このページでは,7月の高尾山ハイキングで見かけた花の写真を既存ページから転載し,集めました.花の種類は,ベニスジヤマユリ (紅筋山百合),セイタカトウヒレン (背高唐飛廉),ハグロソウ(葉黒草),ヒメキンミズヒキ(姫金水引),ツユクサ(露草),ヤマホトトギス(山不如帰),ヒヨドリバナ(鵯花),キジョラン(鬼女蘭),オオカモメヅル(大鴎蔓),リュウノヒゲ(竜の髯),ヤマユリ(山百合),フジカンゾウ (藤甘草),オオマツヨイグサ(大待宵草),ヤマテリハノイバラ(山照葉野薔薇),ヤブタビラコ(藪田平子),ナワシロイチゴ(苗代苺),ニガイチゴ(苦苺),キキョウ(桔梗),クルマバナ(車花),カラムシ(苧),アキノタムラソウ(秋の田村草),ノハラアザミ(野原薊),イワタバコ(岩煙草),エビガライチゴ(海老殻苺)の実,ツリバナ(吊花)の実,ヤブコウジ(藪柑子),ヤマアジサイ(山紫陽花),タケニグサ(竹似草),オトギリソウ(弟切草),ミヤマキンバイ (深山金梅),ジシバリ(地縛り),ノゲシ(野芥子),ミヤマアズマギク(深山東菊),ホタルブクロ(蛍袋),チダケザシ(乳蕈刺),ナンテンハギ(南天萩),タカトウダイ(高燈台),シモツケ(下野),ヒメコウゾ(姫楮)の実,ヤマガシュウ(山何首烏),タチツボスミレ(立坪菫),キンシバイ(金糸梅),キツネノボタン(狐の牡丹),ガクウツギ(額空木),アカショウマ(赤升麻),オカトラノオ(岡虎の尾),イヌトウバナ(犬塔花),ヤブラン(薮蘭),オオバギボウシ(大葉擬宝珠),エゾタチカタバミ(蝦夷立ち傍食),オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭),オカタツナミソウ(丘立浪草),ドクダミ(どくだみ),ヤマホタルブクロ(山蛍袋),ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸),ノイバラ(野茨),ハナニガナ(花苦菜),ネジバナ(捩花),ウツボグサ(靫草),ヒメジョオン(姫女苑),モミジガサ(紅葉傘)です.
ベニスジヤマユリ (紅筋山百合)
白いヤマユリの花が今正に盛りとばかり,あちこちで咲いている.そして途中若干異質な色あい,黄色のスジ部分が赤く置き換えられたヤマユリに出合った.帰宅して調べて見たらベニスジヤマユリ (紅筋山百合)と呼ばれるそうだ.ヤマユリの突然変異種で,稀にしか咲かず,『幻の花』とも言われることもあるらしい.こう聞くと俄然得した気分になる.
以上高尾山2014年7月26日(日)のページから.
セイタカトウヒレン (背高唐飛廉)
こちらも初めてお目にかかった.アザミやハグマ,コウヤボウキ,或いはタカオヒゴタイ(高尾平江帯)とかオケラ(朮)....等々と似ているが,少し違う.セイタカトウヒレン (背高唐飛廉)と称するようだが,丈が高い飛廉(アザミの日本名)に由来するようだ.唐は外国原産か?
以上高尾山2014年7月26日(日)のページから.
ハグロソウ(葉黒草)
葉黒草と書いてある場合もある.葉が黒っぽい暗緑色....かというとそうでもなく,名の由来はよく判らないようだ.2枚だけの花びらはかなり珍しいと思う.
以上高尾山2009年7月26日(日)のページから.
ヒメキンミズヒキ(姫金水引)
黄色の水引で,全体に小柄なため姫の限定詞が付いたようである.
以上高尾山2009年7月26日(日)のページから.
ツユクサ(露草)
何といっても鮮やかなブルーがいい.実際その昔,布や和紙を染めるのに使われたそうだが,水溶性のためか水に弱い欠点があったそうだ.
以上高尾山2009年7月26日(日)のページから.
ヤマホトトギス(山不如帰)
ホトトギスにはこのような斑点があるそうだ.形は極めて特異であるが,形態より斑点に注目したところが専門家的か.
