばしば出会う.余程早起きの人たちだな~と,すれ違う度に感心して思いやるトレイルでもある.
ここは明王峠少し先.関東ふれあいの道の一つ『鳥のみち(高尾山口~陣馬高原下)』のルート上でもある.ふれあいの道上には所々起点~終点間のどの辺りにに位置しているか(割合)を示す道標が置かれている.写真は明王峠の少し先の道標だ.黒が高尾山口からの距離割合なので,概ね8割方来たということであろう.
そしてその脇にはあと2,3日で咲こうかというヒガンバナが一輪だけ出ていた.ヒガンバナは集団でも茂っているが,こうして孤独にもたった一輪だけというのもしばしば見かける.もともとどのように根を下ろしたのでしょうか?花の種が飛んできたのでしょうか?
陣馬山頂清水小屋脇から一ノ尾尾根を下った.陣馬山直下にはシモバシラの花が盛りだ.一緒に下った人が,この辺りは毎年シモバシラが豊富です,と話してくれた.きっと初冬にはさぞかしきれいな霜の花を咲かしてくれることであろう.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:午前中は霧,曇り時々晴れ間
歩行距離:21.0km
歩行時間:6時間16分,休止時間:1時間21分.
痛くなったところ:新ザンバラン初日で両足とも甲側痛い.
影信山/明王峠間の檜林では間伐の伐採作業中であった.チェーンソーで切り倒し,倒された木はそのまま斜面に置いて,朽ちさせる(多分)ようである.
上の写真で『立ち入り禁止』のロープが掛けられた場所はちょうど直進明王峠ルート(いつもは楽なここを通る)と堂所山ルートの三叉路である.今回は急な堂所山ルートを登る.登った先に明王峠側と堂所山への分岐点があり,明王峠側を選び,斜面を下ると再び元の道に戻った.
この日は腫れたり曇ったりの天気であったが,昼過ぎの陣馬山に至る頃はよく晴れていた.馬の像を後に記念撮影する人たちには青い背景がきれいに撮れたであろう.
高尾山と陣馬山の間はどちら向きでの歩く人や走る人で繁盛している.写真は陣馬山から明王峠に向かうハイカーだ.年間250万人のハイカーが訪れるそうだから,まあ凄い訳だ.結構結構!
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:午前中は霧,午後曇り時々晴れ間
歩行距離:20.17km
歩行時間:6時間16分,休止時間:1時間29分.
痛くなったところ:まずまず.
この日はなぜか霧が深かった.陽射しが無いのを幸いに稲荷山コースを登った.久しぶりだ.気温は低めなのだが湿度は高く,既にこの辺りで全身汗でビショビショになり,下手に休憩すると冷えてくる.(実際かなり冷えたようで結局その後風邪をひく不覚を取ってしまった....)
普通霧は昼に向け徐々に上がるものだが,この日はず~っと続いた.明王峠先でお昼になったがまだ霧はそのままであった.なかなか趣き深いとも言えよう.このところ天気が不安定で,関東以外では所々大雨の被害が出ている.夏の甲子園も雨で順延になっている.
そうした不安定な天気の最中であるためか比較的歩いている人の数は少ないようだ.
陣馬山頂のオオマツヨイグサ(いやひょっとしてメマツヨイグサか?)も露でしっとりしている.すぐ向こうの信玄茶屋はまだ晴れぬ霧で霞んでいる.上がればカンカン照りになるであろうから,こういった天気もなかなか味わい深い.
陣馬から明王峠に戻り,与瀬神社経由で相模湖駅に下った.下り始めると霧が上がっていった.一帯の霧が上がったのか,或いはこのトレイル辺り特有な気象か....何れにしても,下るに連れ雲の合間から時々晴れ間を望むようになってきた.暑いのであるが....
与瀬神社の参道を降り,中央高速の橋を渡った.恒例の小仏トンネルの手前(東京から観て先)になり,お盆休み行楽の帰りで上り車線は混んでいた.
コース:京王高尾山口→琵琶滝→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇り一時小雨
歩行距離:22.32km
歩行時間:6時間34分,休止時間:1時間35分.
