このページでは,8月の高尾山ハイキングで見かけた花の写真を既存ページから転載し,集めて一覧できるようにしました.花の種類はセンニンソウ(仙人草),レンゲショウマ(蓮華升麻),アザミ(薊),ノコンギク(野紺菊),ヒメヤブラン(姫藪蘭),クズ(葛),イヌトウバナ(犬塔花),ヤブミョウガ(薮茗荷),ツユクサ(露草),ヤマホトトギス(山不如帰),コウヤボウキ(高野箒),ミヤマフユイチゴ(深山冬苺),ヒメキンミズヒキ(姫金水引),ヒヨドリバナ(鵯花),タケニグサ(竹似草),ホソバツメクサ?(細葉爪草),緑のヤマアジサイ(山紫陽花),オニユリ(鬼百合),ノブキ(野蕗),花名不明の黄色の花,ダケゼリ(岳芹),マツカゼソウ(松風草),アキノタムラソウ(秋田村草),シモバシラ(霜柱),ヤブタバコ(藪煙草),オニドコロ(鬼野老),花名不明の緑の花,ヌスビトハギ(盗人萩),ムラサキニガナ(紫苦菜),ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡),ボタンヅル(牡丹蔓),ヤマノイモ(山の芋),タカトウダイ(高灯台),ウバユリ(姥百合),ハグロソウ(葉黒草),花名不明の蔓性の白花,フジカンゾウ(藤甘草),ワスレナグサ(勿忘草),トチバニンジン(栃葉人参),イヌゴマ(犬胡麻),ヤブラン(藪蘭),ジャノヒゲ(蛇の髭),ソバナ(岨菜),タマアジサイ(玉紫陽花),ヤマユリ(山百合),クマシデ(熊四手),キンミズヒキ(金水引),シシウド(猪独活),フジカンゾウ(藤甘草),オオマツヨイグサ(大待宵草),ツリガネニンジン(釣り鐘人参),ヘクソカズラ(屁屎葛),ダイコンソウ(大根草),ツルボ(蔓穂),ヤマハッカ(山薄荷)です.
センニンソウ(仙人草)
つる植物で,長く茎を伸ばし白い花をたくさん付ける.筆者はまだ見たことがないのだが,花の後の果実に白い毛があるそうで,これを仙人の長い髭に見立てたのが名の由来だそうである.いかにも日本語固有の名前で味わい深いが,外国ではクレマチスというのが近いようだ.
以上高尾山2007年8月27日(月)のページから.
レンゲショウマ(蓮華升麻)
花の姿形はレンゲ,葉はサラシナショウマに似ているのがレンゲショウマの由来だそうだ.確かに花はミニチュアサイズながらレンゲに似て気品がありなかなか素敵だ.サラシナショウマは高尾山2008(後)10月20日(月)【2008#35】のページに載せたが,肝腎の葉っぱがあまり写っていない.これでは似ているがどうかよく判らないが,きっと似ているのであろう.
以上高尾山2007年8月27日(月)のページから.
アザミ(薊)
アザミの種類が不明なため,差し当たりアザミとしておこう(←いい加減だな~)
以上高尾山2007年8月25日(土)のページから.
ノコンギク(野紺菊)
「野に咲く紺色の菊」の意だそうだが,これは白い.勝手に野紺菊としていいのか?いろいろなサイトを眺めると真っ白なのも多く載っているので多分いいのだろう.また,ノコンギクとヨメナの区別も難しく,悩みだ.中心の筒状花の周囲に毛の様な冠毛が有るのがノコンギク,冠毛が無いのがヨメナだそうであるが.....
以上高尾山2008年8月18日(月)のページから.
ヒメヤブラン(姫藪蘭)
下のヤブラン(藪蘭)に比べて花が小さいのが名の由来のようだ.ただ藪蘭と違って,こちらは「藪」ではなく日当たりのよい草むらに生えていることが多いと思う.
以上高尾山2008年8月18日(月)のページから.
クズ(葛)
マメ科のつる性多年草で,秋の七草の一つ.根からデンプンを採り,葛粉や漢方薬が作られるそうだ.それでこの花が結実した後の豆の方はどうなるのだ....?
以上高尾山2008年8月18日(月)のページから.