以上高尾山2009年7月26日(日)のページから.
ヒヨドリバナ(鵯花)
名の由来は,ヒヨドリが山から下りてきて鳴く頃に開花することからだそうで,なかなか見当が付きにくいですね.
以上高尾山2009年7月26日(日)のページから.
キジョラン(鬼女蘭)
ランと名乗るがランではなく,ガガイモ科の植物ということだ.大きな葉っぱがアサギマダラの食草となるそうで,高尾山にアサギマダラの多い理由の一つなのかな~と感じた.秋になると実がなり,そこから種子についた冠毛が飛び出し,それが髪を振り乱した鬼女の様相であることが名の由来ということだ.秋に見てみたい.
以上高尾山2015年7月25日(土)のページから.
オオカモメヅル(大鴎蔓)
3号路を登り切った辺りで,3人の女性グループの人たちが教えてくれた.小さいのでなかなかピントが合わないそうだ.私も撮らせてもらったのがこの一枚.やはりぼけてる.オオカモメの名は対生葉っぱの形態に由来するようで,また蔓の名に違わず他の木に巻き付いていた.
以上高尾山2015年7月25日(土)のページから.
リュウノヒゲ(竜の髯)
ヤブランの仲間で家庭で栽培されることも多いようだ.秋になると美しい青い実を結ぶ.
以上高尾山2011年7月23日(土)のページから.
ヤマユリ(山百合)
主に山地に産するために山百合と分かりやすい.少なくとも高尾山では群生はなく,疎らにポツリポツリと花が咲いている.そういうものなのだろうか?
以上高尾山2008年7月20日(日)のページから.
フジカンゾウ (藤甘草)
ヌスビトハギ属なのでヌスビトハギに似ている.いや,似ているからヌスビトハギ属か?花がフジ(藤)に,葉がカンゾウ(甘草)に似ていることに因む名だそうだ.でもカンゾウ(甘草)自体よく知らないのがちょっと問題だ.
以上高尾山2008年7月20日(日)のページから.
オオマツヨイグサ(大待宵草)
花は黄色で大きく,北米原産,だそうだ.
以上高尾山2008年7月20日(日)のページから.
ヤマテリハノイバラ(山照葉野薔薇)
バラの原種の一つで,山に生えており,花がテリハノイバラに似ている....それに当てはまると思ったが.....
以上高尾山2008年7月14日(月)のページから.
ヤブタビラコ(藪田平子)
オニタビラコと違いは種子に綿毛が無いということだそうだ.この写真だと必ずしもよく判らない.....
以上高尾山2008年7月14日(月)のページから.
ナワシロイチゴ(苗代苺)
ナワシロイチゴにしては毛ムジャラかな.....?
以上高尾山2014年7月13日(日)のページから.
ニガイチゴ(苦苺)
きれいな赤だ.ニガイチゴと言っても食べることが可能で,一部確かに苦い部分があるものの汁は甘いとか....
以上高尾山2009年7月13日(月)のページから.
キキョウ(桔梗)
桔梗は秋の七草に入っているが6月下旬から咲き始め,下手すると秋には終わっているようだ.
以上高尾山2009年7月13日(月)のページから.
クルマバナ(車花)
シソ科で,軸の周りに小さな花が輪生することからこの名が付いたそうだ.この写真はその説明にはイマイチなようだ.もう少し多く開けばそのような形態がはっきりすると思う.
以上高尾山2009年7月13日(月)のページから.
カラムシ?(苧)
布を編む繊維を採る植物のようで,先ず茎を蒸して剥がし,繊維を採って織物に利用したそうだ.元は「幹蒸し」と書いてカラムシと読み,苧は後にできた文字とか....
以上高尾山2009年7月13日(月)のページから.
アキノタムラソウ(秋の田村草)
秋の....とあるが,実際は6月から開花し始め初秋まで花が続く.で田村は?これは不明というのが定説のようである.
以上高尾山2009年7月13日(月)のページから.
ノハラアザミ(野原薊)
上向きに花をつける一般的なアザミ.
以上高尾山2009年7月13日(月)のページから.
イワタバコ(岩煙草)
普段でも陽の少ない木陰で,まだ梅雨のさなかひっそり咲いていた.