痛くなったところ:今回は大丈夫.
朝京王高尾山口に着くと小雨だが降っていた.台風11号の影響は次の日から,と勝手に思っていたが....予想外だ.ベンチで少し待ってみることにした.とりあえずカッパをリュックの最上部に移し,直ぐ羽織ることができる準備をする.20分ほどすると一応上がったようで歩き始めた.
6号路に入り少し行くと2号路入り口でもある琵琶滝不動堂となった.立ち寄っているハイカーが結構見える.再び雨が降り始め,傘の人もいる.
琵琶滝から急坂を登り2号路に入り,少し行くとほぼ平坦な3号路になった.脇にはヤブミョウガが多く見える.南の谷の樹木は雨に濡れ,密林の様相を呈している.密林にはやはり雨が似合う.
一旦止んでいた雨は明王峠辺りでまた始まった.先を行く人もカッパ,ザックカバーを着けた.私は着るとさらに暑くなるので,雨量と天秤にかけて様子を見ながら行く.土砂降りにはならないようにしてくれ~と思いながら.
いつもはハイカーでごった返す陣馬山頂であるが,この日ばかりは人影疎らだ.珍しいことだ.暑い(それでも前日までよりは結構低い)のとやはり雨のせいであろう.
ベンチがビショビショで座れないのは痛い.立ったままではおにぎり食べにくい....
まあ,それはそれで,再び明王峠に戻り,与瀬神社へと下り,この日は遅くなって帰宅した.ビールは美味しかった(いつもそうであるが一応).
下段中央はジシバリ(地縛り)からコウゾリナ(顔剃菜)に修正.
とても地味なシシウド(猪独活)であるが,きっと蜜が美味しいのであろう,いつも大きめの虫や蜂が群がっている(小さいのもいるが写真が撮り難い).
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇り,晴れ時々薄雲
歩行距離:21.03km
歩行時間:6時間57分,休止時間:1時間39分.
痛くなったところ:暑くて暑くて....
このところ異常に暑い日が現れ,この日もそうだった.比較的陽射しを避けることのできる6号路を登った.さすがこれまでと違ってハイカーの数は少なくなっているようだ.相対的に駆けっこで行くタフな人の姿は目立つように感じられた.暑いが登るに連れ僅かながらも気温が抑えられるようで,周りの緑と合わせて救いと感じられる.
いつもより時間を要して陣馬山頂に至る.持参した水では不足気味なので茶屋で冷たいお茶を買い,おにぎりを頬張る.そして陣馬山を後に再び明王峠経由で相模湖駅へと下った.いや~とにかく暑い!
今日のトレイル脇では,ヤマユリの花が今正に盛りとばかり,あちこちで咲いている.そして途中若干異質な色あい,黄色のスジ部分が赤く置き換えられたヤマユリに出合った.帰宅してググって見たらベニスジヤマユリ (紅筋山百合)と呼ばれるそうだ.ヤマユリの突然変異種で,稀にしか咲かず,『幻の花』とも言われることもあるらしい.何だか随分と得した気分だ.
ベニスジヤマユリの他にもう一つ初めての花に出合った.真ん中の写真がそれで,アザミやハグマ,コウヤボウキ,或いはタカオヒゴタイ(高尾平江帯)とかオケラ(朮)....等々と部分的に似ている.これもググってみたら,どうやらセイタカトウヒレン(背高唐飛廉)と呼ばれる種のようである.いや~色々あるものですね~
終わりの2枚が普通のヤマユリ(スジが黄色)とニスジヤマユリ (紅筋山百合).スジの色以外は一緒だ.
コース:京王高尾山口→病院脇→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇り
歩行距離:21.42km
歩行時間:6時間20分,休止時間:1時間15分.
痛くなったところ:脚は大丈夫そうだが疲れた
病院脇の急坂を登ると2号路に至り,そして短い距離を行くと3号路に入った.3号路はほぼ平坦,ハイカーも少な目でゆっくり歩ける.花は少ないが,杉の大木も交じる豊かな緑の木立が特徴だ.脳裏に『森林浴』という言葉が自然と浮かんでくる.