イヌトウバナ(犬塔花)
シソ科のひっそり咲く控え目な花.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
ヤブミョウガ(薮茗荷)
玉紫陽花のような殻が弾けて,一つだけの花が出てくる.花は小さく可憐ながら,とてもしっかりした形をしている.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
ヤマホトトギス(山不如帰)
花びらの上のシベでしょうか,これが大きくのさばっている雰囲気が面白い.その部分や花びらの赤い斑点がホトトギスの胸にある斑模様(見たことがないが)に似ているのが花名の由来という.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
コウヤボウキ(高野箒)
一つの説では,弘法大師の高野山では,竹(や果樹)などの植栽が禁じられていたが,箒を作る際竹の代わりにこの植物が用いられたそうな.ただ,花そのものも箒のような形にも見えるし,箒ではなく茶筅のことだとか....諸説あるようだ.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
他のいちごと違って木に刺がある.花はこのように控え目で目立たないが,真っ赤な綺麗な実を付けるようだ.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
ヒメキンミズヒキ(姫金水引)
ミズヒキの類で,黄色で小振りなためこの名になったのであろうか.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
ヒヨドリバナ(鵯花)
ヒヨドリが里に下りて鳴く頃に咲くのでヒヨドリバナとなった,との説があるそうだ.ヒヨドリの名は幾度となく聞いたことがあるも,その姿が浮かばないのはちょっと残念だ.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
タケニグサ(竹似草)
茎を割ると中空になっているらしく,この名が付いたそうだ.下から順繰りに花が先,盛大に平べったい実を付けていく.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
ホソバツメクサ?(細葉爪草)
5枚の花びらの形などから調べて,ホソバツメクサ(細葉爪草)としたが,あまり自信がない.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
ツユクサ(露草)
最もありふれた野草だが,この透き通った青はいつ見ても美しい.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
緑のヤマアジサイ(山紫陽花)
全て緑花の紫陽花だ.病気のようには見えないのでそうした種類なのであろう.
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
オニユリ(鬼百合)
白い山百合と較べて小振りだ.球根はやはり食用になるそうだ.ところで綺麗な花なのにどうして鬼などと名付けられたのでしょう?一説では,黒い斑点を付したオレンジの花びらが赤鬼を連想させるから.....とか.そう言われればそうでしょうか.....
以上高尾山2013年8月16日(金)のページから.
ノブキ(野蕗)
こん棒状の花がワイルドな感じ.葉がフキ(蕗)に似ているので付いた名だそうだ.フキ(蕗)は畑で栽培されるものもあるが,多分それよりず~っと多く,また古い時代から野原に生えていると思っていた.が,そのフキ(蕗)に「野」の限定詞を被せたのは,それでもないのか?ちょっと不思議かな....?
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
花名不明の黄色の花
今のところわからない花だ.もっと開けば判るかもしれない.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
ダケゼリ(岳芹)
セリに似たいる雰囲気で,山地に生えることからダケゼリ(岳芹)と呼ばれるようだ.他にカノツメソウ(鹿の爪草)とも称されるそうで,根の形が鹿の爪に似ていることに由来するそうだ.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
マツカゼソウ(松風草)
ミカン科の仲間だそうであるが,ミカンは大きな樹木で,マツカゼソウは小さな草だ.その辺がど素人にはとんとわからないところだ.現物は,葉っぱも花も特徴的で見分け易い.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
アキノタムラソウ(秋田村草)
7月頃から咲き始めるので名前に惑わされないようにしたい.もじゃもじゃした毛が特徴の一つ.田村市の市花とか,田村博士の発見とか....ではなく名の成り立ちは不明であるそうだ.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
シモバシラ(霜柱)
紫蘇の仲間だそうだ.花が軸対称でなく一方向にだけ咲くのでとっても判りやすい.シモバシラの根は地上部が枯れた後も活動し続け,水を吸い上げて茎に送り続けるそうだ.送られた水分は外気が氷点下まで下がっていると,出口である茎の裂け目で氷結し,順次送り込まれる水で,あたかもところてんのように押し出され花びらのようなフレーク状の氷が形成される.これがシモバシラ,若しくは霜の花で,なかなか見応えがある.その元となる植物の名もまたシモバシラ(霜柱)と呼ばれるところがちとややこしいが.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
ヤブタバコ(藪煙草)
キセルの雁首に似ていることから付いた名だそうだ.若い世代にはキセルという言葉は,喫煙用具ではなく専ら電車の不正乗車の一種として理解されているとか.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
オニドコロ(鬼野老)
オニドコロ(鬼野老)
先ず漢字「野老」が難しい.それにその響きがちょっと恐ろしいような.....現物はそうでもないので大丈夫だ.ヤマノイモ科だそうだが,根は苦くて食べられないという.