以上高尾山2015年7月11日(土)のページから.
エビガライチゴ(海老殻苺)の実
海老殻苺の名のように,ロブスターハサミの風情だ.これまで食べた高尾山のイチゴではモミジイチゴが一番だったが,さてこれはどんな味か,次は食べてみよう.
以上高尾山2015年7月11日(土)のページから.
ツリバナ(吊花)の実
外皮に5分割のラインが入ったツリバナ(吊花)の実.これが赤くなり,割れて種子が垂れ下がるのが楽しみだ.
以上高尾山2015年7月11日(土)のページから.
ヤブコウジ(藪柑子)
小さな木で,地面近く下向きに控え目に咲いている..
以上高尾山2015年7月11日(土)のページから.
ヤマアジサイ(山紫陽花)
ガクアジサイに似ているが地味な気がする.小型で葉に光沢のないのが特徴のようだ.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
タケニグサ(竹似草)
2mくらいに高くなる茎を竹に見立てたことから付けられた名のようだ.秋になると茶色で細長く扁平なたくさんの実を結ぶ.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
オトギリソウ(弟切草)
煎じたものは切り傷の止血薬に利用されるそうだ.で,この恐ろしげな名称は,その昔この秘薬で傷を治療していたとき,人のいい弟が他人に口外したために兄が怒り,弟を切り殺し,その血しぶきが花や葉に黒い点々となって残った.....う~ん!
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
ミヤマキンバイ (深山金梅)
高山の岩場や礫地に生える多年草,とあるが高尾山は高山でも岩場でもないから,ミヤマキンバイとは違うのかな....?
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
ジシバリ(地縛り)
これも長期間あちこちで咲いている.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
ノゲシ(野芥子)
ケシといってもタンポポのようだが,葉がケシに似ているらしい.どこでも生えており,ヨーロッパではサラダにしたり,中国では薬として利用することもあるとか.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
ミヤマアズマギク(深山東菊)
高山に生える東菊(=関東北部から東北に分布するキク)の意だそうだ.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
ホタルブクロ(蛍袋)
ヤマホタルブクロとの違いは,萼裂片の間に上へ反り返った付属物が有るか無いかで,無いのがヤマホタルブクロ,有ればホタルブクロだそうだ.これは有るつもりだったが.....無いかな....?
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
チダケザシ(乳蕈刺)
傷つけると乳液を出す食用のキノコ(チダケ)を採集するときに,この茎に刺し通して持ち帰るということからこの名がそうな.随分特化された用途があるのですね.熊が川で鮭を捕らえて,笹に通して肩に掛けて帰る....そんな光景が連想された.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
ナンテンハギ(南天萩)
葉の形がナンテン,花がハギに似ているのでナンテンハギ...らしい.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
タカトウダイ(高燈台)
明かりを灯す灯台に見立てて名付けられたと聞くと,随分と飛躍した想像力....と感心し,またとっても詩的な響きでもあろう.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
シモツケ(下野)
下野国,現代の栃木県の日光や那須に多く産することに因む名のようだ.
以上高尾山2009年7月9日(木)のページから.
ヒメコウゾ(姫楮)の実
もみじ台近くで見かけ,2,3個摘んで口に入れてみた.甘くてそれなりの味に感じられた.ところがである,食べ終わった後,舌に何かしら微小な異物がへばりつき,非常におかしな感触が残り,慌てる.ぺっぺとツバを吐いても異物は取れない.そして改めて実の付いている枝を見ると,赤い実の脇には毛のモジャモジャした青い実がたくさん見える,何れにしても苺ではなさそうだ.
帰宅後調べてみると,これは苺とは大違い,ヒメコウゾ(姫楮)の実で,食べることができるが,食後,舌や口腔内に小さなトゲが刺さり,後味は悪さは最悪....と載っていた.
以上高尾山2017年7月8日(日)のページから.
ヤマガシュウ(山何首烏)
何首烏とはツルドクダミの中国名だそうで,聞いただけでは全く見当つかない.山のドクダミということになろうか.でも普通のドクダミとは全く似ていない.
以上高尾山2017年7月8日(日)のページから.