高尾山からはいつものルートで陣馬山に至った.富士山や南アルプス方面を眺めてみるが,何れも雲で覆われ,見えない.雨はどうかな....相模湖駅に下山まで何とか持つかな.....
と,明王峠経由で下ったが,幸い雨には遭わず済んだ.先週,何十年に一度の巨大台風の恐れ....との予報があった第8号は過ぎ去ったが,それでもこうした空模様が続く.梅雨だから仕方ないか.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇り,朝の内少し晴れ間あり
歩行距離:20.89km
歩行時間:6時間22分,休止時間:1時間11分.
痛くなったところ:OKだが疲れている
梅雨の言葉を違えぬように気を遣った空の神様が前日までそれなりの雨を恵んでくれていた.幸いこの日は降らないとの気象庁予報を頼りに出かけた.実際大丈夫であった.
果たして6号路の沢は,前日までの降雨が下るのでどうかな...?と歩いてみたが,写真の通りいつもとさして変わらずチョボチョボだ.尤もここは標高599m直下であるから,雨水の貯まりようも無いであろうから当然であろう.
いつものように,陣馬山に登り,明王峠に戻り,そこからJR相模湖駅へと下った.今日は7月6日,明日は七夕だ.改札口には大きな七夕飾りが据えてあった.こうした駅や或いは住まいの集合住宅入り口の飾りで始めて七夕が思い起こされる今日であるが,....感謝したい.
花の少ない季節で,花は少ない.また視力の衰えで,ひっそり咲く花や小ぶりの花は残念ながら滅多なことでは見つけることができない.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:20.61km
歩行時間:6時間4分,休止時間:1時間7分.
痛くなったところ:今回は大丈夫
ヒノキ林の木漏れ陽ではあるが,依然として強い光線が下の雑木に降り注ぐ.暗い中に一際明るく浮かぶ雑木の面はとてもいい光景なのだが,写真では完全に白飛びし,若葉の緑が見えなくなってしまった.
不思議な木だ.枝に小さなドラゴンフルーツのような雰囲気の赤い塊が付き,そこから新芽の枝が生えている.この辺りで見かけたのはこの木一本であったが,どの枝にもこのような赤い塊があった.さて何の木でしょう?
トレイル脇のキンラン(金襴)の蕾が大分膨らんできた.開花は3,4日先であろうか.例年より少し遅いように思う.
陣馬山山頂では,山と溪谷社と日本山岳遺産基金の主催で『マナー&クリーンアップ』を呼びかけていた.高尾山系はハイカーの数が膨大な割に,クリーンさは維持されているように思う.ただマナーに関しては傍若無人に鈴を鳴らしながら歩く人などいて,どうかとは思う.少ないが.
この日は快晴で,昼過ぎなのに富士山にも雲がかからず,よく見えていた.
帰路またホタルカズラ(蛍葛)が見えた.比較的花の期間は長いようだ.この花の青は実に鮮やかで美しい.この写真では残念ながらその色が出ていない.どうすれば撮れるか....?
コース:京王高尾山口→琵琶滝→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:22.32km
歩行時間:6時間35分,休止時間:1時間28分.
痛くなったところ:今回はOK.ほっとした.
私には毎日がゴールデンウィークのようなものだが,世の中的にはこの日はその真っ最中.素晴らしい天気で,当初歩き始めた6号路はハイカーでいっぱい.琵琶滝で2号路への急坂に逸れるとかなり疎らで落ち着いて歩けた.
写真のように高尾山頂に至ると,ここも大繁盛,富士山の頂きも見えて,まあ結構なことだ.
前回足を痛めて,途中でリタイアと云う悲惨な経験を被っただけに,心配しながら歩いた.高尾山は概ね林のトレイルだが,とりわけ落葉樹地帯は若葉が美しい.写真は明王峠先で,毎年変わりないのだが実に清々しい.
明日は子どもの日,陣馬山山頂,信玄茶屋では鯉のぼりが泳いでいた.めったに開店しないこの茶屋も,この日は営業し多くの客を集めている.
陣馬山でおにぎりを頬張った後は,いつものように明王峠まで戻り,与瀬神社経由でJR相模湖駅に下った.途中鮮やかな青のホタルカズラの群生に出合えて,これも例年の事ながら嬉しかった.
