瓜州Guazhou

この瓜州編では鎖陽城,破城子,瓜州の街の写真とキャプションを載せました.

鎖陽城Suoyang city ruins

鎖陽城近くの農家

鎖陽城近くの農家

楡林窟の観光を終えると,バスで唐時代の砦の一つ,鎖陽城へと向かった.近づくと大きなオアシスの村があった.畑は青々と美しいが,農家の家屋は日干しレンガの壁で,屋根もまた土でできているのが珍しくない.ここも乾いた土地なのだな~と思う.

この辺りでは鎖陽城飯店という村一番の食堂で麺の昼食をいただいた.壁のお品書きがローカル色を演出し,実際例えばマーボドーフ15元(200円くらい),チンジャオロース15元....となかなかリーズナブルなプライスだ.


鎖陽城

これが鎖陽城

唐代からの重要な遺跡と聞いて来たのに尤もらしい看板の一つも出ていない,殆ど商売っ気がないのではないかと心配になるような駐車場先の入り口だった.要はこれまで見てきた陽関や玉門関と同じように関所若しくは城郭の一つで,内城,外城とかなり広い範囲を囲っていた城壁が今に残っている,としてよいだろう.日本でも本丸,二の丸....と同じような設計思想でお城が築かれていたのと同様であろう.建築材料や工法は基本的に前記二例と同じ版築のようで,層状の外観がそれを物語っていよう.

手前,赤みがかった花を付けているのはタマリスク(紅柳)だ.こんな荒地にめげないで頑張っている.

ここも高昌故城と同じように唐の中央政府が,もし三蔵法師が通りかかったら引っ捕らえるようお触れを出しており,果たして法師はここにやって来たそうである.ここの城主は随分と悩んだが,法師の目の前でその手配書を真っ二つに破き,どうぞ安心してインドに行って下され,と励ましたそうな.う~ん感動的な話だ.やはり徳があったのであろう.


鎖陽の根

鎖陽の根

殆ど商売っ気のない鎖陽城管理事務所であるが,見物して戻り休憩していると,水やジュースなど冷たい物,それと鎖陽という得体の知れない棒っキレのようなもの(写真ボトル背後の茶色い棒)を秤りと一緒に持ってきて,勧めてくれた.何でも内蔵疾患や増強に効くそうで,煎じて飲んだり,蒸留酒に漬け込んで鎖陽酒として飲むそうである.そう,植物の根っ子だし,少し朝鮮人参のような雰囲気であるが,鎖陽はあくまで野生であって,栽培される朝鮮人参とは異なるようだ.鎖陽はあちこちで採れるが,採れた場所や時期で効能が全く違うということだ.もちろんここは『鎖陽』の名を冠した城なのでその品質は折り紙付きだそうだ.で,20元/50gと安いので買ってみた.ただ家に戻ってから荷物の角に混じっていたこの鎖陽を,さて如何にするか....まだ処分法を決めかねている.



下は,鎖陽城の写真いろいろ

鎖陽城での眺め
鎖陽城での眺め 鎖陽城での眺め 鎖陽城での眺め 鎖陽城での眺め 鎖陽城での眺め 鎖陽城での眺め 鎖陽城での眺め

破城子Pochengzi ruins

鎖陽城からバスでまた少し行くと破城子があった.漢代から在るという城塞都市の跡だそうである.現存する土壁の面積は鎖陽城に比べて小振りだ.当時はまさか「破城」とは称さなかったであろうが,近年周囲の農村で「ここは何ですか?」と尋ねると「破城子」と返答があり,そうした名になったようだ.

瓜州の破城子破城子
破城子破城子

なお鎖陽城もまた瓜州県に属しているそうだ.

瓜州の街City of Guazhou

瓜州の通りは広く混雑無し

瓜州の通りは広く混雑無し

鎖陽城,破城子と見て廻り,この日は瓜州賓館に宿泊することになった.部屋にはLAN端子があり,PCを繋ぐとちゃんとメールとかにアクセスできた(敦煌賓館でもLAN端子があったが,なぜか繋がらなかった).

着いた時刻はまだ早く,通りに出ると小学生の下校時間であった.男の子も女の子もお揃いのセーラー服が珍しいと思った.歩道も車道もとても幅広く,ゆったりしている.


下は,瓜州の街の写真

瓜州の街での眺め
瓜州の街での眺め 瓜州の街での眺め 瓜州の街での眺め 瓜州の街での眺め 瓜州の街での眺め
瓜州の街での眺め 瓜州の街での眺め 瓜州の街での眺め 瓜州の街での眺め 瓜州の街での眺め

この日巡った観光地,楡林窟,そしてここ瓜州の鎖陽城,破城子全て観光客は私たちだけ,あまりメジャーではない珍しい所が観れてよかった.さて明日は世界遺産でもあり有名な嘉峪関に行く.



Cannergy'sホームへ