タチツボスミレ?(立坪菫)
この時期は一般にスミレの季節ではないが,形はスミレに間違いなく,多分タチツボスミレのように思われる.グラデーションのある色合いがなんとも美しい.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
キンシバイ(金糸梅)
5弁の花びらの形が梅に似ていて,雄蕊が金糸の束のように見えることから金糸梅と呼ばれるに至ったそうな.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
キツネノボタン(狐の牡丹)
この妙な名は,種子ではなく葉がボタンに似ていることに由来するらしい.そうかな~?
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ガクウツギ(額空木)
5月のページにも載せたのでこれも花の期間が長い.アジサイ属という通り,アジサイに見える.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
アカショウマ(赤升麻)
漢方薬になるショウマ(升麻)に似ていて,また茎や葉柄の基部が赤いのが名前の由来だそうだが,ショウマ自体不案内なためなかなかピンとは来ない.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
オカトラノオ(岡虎の尾)
花がトラの尾のように下に垂れず,ピンと上に向くことから付いた名のようである.実際トラはそのような尾を持っているのだろうか?絶滅危惧種だけあってなかなかお目にかかれない.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
イヌトウバナ(犬塔花)
塔形をした花穂がトウバナ(塔花)の由来らしいが,では犬は?
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ヤブラン(薮蘭)
花が無くなった後はあまり眺めることがないし,見分けが難しいが常緑性の植物で,冬でも葉が枯れずに青々としているようだ.なかなかきれいな花だ.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)
確かに葉はとても大きい.擬宝珠(ぎぼうし)とは,橋の欄干などに付ける例の葱坊主の形をしたものだそうだが,蕾がその形に似ているのが名の由来らしい.その蕾はたくさん付くが,下部から上部へと順次開花していく.この写真は上から見たもので,説明には甚だ不親切だった.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
エゾタチカタバミ(蝦夷立ち傍食)
傍食(かたばみ)の名は,葉の先の部分がへこんでいて,欠けているように見えることから付いた名だそうだ.な~るほど!蝦夷は古代の奥羽から北海道の辺りを指すから,エゾタチカタバミはそこらで多いのであろうか?
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)
スズラン科(ユリ科)だそうで,2つの科に属するということか?名の通り,ただのジャノヒゲより葉が少し大きく厚いようである.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
オカタツナミソウ(丘立浪草)
5月のページにも載せたので長く咲く花だ.立浪に見立てたものに由来する名だそうだが,じ~っと眺めていると確かにそんな印象になってくる.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ドクダミ(どくだみ)
漢方薬の解毒剤と知られ,利尿,湿疹,腫れ物,蓄膿症などに効能があるそうだ.乾燥させてドクダミ茶として,またベトナム辺りでは食品としても用いられるという.でも名前が少し怖そうな感じを受ける.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
ただのホタルブクロ(蛍袋)の違いは,萼裂片の間に上へ反り返った付属物が有るか無いかで,この写真のようにこれが無いのがヤマホタルブクロだそうだ.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
羽根突きの羽のように見える.秋には赤くきれいな実が成り,ヒヨドリがこの実を好んで食べることから名付けられたとされる.だが実際にはあまり食べられることはなく,逆に毒物成分を含んでおり,多く食べると中毒する可能性があるとか.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ノイバラ(野茨)
日本のノバラの代表的な種であるそうだ.つまりあちこちで一番多く見られるということであろう.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ハナニガナ(花苦菜)
晴天以外は花を開かない....というのを読んだことがあるが,はて?
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ネジバナ(捩花)
名の通り花がねじれている.右ネジタイプと左ネジタイプ両方あるようだ.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ウツボグサ(靫草)
靫とは 「矢を盛って腰に背負う用具」のことだそうで,これに似ていることから付いた名だそうである.魚のウツボかと思っていたが見事に外れていた.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
ヒメジョオン(姫女苑)
5月のページでもよく似たハルジオン(春紫苑)との違いを記したように,ハルジオンのつぼみは下を向き,ヒメジョオンは上を向いているそうだ.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.
モミジガサ(紅葉傘)
紅葉より遥かに大きいながら葉の形が紅葉のようであるところからこの名前が付けられたそうである.では傘は?なお若葉は山菜として食べることができるようでもある.
以上高尾山2009年7月5日(日)のページから.