貝母坪の次は巴朗山(ばろうさん)の峠に向かった.
巴朗山峠を越えた辺りに石室小屋が見えた.それから少し下ったところでバスを降りた.しかしながら雲が深く垂れ下がり,下界に下る曲がりくねった道は見えるが,上方に在る筈の四姑娘山(スークーニャン山:Siguniangshan/Four Girl Mountain)は見えない.カシオでは4350mを指していたこの辺りでは,健気にも小さな高山植物が花を開いていた.
峠から少し下った場所,ヤクの放牧が見える辺りで再びバスを降りた.わざわざこれを見んがために山奥の旅に出る人も結構多いと聞くブルーポピーがあった.筆者も初めて見た.丈が低く,シックなところはやはり高山植物の趣きだ.他に,エーデルワイスや色々な花(知らないので,色々なとなる)が咲いている.
巴朗山峠から高度を下げ猫花梁展望台に来た.ここは四姑娘山(スークーニャン山)の展望台.しかしその山は雲の中で見えない.まあ山の天気なので致し方ない.ここに至るまでは,とても落差の大きな断崖の上の道を走る.道そのものは舗装されたいい道であるが,申し訳程度のガードレールなのでちょっとスリルを感じる.でもあちこちで工事をやっていたので,これを書いている2006年末の今ごろは多分しっかりしたガードレールが完成しているであろう.下界,とは言っても3160mもあるが,には目指す日隆(リーロン)の街が見える.