九寨溝の中でも五彩池と並んでとりわけ水の色が美しく見えるところと聞くが,確かにそんな風に見える.たくさんの倒木が湖底に横たわり,魚が泳いでいる.だから,いろいろな成分が無くてクリーンというのではなく,寧ろ有機物はいっぱいあるのに水の透明度が高いのであろう.多分ろ過バクテリアもたくさん含まれているのであろう.
九寨溝は中国の若者でいっぱいだ.この五花海の標識の前でも,入れ替わり立ちかわり記念写真撮影に占有され,なかなか譲ってもらえないのが......であるが,皆溌剌として活気いっぱいだ.
下は,さらに五花海の写真
珍珠は日本語の真珠に相当するようである.珍珠灘には木道が架かり,そこを流れに沿って歩く.流れの中にたくさんの木が生え,どうして枯れないのか?不思議な気がする.暫く下流に歩くと,流れは写真の滝となって落下する.滝の幅は200mで,段状になった部分や植物が繁った部分があり,とても美しい.
下は,珍珠灘の写真
九寨溝の中ほどに食事やお土産品のショッピングができる施設があった.ここでいつものように辛めの四川料理を戴いた.ショッピング広場にはどれも似たような品々を扱っているが,小さなブースが無数に並んでいた.外に出て見回すと,アザミが咲き始めていた.
長海は谷の先端にある九寨溝で最も大きい湖だ.また海抜3100mに位置し,九塞溝で一番高い所にあるようだ.九塞溝の入口ゲートは海抜2000mくらいだそうなので,1100mも登ったことになるが....それとも入口ゲートは2500mだったかな~?どちらにしてもバスでのラクチン登りなので全く高度差は関係ないが.深い青色をした湖面がとても美しい.ここも大勢の観光客相手に,貸し衣装屋さんが売り込みに躍起である.
下は,長海の風景
日に何度も水の色を変えることから五彩池と呼ばれるようになったようだ.訪れたときは明るいエメラルド色で,あたかもインクで染色したような色あいである.この池は四角形で,比較的こぢんまりしており,岸辺の護岸風岩の配置などから人工池のような雰囲気もあるが.....果たして実際のところどうだろうか?それと,他は概ね「...湖」であるが,ここだけは「池」であって,どうやら中国語でも,日本語の「湖」と「池」の差異とどうやら同じであるようだ.と言うより,日本がことばを輸入しただけか,はは~
下は,五彩池の写真
名前の由来は(1)この湖から流れ出る水が滝になり,その音が虎の鳴き声に聞こえる,という説.これは石の標識にもちゃんと書かれている.(2)水面に映る紅葉の色が虎の模様と似ているため.の,2つの説があるようだ.まあ,こういったものは別に差し障りなかろうから,面白ければいいのではなかろうかな~
下は,老虎海周辺の写真
先ずは樹正郡海の滝と流れで回るマニ車
樹正郡海の近くにはチベット族の大きな集落,と言っても現在は土産物店など観光業を主な生業としているようであるが,がある.また大きなチベット仏教寺院(ゴンパ)とそれに関連する仏塔(チョルテン)や,写真のような沢山のタルチョー(祈願旗)が風に舞っている.一般的に,タルチョーが風ではためけば,その度にそこに記されたお経を読んだに相当する功徳が授けられるという.このタルチョーはしかし何も書いてないかな~?
下は,樹正郡海の写真
上から見ると,日光の屈折により,湖面に火花が散ったように見えることから名づけられたそうだ.残念ながら筆者等は湖の脇を通っただけのせいかはっきりとは火花は見えなかったが,画面下部がそれらしくないこともないかな~標識によれば,日の出の時が最高のようであるから,タイミングと陽の強さもいま一つだったのであろう.
下は,火花海の写真
このようにして美しい九寨溝の観光を終えた.