(上)高尾山2009年8月12日(水)のページ,(下)高尾山2009年8月5日(水)のページから.
花名不明の緑の花
ツルニンジン(蔓人参)と似ている.ただツルニンジンは内側が紫であるが,これは外と同じ緑だし.....う~ん,何かな~?
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
ヌスビトハギ(盗人萩)
ヌスビトハギ(盗人萩)
名前も面白いが,実もなかなか傑作だ.実際その形が盗人の 「忍び足」 の形に似ていることに由来するそうだが.
(上)高尾山2009年8月12日(水)のページ,(下)高尾山2009年8月5日(水)のページから.
ムラサキニガナ(紫苦菜)
ニガナは黄色のイメージだが,これは,そのニガナの色だけを紫にした感じに近いのであろう.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
北米原産の帰化植物で,明治時代以降日本各地で雑草化しているそうである.蔓のような茎と葉は大きいし,スーパーで買う「ごぼう」とは似ても似つかぬが,さてどうなっているのか?
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
ボタンヅル(牡丹蔓)
一番上のセンニンソウとよく似ている.ボタンヅルもキンポウゲ科 センニンソウ属(ここまで同じ)のつる性で,葉が牡丹のような複葉になっているのが見分けるコツのようだ.で,その結果ボタンヅルとしたつもりだったが.....う~ん間違っているかも知れない.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
ヤマノイモ(山の芋)
つる植物で,細長いハート形の葉だ.根は芋として発達し,ヤマイモ(山芋),若しくはジネンジョ(自然薯)となるそうだ.美味しいが掘るのはなかなか大変と聞く.尤も高尾山辺りで掘り出してはいかんが.
以上高尾山2009年8月12日(水)のページから.
タカトウダイ(高灯台)
素のトウダイは,椀状の苞葉に黄色い花がある様子を燈火の皿に見立てたことに由来するそうだ.また,高が付くのはこの種が特別丈が高くなるためだそうだ.
以上高尾山2009年8月5日(水)のページから.
ウバユリ(姥百合)
花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため,歯(←葉)のない「姥」の連想から名付けられたそうだ.でも春先の若葉はあえものやおひたしにして食べることができるそうだ.
以上高尾山2011年8月7日(日)のページから.
ハグロソウ(葉黒草)
2枚の花びらが特徴的.葉黒と付くからには葉が黒い筈だが.....特段黒っぽく見えるかな....?
以上高尾山2011年8月7日(日)のページから.
花名不明(蔓性の白花)
あまり見かけない花で今のところ花名不明だ.
以上高尾山2011年8月7日(日)のページから.
フジカンゾウ(藤甘草)
花を藤に,葉を甘草に似ているそうだ.甘草は漢方の生薬の一種だそうだが,フジカンゾウは薬効がないようである.
以上高尾山2011年8月7日(日)のページから.
ワスレナグサ(勿忘草)
ヨーロッパ原産で,明治時代園芸業者が園芸観賞用として輸入し,やがて野生化したようである.その昔,ある騎士が恋人のために,ドナウ川畔に咲くこの花を摘もうとしたら誤って川に落ち,最後の力を振り絞り花を岸に投げ,「忘れないで」の言葉を残し亡くなったそうだ.英名Forget-me-notはその直訳だそうだが,ちょと難しい.
以上高尾山2011年8月7日(日)のページから.
トチバニンジン(栃葉人参)
写真は実もそろそろ朽ちて,2つだけ残ったちょっと寂しい状況.新鮮な根茎を秋に掘り起こし,焼酎に漬けるとトチバニンジン酒ができるそうだ.ただし薬用植物の王者,朝鮮ニンジンとは違い,薬効はさほど望めないとか.
以上高尾山2009年8月5日(水)のページから.
イヌゴマ(犬胡麻)
秋に地上部分は枯れ,小さな芽が地面の下に枯れずに越冬し,春になると細長い地下茎を伸ばし繁殖し,毎年花が咲く,そうである.多分上述のシモバシラもそんな感じなのかな~と思う.
以上高尾山2009年8月5日(水)のページから.