コース:京王/JR高尾駅→日影→小下沢林道→林道終点,左脚痛くなりここで退却→京王/JR高尾駅に引き返す
天気:終日晴れ
歩行距離:GPSスイッチ忘れ
歩行時間+休止時間:6時間40分.
痛くなったところ:左脚膝内側がかなり痛くなり,途中で退却
この日も前回に引き続き京王/JR高尾駅から旧街道を歩き,日影経由で小下沢林道に向かった.途中の民家の庭では色々な庭木や花が美しく咲いていた.
今回は@takaonobanaさんのアドバイスに従い何箇所か沢に降りて,幾つかの場所でハナネコノメを見ることができた.
高尾山には初めて単眼鏡を携えてみたのだが,トレイルから『あの辺の緑のところにハナネコノメあるかな~?』と沢を見下ろすのに役だった.
ちょうど満開のところや,既に盛りを過ぎたところなどいろいろだった.
この日は5月くらいの陽気だそうで暖かい.それでも今年関東にしては異常に多かった雪がまだ幾らか沢を覆っている.ただトレイルには殆ど残っておらず,快適だ.
ところが小下沢林道の終点辺りになると,左脚膝上内側が相当痛くなり,情けないがここで退却を決意,引き返すことにした.やはり歳だな~
コース:京王/JR高尾駅→日影→小下沢林道→関場峠→堂所山→明王峠→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日ほぼ快晴
歩行距離:21.61km
歩行時間:5時間56分,休止時間:1時間1分.
痛くなったところ:左脚膝内側上の筋肉か?筋か?かなり痛い
一昨日に続いてこの日も先ずは高尾駅から日影を目指す.日影手前で標記の『浅川国際マス釣場』を通過する.太公望の皆さんが釣り糸を垂れている.看板によればルアーやフライで釣るようだ.ところで『国際』とはまたまた大層な名を冠するが,マス釣りの国際大会でも開催されるのでしょうか?
日影に到着し,一目散に@takaonobanaさんアドバイスの場所目がけた.そして人集りのスポットがあり,そこに辿ると待望のハナネコノメが見えた.感激.
以前6号路でしべが赤くないものは見たことはあったが,やはり赤い点々がないとさながら『臥龍點睛を欠く』の如く,どうしてもイマイチな感じに見えてしまうのだ.
日影の少し先を左に折れると木下沢梅林梅の里があった.各種梅の木が咲いている.満開で,見頃のようで,多数の車やカメラマンの姿があった.
ところでここは『小下沢』ではなく『木下沢』であるが,他にも例えば『木下沢都有保安林』の看板なども見られ,どうやら二通りの表記法があるようだ.
木下沢梅林を過ぎると小下沢林道に入っていった.こちらも@takaonobanaさんアドバイスのように,ときどき沢に降りながら上に登っていった.沢は清流できれいであるが,残念ながらハナネコノメは見つけられず,やがてキャンプ場跡の広場に着いた.
若干風があるが素晴らしい天気で,リュックを開きおにぎりを食べ,ポカリスエットを飲む.まあ普通に美味しい.
キャンプ場跡広場から少し進むとこの記念碑が見える.浩宮さまは1960年(昭和35年)2月23日のお生まれで,石碑には(多分建立日)昭和35年4月6日とあるので,僅か一ヶ月半という随分短い期間で刻まれたようである.
やはり樹木は安らぎを与えてくれるし,長く残ると思う.
キャンプ場跡広場から先は沢が深く切れ込み,コンクリートで護岸されたところが多くなる.また岸やトレイルに雪も残るようになった.
さらに行くと小下沢は枯れ川となっていく.今は比較的水のある季節にも思えるのだが枯れているのが不思議だ....
ここは(も)景信山への分岐トレイルであったか,雪が多く残っているためであろう通行止めのバーが設置されている.
関場峠に近くなり,トレイル左肩にオオイヌノフグリが群生していた.日影から関場峠まで結構な距離あるが,咲いていた(見かけた)のはここだけだったのは意外だ.もっとどこでも咲いているのが普通だった筈のように思うが.....これからかな....
小下沢林道終点から少し斜面を上ると関場峠に出た.トレイルは良く乾き,北斜面の落葉した樹木群もサラサラと良く乾いているように見える.
関場峠からは幾度かアップダウンしながら堂所山を経由し,いつもの影信-明王峠ルートに出た.
明王峠で休憩後,陣馬山に進む.陣馬山では晴れた日曜日とあって結構な数のハイカーが腰を下ろしている.いい天気は継続し,昼のニュースの後,選抜高校野球放送が再開される昼のこの時間帯でも富士山がくっきりリ見えていた.
↑陣馬山頂 | ↑陣馬山頂から望む富士山 |
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一休み後,いつものように再び明王峠を経て,JR相模湖駅に下った.終盤3,40分から左脚膝上内側が痛み出したが,何よりもハナネコノメが見えていい一日だった.
コース:京王/JR高尾駅→日影→日影沢林道→城山→景信山→明王峠→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:快晴→曇り(一時雹)→晴
歩行距離:22.51km
歩行時間:6時間29分,休止時間:53分.
痛くなったところ:あちこち疲労しているが,まずまずかな.
久しぶりの高尾山だ.厳密には今回は高尾山をパスして,日影沢林道経由で陣馬山に行くのだが.そんな訳で今回は京王高尾山口ではなく,高尾駅で降り,日影沢林道入り口の日影に向かった.高尾からの沿道には各種梅の木が多く,花が咲き競っている.写真は駒木野の公園(小仏関跡)であるが,ここも様々な梅が咲いている.なかなかのものだ.
高尾駅から1時間ほど歩いたであろうか,日影沢林道入り口の日影に至り,林道を歩き始めた.今回は何とかハナネコノメを見たいと云う一心でこのコースを歩く.で,多分ハナネコノメは日影沢の流れの近くに咲いている筈,と時々流れに近寄りながら上に進んだ.
ところが行けどもいけどもハナネコノメは見つけられない.今年もまた見放されたようだ....(涙)
黒っぽい砂利の間から,あたかも蛍光色の如く鮮やかな新芽が吹いてきている.何の植物か全く知らないのだが,それでも無彩色地べたとの対比で,色彩の差が何とも著しいのが印象的だ.
日影沢林道は途中の馬止め(車止め)までは綺麗に除雪されている.その先もほんの少し崩れ落ちた雪で覆われた箇所があるが殆ど雪は残っておらず,楽に歩ける.
小仏峠に来て富士山を望むと,頂きと西側には雲が舞っていた.ここで登山中のクライマーもいるであろうがきっと嵐のような気象状況ではなかろうか.
やがて明王峠に到着した.茶屋は開いてないが,結構多くのハイカーやランナーが休憩している.この頃までは風が少し強いものの快晴で,爽やかな陽気だ.
明王峠から陣馬山に向け歩くと,倒木がトレイルを通せんぼしていた.落葉樹であるが,枯れかかっていたのであろうか?
陣馬山手前,残り雪でグチャグチャのトレイルであるが,これを物ともせずトレイルランナーが駆けていく.まあタフな人たちだ.
陣馬山に到着した.ベンチに腰を下ろし,おにぎりを頬張る.先ほどまでほぼ快晴だったが,見るみるうちに雲が広がり始めた.唐突だが,マジシャンが囲み布で覆い,号令と共に,布を取り払うと全く別のものに変わるとか,無くなる,とかのマジックがある.今富士山(写真右から1/3)はあたかもそんなマジシャンの囲み布で覆われたかのように見えて仕方がない.
陣馬山で休憩後再び明王峠に向け戻った.途中小粒ながら雹が降ってきた.上空には寒気が流れているのであろう.
明王峠に至るといつものように南の下山道に折れ,与瀬神社経由でJR相模湖駅に出た.駅の時刻表を眺めると出発まで1分を切っていた.疲れきっていた脚に発破をかけ,階段を駆け上り,そして下りホームに降りると列車が入ってくるのと同時だった.そしてドアに駆け込み,やったー!(脚が吊りそうだったが)