ヤブラン(藪蘭)
ヤブラン(薮蘭)
薮というほどではないが,ヒノキや杉林を行くトレイルの脇に多く見かけるように思う.何れにしても日当たりは少な目のところが多い.
(上)高尾山2009年8月5日(水)のページ,(下)高尾山2008年8月1日(金)のページから.
ジャノヒゲ(蛇の髭)
ヤブランと似たような場所に咲いているが,花の数が少なく,葉の陰に隠れてているので目立ちにくい.花が下向きなので一眼レフではファインダーが覗きにくい.コンパクトカメラが便利.
以上高尾山2009年8月5日(水)のページから.
ソバナ(岨菜)
たまたま通りかかったとき,撮影している人に花の名を教えてもらった.確かに咲いているのは少ない.キキョウ科だそうで,花の色はキキョウと同じで大きさは大分小さい.丈は相当大きく1mくらいにはなっている.
以上高尾山2009年8月5日(水)のページから.
タマアジサイ(玉紫陽花)
蕾がしっかりした苞(または苞葉)に包まれ,玉のようになっているので玉紫陽花.写真は弾けだしたところ.
以上高尾山2009年8月5日(水)のページから.
ヤマユリ(山百合)
山中に自生することからヤマユリと名付けられたそうだ.群生せず大体単独で咲いているが,大きく白いのでとても目立つ.百合根は久しく食べていないが,独特の風味はまだ思い出される.
以上高尾山2011年8月1日(月)のページから.
クマシデ(熊四手)
ミノムシのような花が面白い.四手とはしめ縄などに垂らす稲妻模様の紙のことだそうだ.熊四手は,その四手に例えられるミノムシ状花(正しくは果苞と呼ばれ,葉の変形したもだそうだ)を有する樺の木の一種で,それが大きいので熊の修飾語が付いたそうである.
以上高尾山2011年8月1日(月)のページから.
キンミズヒキ(金水引)
細長い金色の小さな花の穂を金色の水引に見たてたものだそうだ.ただ全部一緒に咲くのではなく,写真のように下から順に咲いていくようである.
以上高尾山2009年8月1日(土)のページから.
シシウド(猪独活)
ウドに似ており,大形でイノシシでも食べれるサイズのため付けられた名前という.イノシシが実際好んで食べるかどうかはわからないが,イノシシが掘り起こしたとみられるトレイルの谷川縁の地面にはたまに遭遇する.
以上高尾山2009年8月1日(土)のページから.
フジカンゾウ(藤甘草)
ヌスビトハギと仲間らしいが,実際花の雰囲気は似ている.
以上高尾山2009年8月1日(土)のページから.
オオマツヨイグサ(大待宵草)
北米原産の帰化植物だそうだが,ちゃんとした漢字の名前も与えられすっかり現地化された感がする.
以上高尾山2009年8月1日(土)のページから.
ツリガネニンジン(釣り鐘人参)
鐘形の花は上述のソバナ(岨菜)と似ているが,数段に分かれて茎に輪生しているところが異なる.でも写真を見ると完全な輪生ではないな.....違う花かな?でもこの花はソバナと違ってあちこちで目にする.
以上高尾山2009年8月1日(土)のページから.
ヘクソカズラ(屁屎葛)
屁に屎と,踏んだり蹴ったりの名前だが,花は可憐だ.
以上高尾山2009年8月1日(土)のページから.
ダイコンソウ(大根草)
ダイコンソウ(大根草)
ダイコンの葉に似ているところから付いた名だそうだ.台所で食べ残りのダイコンを水の張った皿に置いておくと葉が出てくるが.....素人目にはこれが,ダイコンソウの葉に似ているようにはとても見ない......
(上)高尾山2008年8月1日(金)のページ,(下)高尾山2009年8月12日(水)のページから.
ツルボ(蔓穂)
日当たりのよいところで大きく伸びて咲いている.名は,蔓ではないが蔓のように長い花の茎状の部分が関係しているのだろうか?
以上高尾山2008年8月1日(金)のページから.
ヤマハッカ(山薄荷)
上述のアキノタムラソウは,花が輪生するのに対し,このヤマハッカは茎の片方に偏って咲くのが違いの一つ,と言われるが......アキノタムラソウも少し偏っているような....ただアキノタムラソウ花びらの上のもじゃもじゃの毛は,ヤマハッカには無いようだ.
以上高尾山2008年8月1日(金)のページから.